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bunoshi

働き方を考えるブログ

小学生の頃、暑いお盆の夜におばあちゃんの家で体験した不思議な出来事

雑記

お盆の不思議な話

今週のお題「ゾクッとする話」

僕がまだ、小学生だった頃に体験した出来事。

あの出来事が夢だったのか、現実だったのかは分からないけど、いまでもはっきりと覚えている。

 小学生の頃、母の実家に行くと決まって小さいおばあちゃんが出迎えてくれた。

僕はひいおばあちゃんの事をちいさいおばあちゃんと呼び、おばあちゃんの事を大きいおばあちゃんと呼んでいた。

年齢とかじゃなくて、見た目でひいおばあちゃんの方がちいさかったからだ。

あの頃、夏休みに泊まりで遊びに行くと、親戚の子供たちが皆集まって、花火や川遊び、夏祭りや虫取りなど本当に楽しい毎日を過ごした。

おばあちゃんの家の近くには小学校があって、そこには石で出来た大きな滑り台やタイヤでつくったアスレチックが置いてあり、皆の遊び場になっていた。

その裏の野球場では、近所の大人たちがソフトボールや野球大会をやってるのを良く見かけた。

歩いて10分ほどの田んぼの真ん中には、きれいな川が流れていて、真夏の夜を蛍の涼しげな光が彩っていたのを覚えている。

 

小さいおばあちゃんも僕が小学校3年生くらいの時、天国へと旅立っていった。

その頃はお葬式がどういうものかも知らなくて、虫取り網を持って遊んでいた気がするからきっと、外で遊んで待っていなさいと言われたんだろう。

その翌年のお盆。

おばあちゃんの家に飛んできた蝶を捕まえようとしたら、「あれはひいおばあちゃんが家に帰ってきているんだから捕まえちゃだめだよ」と大きいおばあちゃんに言われた。

まだ純粋だった僕は、小さいおばあちゃんはお盆になると蝶の姿を借りて帰ってくるんだと信じていた。

 

 

その翌年のお盆の事。

いつものように家族でおばあちゃんの家に遊びに来た。

皆で川遊びをしようと近くの川に行った時の事。

川の浅いところで遊んでいたら急に足元が深くなった。

今まであった地面が突然なくなり、僕の小さな体は川の流れに逆らうことが出来なくてあっと言うまに流されてしまった。

泳げないわけじゃない。

あまりにも突然の出来事に、頭はパニックになった。

体は言うことを聞かない。

自分がどういう状況になっているのか分からなくて、ただただ苦しかった。

ふと上を見ると、兄が大声で笑っているのが見えた。

その姿を見ながら沈んでいく僕。

 

「大丈夫か!?」

その声で目を開けると。

さっきまで笑っていた兄に助けられていた。

どうやら兄は僕がおぼれたふりをして、ふざけていると思ったらしい。

なのにぶくぶくと沈んでいく姿をみて慌てて飛び込んだと言っていた。

この出来事がきっかけで、僕は泳げなくなった。

 

 

そんなことがあった夜のこと。

いつものように夕御飯を食べて、花火をして。

本当に楽しかった。

はしゃぎすぎて疲れていた僕は、小さいおばあちゃんの仏壇の前に布団を敷いてもらい眠りについた。

 

空がうっすらと明るくなってきた頃。

 

「起きなさい。起きなさい。」

 

誰かが呼んでいる声がする。

 

「もう朝だよ。起きなさい。」

 

そう呼ばれて僕は薄眼を開けた。

大きいおばあちゃんが立っている。

 

「もう朝だよ。みんな朝ご飯食べてるから早く起きな。」

 

まだ眠い目をこすりながら僕は体を起こそうとした。

大きいおばあちゃんが手を差し出してくる。

 

「ありがとう。」

 

寝ぼけ眼で大きいおばあちゃんの手を握り体を起こした。

 

「おばあちゃんおはよう。」

 

そう言って大きいおばあちゃんの顔を見上げる。

 

ぼやけてはっきり見えない。

目をこすってもう一度見てみる。

やっぱりぼやけている。

 

あれ?

 

違う。

おばあちゃんが揺れているんだ。

 

不思議に思った僕は、はっきり見ようと目を凝らした。

すると大きいおばあちゃんが波をうつ様に揺れ、

だんだんと小さくなっていき、

あっという間に小さいおばあちゃんになった。

 

「あさだよ。おきな。」

 

小さいおばあちゃんは僕を手を握り、僕の目をまっすぐ見つめてほほ笑んでいる。

 

「うわっ」

 

驚いた僕はそう叫ぶと布団を頭からかぶった。

 

なんで?

なんで小さいおばあちゃんがいるの??

 

布団の外では僕を呼ぶ声が聞こえてくる。

 

小さいおばあちゃんは天国に行ったはずなのに。

お盆だから帰ってきているの?

なんで僕はみえるの?

 

そう思うと怖くなり、そのまま気を失ってしまった。

 

しばらくして目が覚めるとゆっくり布団から顔をだした。

おそるおそる周りを確認してみる。

 

障子の隙間からまぶしい光が差し込んでいる。

外は蝉の声が響く、いつも通りのおばあちゃんの家だった。

 

僕は慌てて飛び起き皆がいる部屋まだ走っていった。

そして大きいおばあちゃんを見つけると、さっきあった出来ごとを一生懸命話した。

 

「それはね、小さいおばあちゃんがあんたに会いに来たんだよ。きっとあんたに会いたかったんだろうねぇ。」

 

そう大きいおばあちゃんは笑って言った。

 

僕に会いたかったんだ・・・。

驚いて隠れちゃって悪いことしたかな。

 

夢だったのか、現実だったのかはっきりとは分からないけれど、おこしにに来てくれたおばあちゃんの手が、暖かかったことだけは良く覚えている。


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