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田舎の役員の怖い話し。役員を引き受けたら最後、二度と抜け出せない

田舎の役員の怖い話し

学校でも地区でも役員ってありますよね。
その役員決めが静かな修羅場になっていることを知っている人も多いのでは?

学校の役員を引き受けるとかなり苦労しますが、それ以上に大変な「田舎の役員」があります。

この記事ではそんな田舎の役員について紹介しています。
もし田舎への引っ越しを考えているのなら、役員についても調べることをオススメします。

勧誘に10人以上がやってくる 

田舎の役員の特徴は、学校や保育園、あるいは地区の役員と違い、独立した団体であることです。
なので順番に引き受けるものではなく、年度末に勧誘して役員を引き受けてもらいます。

勧誘しないと「役員不在」になってしまうので、最低でも3人、多ければ10人以上が訪ねてきます。
しかも全員で一斉に頭を下げるので、断りにくいのが特徴です。

引っ越したばかりだと、その地区に馴染まないといけないという思いもあり、尚更断りにくくなります。
だからこそ、「新しく引っ越してきた家」を重点的に回ってお願いをします。 

代わりを見つけないと抜けられない

田舎の役員で一番つらいのは、代わりを見つけないと抜けられないことです。 

役員の任期は決まっていません。
一応1年、という話ですが、代わりにやる人がいなければ役員不在になるため、「もう1年続けてください」と言われます。

これがかなりつらい。

だから10人以上の団体であいさつに伺い、断りにくい雰囲気を作って勧誘します。

役員の仕事は平日もある

困ったことに役員の仕事は平日もあります。
休日だけであれば、仕事に支障はありませんが、平日の15時とかから平気で行われるため、早退もしくは有休を使わなければいけません。

なぜ平日に仕事があるのか。

その理由は役員の長がお年寄りだからです。
失礼な言い方かもしれませんが、日中暇なんですよね。

仕事に支障が出ると誰もやりたがらないので、休日のみの仕事に変更したいといっても、変わることはありません。
田舎の役員のよりどころは「伝統」です。
「伝統」のある役員だからこそ、昔からのしきたりを重視し、変えようとはしないのです。

困ったことに行事を行う時も、「旧暦の休み」で行われます。
つまり平日に朝から晩まで行事が行われ、長いところでは2日以上続きます。

これも有休をとって対応しないといけません。
引き受けると仕事にも支障が出るので、かなり迷惑です。

引っ越す前に確認を

もし田舎の役員が嫌であれば、引っ越す前に確認することをオススメします。
市町村役場に行けば知っている人もいますし、挨拶を兼ねてご近所さんに聞いてもいいでしょうね。

不動産屋は情報を持っているかどうか、怪しい部分があります。

どうしても嫌なら田舎の中でも、新しい住宅地を探すべきかもしれません。 

実体験:引っ越し先で役員に勧誘された

このお話は、役員決めなどなく勧誘で成り立っている田舎の団体のことを書いています。

田舎にある団体は、任期が決まっていないこともあります。学校のように任期が決まっていて、毎年皆で役員を決めるのとは違う、地区の役員の恐怖をお楽しみください。

 

それは10月の肌寒い夜、木枯らしとともにやってきた。

ピーンポーン

妻「はーい」

がちゃ

妻「あ、あの、何の御用でしょうか?はい・・・・・・ はい・・・・・・ 少々お待ちください。ぱぱー、おきゃくさーん」

そう言って僕を呼ぶ妻の声は、まるで何かに脅えているようだった。

僕「はいはいっと。どなた?」

と開けたドアの外を見て僕は愕然とした、いかつい男たちが、ひーふーみーよーいつーむーななやー・・・・・・ざっと12人も立っていたからだ。 

僕「えっと、なんでしょ?」
男A「地区の役員をやっているものです。お願いがあって参りました」
男B「実はぶのしさんに来年の役員をやっていただきたいと思いまして」
僕「役員? 何の役員ですか?」
男A「地区行事の役員です」
僕「行事? どんなことをやるんです?」
男B「準備をしたり後片付けをしたりする簡単な内容です。みなさん順番にやっているんですよ。ご存じなかったですか?」
僕「そうなんですか? 引っ越してきたばっかりなので知りませんでした」
男A「みなさん順番にやっていますので、来年はぜひぶのしさんにやっていただかないと」

男Aが話し終わると同時に男Bが大きな声で「おい!」と言うと、12人のいかつい男たちが一斉に頭を下げた。

12人の男たち「よろしくお願いします」

僕「・・・・・・わ、分かりました」
男A「ありがとうございます。詳しいことはこちらの案内に書いている引き継ぎ会で説明します。絶対に来てください」
僕「わかりました」 

さてさて、田舎の役員は学校の役員とは別に、地区の行事を行うために存在しているものもあります。お祭りとかですね。
基本やりがいがあって、楽しいです。行事を行うと子供たちも喜んでくれます。

ただ僕が勤めた役員は強烈な上下関係がありました。入ってくださいとお願いするときは低姿勢、入ったが最後なぜかあごで使われる。
お茶だお皿だ灰皿だ。
酒だビールだ焼酎だ。
と、その仕事はまるで家政婦のよう。

新入りだから、という理由みたいですが、「何だこの団体は??」と言う疑問が何度も頭をよぎりました。

気軽に役員を引き受けた僕はそのあと1年間、毎回出席その上協力的な優等生として勤めあげました。
そして1年後、役員の任期が近づき「次の人は誰なのかな?」と考えていると、脳天を割られるような衝撃の事実を知ります。

男A「次の役員? 何言ってんだよぶのしが自分で探して連れてこないと交代するわけないだろ? 言わなかったっけ?」
僕「聞いてませんが」
男A「言ったよ、最初勧誘した時に。忘れたんだろ? まぁ良いけど、変わりの人を連れてこなかったらもう1年やってもらうから

この時やっと12人もの大人数で来て勧誘した理由が解りました。

男A「まぁ心配するな。いざとなったら全員で行けばいい。10人以上で囲んでお願いすれば、大体の奴はびっくりして引き受けてくれるさ

それで勧誘に12人も来たのか。
つまりは大勢で囲んで脅かして引き受けさせようってことだったのか。やられたー。

まるで詐欺にでもあったかのようなどうしようもない脱力感と怒りに襲われ、そして次の人を見つけないとやめられないと言う恐怖感にも襲われました。
そして僕は、皆と一緒に僕の身代わりやってくれる人を探しに行きます。

男C「え? 役員ですか? ちょっと忙しくて難しいですね」
僕「大丈夫ですよ。誰でもできる簡単な仕事です。充実感もあるし、なにより子供たちが喜んでくれますよ」
男C「うーん」
僕「皆順番にやっているんです。だから1回はやっていただかないと」
男C「仕事で休むことが多いかもしれませんし、ご迷惑かけるのも嫌なんです」
男A「出られるときだけで大丈夫ですよ。なぁみんな!」

10人の男たち「はい! よろしくお願いします!」

男A「男Cさんだけですよ。やっていないのは」
男C「・・・・・・わかりました」

こうして僕は、やられたことを全然関係ない人にやり返し、その団体から抜けました。

後日聞いた話では、男Cさんはやっぱり忙しくてなかなか参加できなかったらしいんです。
そしたら「出席率が悪い。 明日来なかったらもう1年やってもらうから」と言われ、仕事を休んで出席したそうです。

出られるときだけで良いって言ったのにねぇ。

次の人を見つけないとやめられない ⇒ 嘘をついて連れてくる ⇒ 次の人を見つけないとやめられないと知る ⇒ 嘘をついてつれてくる ⇒ 次の人を・・・・・・

あぁ、負の連鎖。

5人で断られると10人で来ます。
10人で断られると15人来ます。
それでも断られると毎晩来ます。
「うん」と言うまで来ます。
「うん」と言うまで帰りません。

断られてこそ1人前!
断られた程度で帰っちゃだめ!
断られてからが勝負なんです!

扉があいたら左足を突っ込み。
「簡単な仕事」と警戒心を解き。
「子供のために」と感情に訴えかけ。
「皆やってるから」と引き受ける言い訳を与え。
一斉に頭を下げて罪悪感をあおり。
「あなただけがやっていない」と不安にさせる。 

いったいどこの押し売りだ!?

そうやって役員になった人は、辞めたくてもやめられない事実を知るのです。

あぁ怖い田舎の役員制度。

皆さんも田舎に引っ越す前に、どんな役員があるのか調べておかないと後悔するかもしれませんよ。


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