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正社員から契約社員に転職するメリット・デメリット

契約社員に転職するメリット・デメリット

正社員から契約社員に転職したい。

一般的に正社員は雇用や給与が安定しているといわれています。
なので正社員から契約社員への転職は、不安定な立場に自ら飛び込むようなものだと思われるかもしれません。

ですが実際に、正社員から契約社員に転職した方の中には「良かった」という声もあるようです。

この記事では正社員と契約社員の違い、契約社員に転職するメリットとデメリットを説明します。

契約社員になるきっかけ

正社員から契約社員になるきっかけは主に次の3つ。

  • 定年退職後の再雇用
  • 結婚
  • ライフスタイルを重視するため
  • リストラや解雇

定年退職後の再雇用は「契約社員」になることが多いようです。
なかにはリストラや解雇により職を失い、正社員の仕事が見つからないため、やむを得ず契約社員になる方もいます。

ライフスタイルを重視する方は、残業や求人出勤がなく、勤務時間を契約で決められる働き方に魅力を感じるようです。

女性の場合は結婚がきっかけで正社員から契約社員になる方もいます。
結婚後も同じ会社で働き続けたいけれど、仕事と家事との両立が難しく、やむを得ず契約社員を選択されるようです。

では正社員と契約社員の違いは、何があるのでしょうか。

正社員と契約社員の違い

正社員と契約社員の一番大きな違いは、雇用期間に定めがあるかどうかです。

正社員の場合は、雇用契約を結んだ時点では雇用期間を定めていません。
つまり解雇されるか自ら退職しない限り、同じ会社で働き続けることができます。

対して契約社員は一般的に、雇用契約で定められた期間だけを働き、期間が満了したら、別の会社に移ることができます。
この契約を「有期労働契約」と言います。

有期雇用契約は労働基準法第14条で、最長3年までと定められています。
ただし、高度な専門職または60歳以上については、例外として5年まで労働契約を結ぶことができます。

正社員と契約社員の違いを表にまとめると、次のようになります。

  契約社員 正社員
雇用形態 直接雇用 直接雇用
雇用期間 有期契約 無期雇用契約
勤務時間 契約ごとに設定 一律
二重契約
(兼業)
不可
転勤 契約による 契約による
社会保険 正社員と同じ あり
休日・有休休暇 正社員と同じ あり
解雇予告 必要 必要
給与・賞与 契約による 社内規定による
昇進・昇格 契約更新時に査定 社内規定による
退職金 ないことが多い 社内規定による
福利厚生
各種手当
限定的 社内規定による

雇用形態
雇用形態は正社員も契約社員も、企業から直接雇用される「直接雇用」です。

雇用期間
正社員は雇用期間の定めがありませんが、契約社員は契約で雇用期間が決まっています。
期間は原則として最長3年。
高度な専門職または60歳以上については、例外として5年です。

勤務時間
正社員の勤務時間は原則として、全員一律(8時間)
契約社員は、契約内容によって異なります。

二重契約(兼業)
正社員が基本的に兼業不可。
契約社員はほかの企業で働くこともできます。

転勤
正社員の転勤は、採用時の契約内容によって異なります。
契約社員も同様で、転勤ありの契約を結べば、転勤があります。

社会保険
社会保険は正社員も契約社員も、完備されています。

休日・有休休暇
労働基準法で定められている休日は契約社員も同様に取得することができます。
有休も所定労働日の一定数以上勤務していれば、正社員と同じ日数が支給されます。

解雇予告
契約社員が「有期契約」のため、正社員より解雇しやすいのは事実です。
ですが契約を更新しない場合、30日前に予告する「解雇予告の義務」が適用されます。

給与・賞与
給与や賞与は正社員同士でも異なるものです。
当然契約社員も、契約内容によって異なります。

昇進・昇格
正社員の場合は年に1回か2回、査定の機会が設けられています。
契約社員は契約更新時に正社員同様査定が行われます。

退職金
退職金は法律で定められているわけではなく、企業によって支払われないこともあります。
契約社員は勤務期間が短いため、退職金がないことがほとんどです。

福利厚生・各種手当
契約内容により異なりますが、契約社員の場合は正社員よりも、適応される範囲が狭いようです。

パート・アルバイト・嘱託社員・臨時社員・期間工なども契約社員

企業によりますがパート・アルバイト、嘱託社員や期間工なども、契約期間を定めた有期労働契約を結んでいる点で契約社員に含まれることがあります。

業務内容により様々な呼び方があるので、求人内容や雇用契約の条件で示された就業形態の呼び方(パートや嘱託社員など)がどんな働き方を指すのかを、きちんと確認しましょう。

確認を忘れると「こんなはずじゃなかった」と言うことになりかねませんので、注意が必要です。

5年勤めると無期労働契約に切り替えられる

2013年に労働契約法が改正され、有期契約社員が同じ会社で5年以上働いた場合、会社に無期労働契約(雇用期間を定めない労働契約)への切り替えを申し込める、というもの。
契約社員が希望すれば会社は拒否できませんので、雇用を安定させる効果が期待できます。

ですが「無期労働契約」は「正社員」とは違います。
雇用期間の定めがなくなるだけで、その他の条件は会社と取り決めを行う必要があります。

契約社員のメリット

契約社員として働くメリットは主に次の3つ。

  • 時間の自由を得やすい
  • 契約期間中は解雇されにくい
  • 兼業・副業ができる

ひとつずつ説明します。

時間の自由を得やすい

契約社員の仕事内容は雇用契約によって決まります。

雇用契約では労働時間や労働条件、仕事内容を会社と話し合いながら決めていきます。
どうしても受け入れられないことは、相談をしながら調整することもできるでしょう。
納得のいかない内容であれば、契約しないという選択肢もあります。

また、労働時間も契約で決められているため、残業や休日出勤もほぼありません。
1つ1つの仕事に対する責任の重さも、正社員と比べれば軽くなります。

そのため仕事と家事を両立させやすく、時間の自由を得やすいといえます。

契約期間中は解雇されにくい

雇用期間に定めがあると雇用が不安定だという印象があります。
ですが少なくとも雇用契約の期間中に、いきなり解雇されることはありません。

もちろん「やむを得ない事情」があれば解雇されることもあります。
ですが有期契約の労働者を解雇する場合、「やむを得ない事情」は正社員を解雇するときよりも高度な内容を求められます。

また契約更新時に解約する場合でも、30日前に予告する「解雇予告の義務」が適用されます。

契約が更新されないリスクはありますが、簡単に解雇されることは無い、ということです。

兼業・副業が出来る

契約社員は副業の禁止が明記されていないことが多く、空いた時間で副業をする人が大勢います。

正社員は「兼業・副業不可」の会社が多く、収入を給与1本に頼るしかありません。

収入の口を複数持てることは、正社員にはないメリットです。

契約社員のデメリット

契約社員として働くデメリットを紹介します。

雇用が不安定

雇用契約の期間中はなかなか解雇されませんが、契約更新されなければ仕事は無くなります。
そのため、正社員に比べると、不安定です。

契約期間が5年を超えれば、無期労働契約に労働者の希望で切り替えることも可能です。
ですが5年になる前に契約の更新を拒否されることも考えられるため、安定しているとは言えません。

社会的信用が薄い

契約社員の場合、契約が切れると収入が無くなるため、ローンやクレジットカードの審査で不利になります。

また結婚時にも、「契約社員は雇用が不安定だから対象にならない」と方もいます。
当事者同士が納得していても、両親が反対することも多いそうです。

特に男性は、結婚で苦労することがあるかもしれません。

雇用契約の途中解約が大変

有期契約は企業にとっても労働者にとっても、途中解約が難しい契約です。
もし途中解約(退職)する場合は、労働者と会社双方の合意がないと難しいでしょう。

また一方的に契約を破棄する場合も、「やむを得ない事由」が必要となります。

多くの場合は話し合いで解決しますが、時には損害賠償の話が出ることもあります。

例外として、1年を超える有機雇用契約の場合は、勤務初日から1年を超えた日以降は、やむを得ない事情がなくても会社に申し出ることで、退職することができます。

契約社員に向いている人

具体的にどんな働き方を望む人が、契約社員に向いているのでしょうか。

将来独立を考えている人

勤務時間の自由度が高いため、副業や兼業を行いながら将来独立を考えている人に向いています。
正社員のようなしがらみもなく、雇用期間も決まっているため、準備感として働くのも良いかもしれません。

極めたいスキルがある人

仕事が限定されるということは、ひとつのスキルを突きつめて行くことができる、とも考えられます。
様々な職場を経験することもできるため、そのスキルに関連した経験を積みやすいともいえるでしょう。

極めたいスキルがある方には、向いている働き方かもしれません。

プライベートと仕事を両立させたい人

勤務時間の自由度が高いため、プライベートと仕事を両立させたい方に向いています。
結婚を機に女性が契約社員になるのは、両立させやすいからです。

職責を全うしたい人

契約社員は仕事の範囲が決まっているため、正社員のように仕事の範囲が広がったり、他の仕事を任せられたりすることがありません。
与えられた仕事を100%全うしたい。
そう考える方にも、向いている働き方かもしれません。

まとめ

正社員と契約社員の違い、契約社員に転職するメリットとデメリットを紹介してきました。

契約の内容で変わる部分も多くありますが、予備知識として知っているだけでも契約社員に転職する際の参考になるはずです。

もし契約社員になる場合は「契約内容」をきちんと確認してください。
とくに「更新の有無」と「更新の条件」は必ず確認するべきです。

また「口約束」は信用せず、必ず「契約書」に明記してもらうようにしましょう。


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