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求人倍率がバブルを越え!?今は転職のチャンス?

求人倍率がバブルを越え!?今は転職のチャンス?

厚生労働省が発表した2017年4月の有効求人倍率は1.48倍と、実に43年ぶりの高水準になったそうです。しかもバブル期を越えて高度成長期に迫る勢いだとか! すごいですよね。

求人倍率の高水準は今後も続くことが見込まれているそうですが、残念なことに給与や個人消費は冷え込んだままだとか。その理由は色々ありますが、「労働条件が合わず離職が続き、穴埋めで雇用しているだけ」か「非正規を採用している」と言う話をされる方が多いですね。

ただ、求人倍率は求人数を求職者数で割ったものですから、求人が多いのか少ないのかくらいしか分からないはず。求人が増えたからと言って雇用が増えるわけでもないのです。

 

正社員の求人倍率は0.97倍

2017年4月の正社員の求人倍率は0.97倍と、正社員を区分して統計を取るようになった2004年11月以降で最高値になったようです。

ただ、バブル期で一番求人倍率の高かった1990年7月(1.46倍)の非正規比率を見てみると20%前後。2017年4月は非正規が37%と、単純に比較してもバブル期の方が、正社員の求人は多かったことが容易に想像できます。しかもバブル期は派遣法の規制緩和がされる前ですから、非正規の数も求人自体も少ないはずですしね。

2017年4月の正社員の数は前年同月と比べ14万人増えたらしいですが、非正規は33万人も増えています。となると、1.48倍の中身は非正規の求人が多そうな気がしてきませんか?

 

職業安定所の数値しか出ていない

一番気になるのはこの部分。厚生労働省が発表する有効求人倍率は職業安定所に登録された求職者数で算出されています。民間の求人サイトや求人広告などを利用する人は含まれていないのです。

事実転職サイトDODAが発表した2017年4月の求人倍率は2.56倍。これはDODAだけの数値です。

この時点でも倍率に大きな差が出ていますよね。扱っている求人の質や期間が違うと言ったこともありますが、数値が偏っていることだけは分かります。

 

消費の改善は関係ない

有効求人倍率が増えると景気の回復へ結び付けられることが多いですが、企業が人を募集したからと言って必ずしも景気が回復しているとは限りません。

今は団塊世代が定年を迎え大量に退職していますし、少子高齢化によって労働人口そのものが減っています。つまり仕事が増えて人手不足になっているわけではなく、もともとも必要だった人数に満たない状況がうまれたから人手不足になっているだけ、ともいえるのです。

「求人倍率が1%を超え、売り手市場になっているのに消費が回復しない」というのは、ちょっと違う気がします。

 

求人倍率は求人の量を知る目安

有効求人倍率は、職業安定所に登録している求職者1人に対してどのくらいの求人があるのかを知る、いわば目安にすぎません。

確かに倍率が高くなれば求人の量が多いと言うことですから、転職や就職に有利になる可能性はあります。ですが個別に見ていくと、例えば一般事務の求人倍率は0.37とかなり低いのが現状。

全体を表す有効求人倍率だけで判断するのはかなり危険。もし有効求人倍率が高いから転職しようと思うのなら、希望する職種の倍率を調べてから行動に移してください。

ちなみに、有効求人倍率が1を超えると転職市場に活気が出てきます。採用されやすい気がしてくるんでしょうね。

 

求人ごとに倍率は違う

有効求人倍率は求人数を求職者数で割ったものなので、個別の求人の倍率を示すものではありません。

例えば、有効求人倍率が1なら、1人の求職者に対して1つの仕事があることになりますが、実際は違いますよね。

待遇の良い求人が出れば10人の人が申し込むかもしれませんし、50人が申し込むかもしれません。募集人員が1人なら採用される確率は1/10や1/50です。とても1人に対して1つの求人があるとは言えませんよね。

つまり、有効求人倍率が高ければ求人の数はあると言えますが、採用されやすくなるとは言えないのです。

 

有効求人倍率だけで行動しないこと

有効求人倍率は求人の量を知る目安にしかなりません。確かに求人数が多ければそれだけ多く面接を申し込めるでしょうから、採用される可能性は高くなる、かもしれません。

ですが、企業側としてはいつ利益が落ち込むか分からない状況で「人手が不足しているから誰でもいい」とは考えていないはず。むしろ人件費=コストですから、採用に意欲的であっても人選は厳選しているでしょう。

なので、有効求人倍率が高いからと言って安易な転職に踏み出すのは危険なのです。

 

転職は在職中に情報を集めてから

色々書いてきましたが、言いたいことは就航求人倍率が高いからと言って安易に転職に踏み出さない事。

自分が働きたい業界や職種はどんな状況なのかをきちんと調べ、出来れば転職エージェントに相談しながら進めてください。

間違っても次の仕事が決まる前に辞めない事です。収入が途絶えると上手くいくはずのものも上手くいかなくなりますから。

そして、有効求人倍率をみて「売り手市場だから」と転職することは絶対にやめましょう。きっと後悔することになりますよ。


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