- 週休1日制
- 週休2日制
- 完全週休2日制
よく聞く休みの制度はこの3つですが、どんな制度が分かりづらいですよね。
どの制度の休みに日数は書いてありますが、何曜日が休みなのかわかりません。
なかには完全週休2日制を土日休みだと、勘違いしている方もいるはずです。
そこでこの記事では、分かりにくい休みの制度について説明します。
結論から言うと、「週休1日制」「週休2日制」「完全週休2日制」もすべて、土日休みじゃないのです。
週休1日制とは
週休1日制は週に1日休みが取れる制度。
休みになる曜日に決まりはありません。
週休1日だと勤務日数は6日間。
1日8時間働いたとすると、1週間で48時間働く計算になります。
これ、おかしいですよね。
労働基準法では週40時間までしか働いてはいけないことになっているのに、なぜ48時間働く週休1日制があるのか。
その答えは1日の労働時間と残業代にあります。
週休1日制のカラクリ
週40時間を超えて働いてもらうには、36協定を結べばいいのです! 。
もちろん週40時間を超えた分は残業代を払う必要がありますが、休日については週1回でも何の問題もありません。
残業代がきつければ、9時~17時の7時間勤務にして1日だけ5時間勤務にすれば問題はない。
ただし36協定も結んでいない、残業代も払わないのに週48時間働かせるのは違法です。
ちなみに働き方改革で残業時間に上限が設けられますが、労使の合意があれば年720時間まで残業できるので、週休1日でも成立します。
週休1日制がつらい理由
週休1日制で働く方の6割~7割は日給制だと言われています。
日給制の場合は仕事を休むと収入に影響するため、休みたくても休めない、という状況になってしまいがち。
つまり週休1日制がつらい理由は、休みたくても休めない雇用形態が多いからです。
週休2日制とは
週休2日制は、1か月に1回以上、1週間に2日休める週があればいい、という制度。
なので第1週が2日休み、第2週~第4週が週1日休みでも問題ありません。
週休2日といわれると毎週2日休めそうな気がしますよね。
ですが週休2日制は毎週2日休みがもらえるわけではないのです。
週1日休みでも違法にならないのは、週休1日制と同様に勤務時間を調整したり、36協定を結んでいるからです。
完全週休2日制とは
完全週休2日制は、毎週2日休みがある制度。
完全がつくことで、週2日の休みが保証されています。
ただし、完全週休2日制も土日休みになるわけではありません。
また完全週休2日制だからと言って、休みを連休にする必要もないのです。
誤解しやすい部分なので、注意してください。
土日が休みは土日休みと書いてある
契約や就業規則で土日休みなら土日休みになりますが、どの曜日を休みにするかは事業主が決められます。
「会社カレンダーによる」と就業規則に書いてあれば、要はシフト制と何ら変わらないってことですから。
求人に書かれている週休2日制や、完全週休2日制を毎週土日休みだと勘違いすることがありますが、どこにも土日休みとは書いてありませんよね。
なので、後で「こんなはずじゃなかった」と言うことがないように、確認したほうがいいです。
完全週休2日制で土日休みの会社は求人票に、「完全週休2日制(土日)」と書いてあります。
休日出勤の割増賃金も誤解が多い
1日8時間週5日勤務で、2日ある休日のうち1日出勤して働くと、週40時間を超えた分として割増賃金(残業代)が支払われます。
勘違いしている人が意外といますが、休日に出勤したから休日手当がつくわけではありません。
休日手当は「法定休日」に働いたときにしか出ないのです。
そして、労働時間が週40時間に満たないときに「所定休日」に出勤して働いても何の手当てもつきません。
通常の出勤と同じ扱いになります。
法定休日などを詳しく知りたい方は、こちら「時間外労働(残業)の定義と割増賃金の関係」を読んでください。
土日休みの仕事を探すには
では、土日休みの仕事を探すにはどうすればいいのか。
答えは簡単で、求人票に「完全週休二日(土日)」とか「完全週休二日(土日祝日)」と書いてあればいいのです。
もし「完全週休二日」とは書いてあるけれど、いつ休みなのか書いてない場合は必ず確認しましょう。
土日休みだと思い込んで入社したけど、いつはシフト制だった。なんてことになったら笑えませんから。
年間休日にも注意
仕事を探すときには年間休日にも注意が必要。
1年は52週なので、土日だけで104日あります。
もし、年間休日が105日だと完全週休二日制の土日休みでも、土日以外の休みがない可能性もあります。
もちろん、祝日や年末年始が土日と重なることもありますから、一概には言えませんが…。
普通に考えて105日じゃ連休は望めないでしょうね。
1年間で国民の祝日が15日ありますから、土日休みと含めて考えれば119日は休みが欲しいところ。
と言うことで、年間休日120日以上ならGWやお盆、年末年始も休みがある可能性が高いです。
休みを重視して仕事を探すときの参考にして下さい。
休日出勤に注意
ぼくは年間休日120日以上、土日完全週休二日制の会社で働いていましたが、土日をフルに休んだことがほとんどありませんでした。
なぜかと言うと、仕事が忙しすぎて土日に出勤するのが当たり前だったからです!
土日に休みが欲しくて、子供と過ごす時間が欲しくて、完全週休二日制土日休みの仕事を探している方は注意してください。
確かに求人票ではそう書いてあっても、実際に入社したら休日出勤だらけだった。と言うこともありうるのです。
情報収集が鍵
休日出勤が多いかどうかは、土日に会社へ電話をしてみるとわかります。
もし誰かが出たら「すみません間違えました」でOK。
時間帯としては、AM10時前後を狙ってかけましょう。
あるいは、車で会社まで見に行っても良いですよね。
門が空いていて従業員の車が停まっていたら、ほぼ休日出勤をしていると思って間違いありません。
入社してから後悔しても遅いので、調べられることは事前にきっちり調べておきましょう。
最後に
土日休みの仕事をしたいのなら、休みはきちんと確認しましょう。
完全週休2日を土日休みだと勘違いして就職してしまったら、笑い話にもなりません。
紛らわしい書き方をしているのもどうかとは思いますが、「知らなかった」で済む話ではありませんから。