30代は仕事がない?未経験の転職は職業訓練校もおすすめ!

30代で「未経験の仕事に転職したい」と思っても、なかなか仕事がありません。
よほど使える資格やスキルを持っているか、未経験の分野でも応用の利く実務経験がないと厳しいでしょう。

その理由は、企業が30代の転職者に「即戦力」を期待しているからです。

ですがぼくは30代で職業訓練校に通い簿記2級を取得、さらに税理士事務所で実務を経験したことで、営業から経理に未経験で転職しています。
つまり30代でも「知識と能力」「経験」を身につけることで、未経験職種への転職は十分可能なのです。

この記事では職業訓練校に通った経験を踏まえつつ、30代未経験の転職におすすめの方法を紹介しています。
いま転職を考えている方の参考になれば幸いです。

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企業が求めるのは「即戦力」

企業が中途採用に求めるのは「即戦力」であり、年齢が上がるほどその傾向が強くなっていく。
と言うのは、誰もが知っていることです。

この説を裏付けるのが、厚生労働省が発表している「転職者実態調査の概況」の中の、転職者の採用理由。
「管理的な仕事(管理職)」や「専門的・技術的な仕事(エンジニア・仕業など)」では、65%近い企業が「即戦力」と「専門的な知識・能力」が必要だとしています。
また「サービス」や「販売」などの職種でも、約半数の企業が「即戦力」を採用理由に挙げているのです。

この結果を見ても、企業が中途採用に求めるのは知識や能力、経験のある「即戦力」だと言うことができます。

知識や経験を身につけるには

企業が中途採用に求めているのが「即戦力」だと、30代未経験での転職は厳しいとしか言えません。
ですが、最低限の知識や経験を身につけるだけで、たとえ未経験でも転職できる可能性は格段に上がります。

未経験職種の知識や経験を身につける方法は、次の2つがあります。

  • 派遣として働く
  • 職業訓練校に通う

2つの違いは知識が身に付くまでの時間です。

まず派遣は仕事内容が固定されているため、レベルの高い仕事に就くには、経験を積みながら派遣先を変えなければいけません。
未経験者はレベルの低い仕事から関わるしかないため、必要な知識と経験を身につけるのに時間がかかります。
「時間がかかること」が、30代の転職では想像以上の足かせになるのです。

職業訓練校は失業給付金が延長されるため、生活を気にすることなく勉強に集中できます。
また受講できる期間が決まっているため、短期間で知識を身につけることができるのです。
ただし職業訓練を受講するためには、訓練が必要だと認められる必要がありますし、面接や筆記試験を通過しなければいけないこともあります。

職業訓練で資格と経験を得る

ぼくは半年間職業訓練校に通った結果、希望した経理に営業から転職しています。
なので、30代で未経験での転職を考えている方には、派遣として働くよりも職業訓練校に通うことをおすすめします。

なぜなら職業訓練校に在学している間は、雇用保険から手当がもらえますし、資格試験を受けることもできます。
さらに数カ月間、希望した職種の会社で実務経験を積むこともできるのです。

ぼくは職業訓練校のおかげで、在学中に簿記2級、エクセル・ワード3級を取得。
また訓練として税理士事務所で働かせてもらうことで、多少なりとも経験を積むことができました。

その結果「未経験で使いえないヤツ」から「資格もあり実務経験も少しある人」にレベルアップでき、転職を有利に進められたのです。

職業訓練校を卒業したら世界が変わった

職業訓練校を卒業してから転職活動をすると、受講する前とは世界が一変したことに気が付きました。

ぼくは最初、未経験・無資格で経理を目指し50前後の求人に申し込みました。
結果はほとんどが書類選考で不採用になり、面接に進めたのはたった1社です。
その1社も経理ではなく、営業にならないかと誘われましたが・・・。

恐らく書類選考さえ通過できないのが、「未経験・無資格」で転職する方の現実でしょう。

ですが職業訓練校を卒業してからは、今までがウソのように面接に進むことができ、なんと税理士事務所から内定をもらうほどになったのです。

「未経験者」と比べると、「資格・経験多少あり」とでは、企業の対応が全く違ってきます。
職業訓練校を卒業したことで、世界が一変したのです。

職業訓練校のメリットとデメリット

30代で未経験の職種を目指すのであれば、資格と経験が得られる職業訓練校はかなりおすすめ。

ぼくが感じた職業訓練校のメリットは次の4つです。

  • 在学中は雇用保険から手当がもらえる
  • 資格取得のための勉強ができる
  • 就職活動も並行して行える
  • 実務経験を積むことができる

※詳細はハローワークで確認してください。

職業訓練校は勉強をしながら資格を取得し、必要な経験を職場実習で少しだけ身につけることができます。
つまり「企業が求める人材」に近づくことができることが、最大のメリットです。

ですがメリットだけではなく、当然デメリットもあります。

  • 仕事を辞めないといけない
  • 希望する講座が受講できないこともある
  • 確実に転職できるわけではない

一番大きなデメリットは、仕事を辞めないと職業訓練校に通えないことでしょう。
また職業訓練校に通ったからといって、確実に転職できるわけではありません

在職中に職業訓練校への入学を検討されている方は、本当に辞めるべきなのかをよく考えてください。
離職中であれば可能性を広げるために、職業訓練校を検討するのもありです。

30代未経験OK求人の探し方

最後に最も大切な、30代未経験OK求人の探し方を紹介します。

求人を探すには、ハローワーク・求人雑誌・転職サイト・転職エージェントなど、様々な方法がありますが、30代で未経験の仕事を探すのなら、ハローワークと転職エージェントの利用がオススメです。

ハローワークから未経験で応募するには

まずハローワークには、地元の中所企業の求人が多数掲載されています。
転職サイトや転職エージェントが普及してきたとはいえ、ハローワークにしか求人を出さないという優良企業も多いものです。

ハローワークから未経験の仕事に応募する方法は2つあります。

1つは「未経験可」の求人を探すこと。
もう1つは、相談員にお願いして希望する求人に自分で連絡することです。

ハローワークでは、相談員に「企業の方と直接話したい」とお願いすれば、電話を採用担当者につないだ後に代わってくれることがほとんど。
この方法で連絡を取れば、経験者しか求めていない求人にも、アピールすることができるのです。

かなり勇気のいる方法ですが、未経験の仕事に就きたいという意欲があり、努力を怠っていなければ、採用される可能性が十分にあります。
本当に未経験の仕事に就職したいのなら、ぜひ試してみてください。

転職エージェントは心強い味方

転職エージェントは一般に公開されている求人以外に、ハローワークにも出ていない未公開求人を多数取り扱っています。
その中から「30代未経験OK」という求人だけを、紹介してもらうことができます。

転職エージェントを利用すると受けられるサポートは、主に次の5つです。

  • スキル・経験を加味した求人の紹介
  • 希望に沿った求人の紹介
  • 履歴書・職務経歴書の添削
  • 面接対策
  • 給与交渉

これだけのサポートを無料で受けることができるので、転職活動を効率よく進めたい方は上手に利用してください。

おすすめの転職エージェント

◆doda
国内規模No.2の転職エージェントです。
案件数・決定数共に業界最大手に匹敵する優良エージェントです。
面接対策や職務経歴書などの転職対策で、圧倒的に高い評価を得ています。
未経験の仕事への転職に、転職のプロがアドバイスをしてくれます。

公式サイトはこちら➡doda

教育訓練を受ける方法もある

教育訓練とは、一定の条件を満たせば、厚生労働大臣が指定する教育訓練を受講し終了した場合、一定割合の額をハローワーク(公共職業安定所)が支給してくれる制度のこと。
職業訓練と同じように簿記やPC検定、医療事務などの講座を受けることができます。

一定の条件とは「現在、3年以上雇用保険の被保険者」か「離職から1年以内で、3年以上雇用保険の被保険者であった者」です。

2018年1月に改訂され、出産や育児、ケガなどが理由で退職した場合、最大20年以内まで受講できる期間が延長されました。
期間延長に該当する理由のある方は、職業訓練より教育訓練の方が、利用しやすいかもしれません。

※参考「平成30年1月より雇用保険の教育訓練給付金について、適用対象期間延長が最大20年になります」

最後に

30代で未経験の仕事を目指すのなら、企業が求める人材像にどれだけ近づけるかがポイントになります。
職業訓練校に通うのは、そのための方法の1つにすぎません。

また職業訓練校に通ったからと言って、必ず就職できるとは限りません。

いままで社会人として働いてきた経験や、身につけたスキルを未経験の仕事でどう生かすのか、どうやって企業に貢献していくのかを考えることも大切です。
そして一番大切なのは、未経験の仕事で働きたいという「熱意」と、少しでも経験者に近づく「努力」をすること。

この記事を読んでくださった皆様の、転職が成功することを願っています。

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