
これから先、社員を大切にしない会社は生き残れません。
なぜなら、いま日本は慢性的な人手不足に悩んでいるから。
これ、言い方を変えれば、転職が意外と簡単にできる、ということ。
なので、大切にしてくれないから辞めます! なんてこともできてしまうわけです。
実際に従業員が退職する理由のトップ3はこれ。
- 評価されない。給料が上がらない
- 会社や業界の将来に不安を感じる
- 休日、残業、勤務時間に不満を感じる
会社や業界の将来に不安を感じるのは、まぁ、仕方がありませんよね。
将来なんて見えないものですし。
でも、残りのふたつは、従業員が大切にされていない証拠。
・評価されない
・給与が安い
・休日が少ない
・残業が多い
こんな会社で働きたい人なんて、そうそういませんよ。
今までは人が余っていたので、「あいつが辞めても次がいる」と会社は言えました。
ですが人手不足が深刻化していることを考えれば、これからは「あいつが辞めたら次がいない」という時代になっていきます。
つまり人を、従業員を大切にしない会社は、近い将来人材不足で困ることになる。
つまり、生き残れないんです。
辞めても次がいるは大間違い
少子高齢化が進み、労働力不足が深刻化しています。
「出生数86万人に急減、初の90万人割れ 19年推計」という記事が出るほど、年々生まれる子供の人数も減っているようです。
労働人口を増やすには、子供を増やさなければいけません。
その子供の出生率が年々下がっているということは、この先も日本人だけでは労働人口が増えないことを意味しています。
つまり企業が人を採用したいと考えても、そもそも採用できる人がいない、という状況になっているのです。
「あいつが辞めても新しい人を採用すればいい」
そう考えているとすれば、それは大きな間違いです。
人を大切にしない会社は生き残れない
数年前までは
「お前が辞めても働きたいと言う奴はいくらでもいる。嫌なら辞めちまえ!」
そう威勢よく怒鳴る上司もいました。
ですが今は通じません。
何故なら、辞められたら次雇える人がいないからです。
人が辞める ⇒ 募集をしても集まらない ⇒ 従業員の負担が増える ⇒ 嫌になって辞める ⇒ 募集をしても・・・・ ⇒ 業績が下がる
人を大切にしたいとこんな負のスパイラルに落ち込みます。
今までは右肩上がりで伸びていた業績も、人がいなくなることでまっさかさまに落ちていきます。
こうなると、新しく人が来たとしても、その仕事量の多さに根を上げあっという間に辞めてしまうでしょう。
つまり今いる人が辞めないように、大切にする必要がある、ということです。
社員を大切にすると言う事
辞めても次が集まらないのなら、今いる社員で何とかするしかありません。
そのためには社員を大切にすることが大切。
社員を大切にするとはどういうことか。
それは、退職理由のトップ3を考えれば分かりますよね。
- 評価の透明性を高め、成果に見合った昇給をする
- 残業や休日出勤を無くす
- 風通しの良い職場にする
「休日出勤や残業を無くすと業績が下がる」と考える人がいますが、それは間違っています。
そもそも残業前提で仕事を考えること自体、大きな間違いです。
それに、「3時間で終わらせろ!」と指示をすれば、3時間で仕事は終わります。
でも「今日中に終わらせろ!」と指示をすると、1日経たないと仕事が終わりません。
つまり、時間は使い方次第だと言うこと。
段取りをきちんと組めば、残業や休日出勤をしなくても何とかなるものです。
社員を大切にすると言う意味では、社内教育も大切な要素。
研究や勉強会を定期的に開催すれば、従業員のレベルが上がります。
そして従業員同士のコミュニケーションもとれて一体感が生まれます。
つまりやればやっただけ評価する体制を作る。
キャリアアップの機会を与える。
正しく評価されれば当然社員のやる気が増します。
すると、やめる人も自然と減っていくものです。
人を軽く見る会社には見切りをつけるべき
人を軽く見る会社は、できるだけ早くやめましょう。
理由は2つ。
・長く勤めてもつらいだけ
・将来性がない
人を大切にしない会社は、これから生き残るのが難しくなってきます。
もし、今勤めている会社が人を大切にしないなら、早めに見切りをつけるべきです。
危険信号は見ていれば何となく分かります。
仕事ができる人が、順々に辞めていくようならかなり危ない。
特に営業や経理で次々に人が辞めるようであれば、何かしらの危険を察知した可能性が高い。
なぜなら経理や営業は、会社の経営状況を把握することができるからです。
さらに問題なのは、出来る人が何人もやめてしまうと、残された人の負荷がとんでもなく高くなること。
見切りをつけるのであれば、必要以上に負荷が高くなる前に、転職を考えたほうが賢明です。
新しい職場を探すなら
仕事を探すコツは、ハローワークと転職エージェントを併用すること。
なぜならハローワークには、地元の企業の求人が多く集まるから。
そして転職エージェントには、企業がお金を払ってでもほしいスキルや、経験を求める求人が集まるからです。
つまり、ハローワークと転職エージェントを併用することで、より多くの求人情報を集めることができるのです。
求人が多いと何がいいのかって?
転職って恋愛に似ているんですよ。
恋愛で好みの人と出会うには、より多くの人と会ったほうがいいですよね。
転職も同じ。
希望する仕事に就くには、より多くの求人を見たほうがいいんです。
そんな意味で、お勧めしたいのがdodaです。
dodaはパーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する総合転職エージェントです。
提案力に定評があり「悪い口コミ」もほとんどなく、担当者の当たり外れが少ない転職エージェントだと言われています。
職務経歴書の添削や面接対策・カウンセリングなど、実践的なサポートが素晴らしいと高評価。
本気で転職を考えている全ての方におすすめです。
公式サイトはこちら➡doda
30代を越えたら在職中に仕事を探す
新しい仕事を探すときの注意点が1つだけあります。
それは、30代以上の方は在職中に次の仕事を見つけること、です。
とくに、35歳を超えると希望に沿った仕事を見つけることが難しくなります。
なぜなら35歳以上の転職者を欲しがる企業が少ないからです。
俗にいうエリート(東大・京大などを卒業し、一流企業でトップクラスの成績を出してきた人)なら、年齢は関係ありません。
ですがそうでない人にとって、年齢は転職する際の壁にしかならないのです。
もし転職に失敗したら、真っ逆さまに真下へ落ちていく可能性もあります。
なので30代以上の方は、自分を守るためにも在職中に次の仕事を見つけるようにしてください。
最後に
人を軽く扱う
きちんとした評価もしない
社員なんていくらでも変わりがいる!
そう思っている会社に長く勤める必要はありません。
早い段階で見切りをつけ、新しい職場で力を発揮してください。
長く務めるほど、あなたの時間が失われます。
社員を大切にしない会社にしがみつくより、新しい職場で頑張ったほうが、明るい未来が待っていますよ。