ぼくは初めて店長になった時、「店長は皆から嫌われるものだ」と言われて驚いたことがあります。
ぼく自身は意識していませんでしたが、「接し方が違う」「シフトが不公平」「指示が無い」などなど、色々な理由でパートさんや社員に怒られたこともあります。
ひどい時はパートさん全員に無視されたことも・・・。
ただ当時は仕事に集中していましたから、無視されていることに気が付きませんでしたが。
そんな訳で、実体験も踏まえながら部下から嫌われる上司の特徴を7つあげました。
責任転換する上司
責任を部下に転換する上司は間違いなく嫌われます。
今までに出会った上司で一番最低だったのもこのタイプ。
お客様が怒った原因は上司の指示がもれていたため。
でも実際の作業は部下がやっていたので、上司の同行でお客様へお詫びにいきました。
上司にも責任があるので、当然一緒に謝ってもらえるものだとばかり思っていたら、あろうことか上司がお客と一緒になって部下を責め始めたのです。
「お前は何をやっているんだ、そんな事じゃお客様が起こるもの当たり前だろう」
と、自分は完全に関係ないと言わんがばかりに、お客の前で部下を責め続けます。
最後にはお客様も嫌になったのか、責められる部下を庇い、何とも言えない空気の中で話が終わりました。
責任転換する上司とは、一緒に働きたくありませんよね。
指示内容がコロコロ変わる上司
このタイプが嫌われる理由は、指示内容がコロコロと変わることよりも、指示を変えても平気な顔をしているその態度です。
最悪なのは、思い付きで指示を出すけれど、指示を出したことさえ忘れてしまう。そして翌日には違う内容で新たに指示を出す上司。
時間がたつにつれてコロコロ、コロコロ内容が変わる。
暇になると思いつきで適当な指示をだし、数日経つと指示を出したことさえ忘れてしまう。
「そんな奴いるの?」って思いますよね。
これがいたからたまったものじゃない。
この上司が赴任して1年がたったころには、誰も上司の指示で動かなくなりました。
「中身が無い」うえに「コロコロ変わる」し、極めつけは「忘れる」のでやる意味がないのですよね。
コロコロ指示を変えるのなら、部下の立場に立ってフォローを入れるべきです。
間違っても、自分で出した指示を忘れないようにしてください。
すぐ怒る上司
仕事でミスをして叱られるのは仕方が無いこと。ミスをした側も自分に落ち度があれば、仕方がない、気をつけようと思うものです。
すぐ怒る上司が嫌われるのは、感情に任せて怒鳴るから。
「怒る」と「叱る」が違うことは、ほとんどの方が理解出来ているはずです。
叱られるのは仕方がない、ミスをした部下の成長を願って叱ってくれる上司もいるでしょう。
でも、怒られる、ましてや怒鳴られるのは意味合いが違います。
もし人前で大声で怒鳴られたら、嫌悪感や理不尽さを強く感じて、たとえ部下が悪いとしてもとても納得は出来ないでしょう。
叱ることはあっても怒ることが無いように、ましてや怒鳴るのは辞めるべきです。
部下を論破したがる上司
自分の考えが一番正しい。部下の反論は許さない。ちょっとでも詳しそうな雰囲気をだすと、叩きつぶさないと気が済まないタイプの上司です。
このタイプは本当に嫌いですね。話をしているとイライラしてきます。
理論や理屈で部下の考えを論破してしまうと、たとえその理屈が正しくても、部下はとても納得できないでしょう。
ましてや理解や共感を得ることは不可能に近いはずです。
今まで見てきた上司でこういうタイプの人がいました。
商品の知識には絶対の自信を持っていて、たとえお客でも自分が得意な分野の話になると、とにかく論破しないと気が済まない。
何を言われようと自分が正しいと信じて、一切相手の話を受け入れない。
打ち合わせに行っているのに、まるでお客に絡んでいるような雰囲気になることもしばしばありました。
他人の意見や話しには耳を傾けられる上司が良いですよね。
指示をしない上司
上司自身がプレイヤーになってしまい、部下に一切指示を出さないタイプ
難しい仕事は任せるよりも自分でやった方が早いと、全てを1人で片付けてしまう。
でも打ち合わせでは、売上で自分と比較をして、「仕事ができない部下を持つと大変」と言うようなことを言いだすタイプ。
部下としては面白くないですよ。
最近は上司自身がプレイヤーとして動かないと回らない職場も増えているようです。
管理をしながらプレイヤーとして働くのは、すごく大変ですよね。
だからこそ、部下を信じて仕事を任せないとダメです。
信頼して仕事を任せれば、思っている以上に働きやすくなりますよ。
注意出来ない上司
ぼく自身が一番嫌いなのがこのタイプ
部下がミスをしても注意することができない上司です。
叱ることが出来ずに怒鳴る上司も嫌ですが、細かいミスを注意出来ない上司も嫌ですね。
例えば遅刻。
就業時間ぎりぎりに職場に入ってくるのは問題がありますよね。
一言注意すれば、あっさり改善されるのに一切何も言わない。
上司が何も言わないと、「それで良いんだ」と言う雰囲気になってしまい、どんどん規律が乱れていきます。
書類の提出が遅れたり、常にぎりぎりで処理したり、髪型や服装、言葉使い影口なんかもそうですね。
一言注意するだけで、やって良い事と悪い事の区別が付きます。極端なはなし上司の一言でルールができるのです。
最悪なのは「嫌われたくないから注意出来ない」と言うタイプ。
管理する立場ですから、嫌われて当たり前と言う気持ちで、ダメなものはダメだと言ってほしいです。
人によって態度を変える上司
これは言うまでもありませんよね。
人によって態度を変えるのは、上司じゃなくても嫌われます。
もちろん上司も人間ですから、部下によって好き嫌いはあるでしょうし、苦手なタイプもいるでしょう。
特に態度を変えているつもりがなくても、好き嫌いが自然と態度に出てしまうこともあります。
「自覚していない」ことが問題なのです。
この場合は、他の管理職や出来れば部下の素直な意見を求め、もし不公平だと感じたら教えてほしいと言っておくのも1つの手です。
まとめ
部下から嫌われる上司の特徴を7つ上げました
- 責任転換する上司
- 指示内容がコロコロ変わる上司
- すぐ怒る上司
- 部下を論破したがる上司
- 指示をしない上司
- 注意出来ない上司
- 人によって態度を変える上司
上司じゃ無くても、こう言う人は嫌われやすいので、思い当たる節のある人はご注意を。
とは言え自分ではなかなか気が付かないのも特徴の1つ。
「自覚が無い」のが一番怖いので、たまには身近な人に自分はどうなのか聞いてみてはいかがでしょうか。