介護職から異業種への転職!アピールポイントはこれだ!

介護職から異業種へ転職する人も多く、介護職の人材不足は深刻です。

高齢化社会が加速するのに伴い今後ますます必要となってくる職業なのですが、一般的にもよく知られているように介護現場の現状・仕事内容のハードさに対して待遇面が追い付かず、介護職から異業種へ転職する人が後を断ちません。

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介護職の現状は責任が重く、休みも少ない、そして忙しい

介護職は高齢者の命を預かるとともに、生活を支える大切な仕事です。

仕事に対する情熱、高齢者への優しい目線、専門的な知識、そして気力・体力と非常に多くのものが求められます。

しかしそれらに対して支払われる給与は少なく、家庭を持つ男性では家族を養うことすら十分にはできないという話も聞かれます。

給与がすべてではないとはいっても、お金は生活していく糧であり、労働に対して支払われる対価なのですから、労働:対価が見合わなければ仕事へのモチベーションが薄れていくのも致し方ないといえるでしょう。

また、年間休日も一般の企業等に比べると少なく、土曜日曜はもちろん、お盆やお正月も関係ないのが現状です。

施設の形態によっては夜勤もあります。家族や友人との時間を作ることもままならないという人もいるのではないでしょうか。

その上仕事の内容は大変に煩雑で、高齢者の安全な療養生活の維持から、身の回りのお世話全般に加え、利用者のご家族との良好な人間関係を築く努力なども求められます。

またスタッフ間で密な連携、コミュニケーションがとれていないと人命に関わることもありますから、確実な報告・連絡・相談も必要です。

気配り目配りも欠かせませんから、勤務時間中は常に気が張っている状態です。心も身体も休まる暇はありません。

大変ハードな仕事であるにも関わらず、休日も不十分であり、疲れがとれない人も多いのではないでしょうか。身体を壊して退職を余儀なくされる方もいるでしょう。

将来への不安を抱えている人も多い

そしてこの仕事に従事する人に大きな影を落とすもうひとつの要素。それは「将来への不安」ではないでしょうか。

待遇面の改善も望めない、体力的にはどんどんきつくなる、このままこの仕事を続けていて大丈夫なのだろうか…そう悩んでしまう。

これは非常に切実な問題だといえます。

なぜなら、先の見通しが立たないということは、仕事を継続する上でのモチベーションに大きく関係しているからです。

社会的に必要とされる職業であることは間違いないのですが、残念ながら上記のような理由から離職率が非常に高いのが現状です。

現在介護職に就かれている方の中にも、様々な事情で転職を考えている方がいるのではないでしょうか。

しかし専門職であるがゆえ、異業種への転職は難しいのではないか、と不安になり消極的になっているかもしれません。

では次に、介護職から未経験で異業種へ転職する際のアピールポイントや、どのような業種が転職しやすいのかを考えていきます。

介護職から異業種への転職でアピールできるポイント

介護職から異業種への転職で、アピールしやすいポイントを考えていきます。

コミュニケーションスキル

介護職が転職で最も自信をもってアピールできるのは、コミュニケーションスキルではないでしょうか。

多くの業種でコミュニケーションスキルは必須の能力です。

コミュニケーションは双方向のもので、決して一方通行では成り立ちません。

相手との相互作用があって初めて成立するものです。

もちろん相手の立場や気持ちを思いやることが求められます。

介護職として働く方は毎日高齢者と接し、常に相手が望んでいることを考えながら業務を行ってきました。

高齢者だけでなくそのご家族や、スタッフとも密な連携やコミュニケーションをとってきたという経験もしています。

これは立場が違う人との間に良好な人間関係を築くということであり、非常にレベルの高いコミュニケーションスキルです。

これらのことを日常業務の中で行ってきたことは、大きなアピールポイントになります。

余談:コミュニケーション能力は大きな強みになる

現在の仕事と全く違う職種でも、コミュニケーションがしっかりとれれば次第に仕事そのものには慣れていきます。

向き不向きはもちろんどんな職業にもありますが、それ以前に問題となるのはやはり基本的なコミュニケーションがとれるかどうかです。

つまり協調・協働への理解ができているかどうか、ということでもあります。

体力とストレス耐性

体力やストレス耐性もアピールできます。

自分で身体を動かすことができない高齢者を、抱きかかえたり、ベッドから車椅子へ移乗させたり、入浴の介助を行ったりする。

これは体力がなければできることではありません。

それらを行ってきた実績は、体力をアピールするのに大きな強みとなります。

さらにストレス耐性、つまり心の強さも持ち合わせているとなれば、鬼に金棒ではないでしょうか。

労働に対して見合わない対価。

一瞬も気を抜けない環境で、利用者の健康と生活を守る責任と義務。

これだけでもかなりのストレスです。

ましてやご家族やスタッフと人間関係も構築しなければいけません。

そんな介護の現場で、知らず知らず培われているストレスへの耐性は、必ずあるでしょう。

体力とストレス耐性も、転職でアピールできる重要なポイントです。

向いている職業

ただ単に人と接するのが好きだから、喋ることが得意だからというのではなく、相手の要求に心を向けながら話ができるということ、また様々な立場・関係性の人たちとコミュニケーションがとれるということ、この点は自信を持ってアピールしてよいポイントだといえます。

そしてこれらの高いコミュニケーションスキルは、サービス業でも生かすことができます。

サービス業

サービス業は人と接する仕事ですし、相手の立場に立って物事を考えることが必要です。

つまり介護の現場で必要とされたことや考え方を、そのまま生かすことができます。

サービス業にもいろいろありますが、介護用品の販売やレンタルなどを行っている企業がオススメです。

コミュニケーションスキルに加え、これまでに培った専門知識や、現場経験があるからこそわかる、商品の必要性や活用方法などの提案も行えます。

飲食業

扱う食品にもよりますが、様々な年齢層の方が利用する店舗であれば、車椅子や高齢のお客様もいることでしょう。

そのような方々への対応、例えばどのようにテーブルをセッティングすれば快適か、どう車椅子を扱うべきかなど、専門職に就いていたからこそ考えられることであり、強みでもあります。

目線を車椅子の方に合わせることや、高齢の方が理解できるような言葉選び、声のトーンの調整などは、実際に介護の経験がないとなかなかできないこと。

そういった視点でアピールできることも、大きな強みになります。

求人探しは転職エージェントを利用する

求人を探すときは転職エージェントを利用すると効果的です。

転職エージェントは、転職に関わるほぼ全てのことを、無料でサポートしてくれるサービスです。

転職エージェントがサポートしてくれるのは、主に次の6つ。

  • キャリア相談
  • 求人紹介
  • 履歴書や職務経歴書の添削
  • 面接対策
  • 面接のセッティング
  • 給与交渉

異職種への転職では、企業とのミスマッチを無くすために、今までの経験とスキルを効果的に伝える必要があります。

そのポイントも転職エージェントではサポートしてくれます。

つまり転職の成功率があがる、ということです。

利用は無料のため、転職を考えている方全員に、利用してほしいサービスです。

オススメの転職エージェント

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面接でアピールするコツ

面接では自分の強みを、相手に伝わるようにアピールすることが大切です。

強みを伝える

面接では介護の仕事の中で身につけた、自身の強みを最大限アピールしてください。

単にコミュニケーションが得意であるとか、体力には自信があるとかにとどめず、具体的な経験や事例を入れて話すと、先方の記憶に残りやすくなります。

例えばどんな思いで高齢者と向き合ってきたのか、本当の意味でのコミュニケーションとはどういうことなのか学ぶことができた。

または高齢者の安全を守るために、まず自分が健康で体力がなければならないと考えた結果、自己管理について学ぶことができた。

など少し解釈を広げた話を盛り込めると、より好印象となるでしょう。

経験から考え方を伝える

どの職業でも創意工夫ができることや、考える力があること、経験から学ぶ力があることは、社会人として大切な要素となります。

自己アピールでは、そういった力があることも伝えられる話し方ができると、異職種への転職でも、成功率は上がるはずです。

介護の仕事から何を学んだのか、自分が身につけたことはなにか・・それらを得る上でもとになった体験や出来事、根拠や理由、思いなどがあるはずです。

そこをどのようにとらえているのか、どのような経験や考えの上で学びとし、スキルとして体得しているのか、これは重要なポイントです。

自身の経験を踏まえ、仕事に対する考え方を伝えることが大切です。

人間性を伝える

異職種への転職を考えているのなら、人間性がにじみ出るような自己アピールも強みとなります。

なぜなら経験者に対して、未経験者が競える部分は、人間性だけだといっても過言ではないからです。

人間性は「伸びしろ」と言い換えてもいいかもしれません。

経験はゼロでも吸収する力や学ぶ力はある。

つまり「伸びしろ」があると先方に考えてもらえれば、転職の成功率は上がるはずです。

 余談:仕事を深く考える機会にもなる

転職を考えることで、介護の仕事でどんな経験をし、なにを思い、考え、糧としてきたのか・・あらためて振り返るのもまた、今後の生活でプラスになるでしょう。

あえて違う業種へ転職しようと思うからこそ、仕事に対して深く考える機会が得られた。

そう考えることもできます。

関連する資格を勉強する

介護職から異業種に転職をするとき、コミュニケーション能力やストレスに強いことをアピールするだけでは弱いこともあります。

そんな時は、希望する職種に関連した資格の勉強をするようにしましょう。

たとえば営業を希望するのなら、簿記の資格は効果的。

損益計算書や貸借対照表などの決算書類が読めるようになりますし、何より企業分析にも使うことができます。

それに「簿記」のスキルは全国共通で使えるものです。

簿記3級であれば比較的簡単に取得することもできますので、転職先を探しながら勉強することもできます。

もし3級に合格したら、2級取得を目指して勉強してもいいですよね。

面接官も前向きに学ぼうとする姿勢を評価してくれることは多いものです。

「介護の仕事にはいつでも戻ってこられる」と言う安心感

介護の仕事にはいつでも戻ってくることができます。

これは転職活動を行う上で、大きな安心感につながります。

今後も高齢者は増え続け、介護施設の需要は高まる一方です。

マンパワーも今以上に必要となるでしょう。

つまり介護職の需要は、今後ますます増えていくことが予想されます。

これまで真摯に介護の仕事と向き合い身につけたスキルは、一生の宝です。

今は様々な事情から介護の職を離れるしかないとしても、またどこかで縁が巡ることもあります。

他の業種での経験が、違った形で生かせることもあるかもしれません。

例えばケアマネージャーは、介護の現場で働いた経験を最大限生かせます。

これまでの経験やケアマネージャーの資格を取得することで、介護の仕事やケアマネージャーを目指す人材の育成に携わる、という選択肢もあります。

講習会や専門学校などで、教育する仕事もあるわけです。

何かあっても介護の仕事に戻ることができる。
これは大きな安心につながるはずです。

最後に

違う業種への転職は勇気が必要です。いろいろな不安もあるでしょう。

しかしぜひ気楽な気持ちで、思いっきり挑戦してほしいと思います。

今の仕事もこれからする仕事も、すべてが未来の自分への糧になります。

様々な経験を積むことは、必ず自分に良い形として還ってきます。

数ある職業の中でも過酷と言われる介護職で、これまで懸命に働いてきたのですから、働きぬいた自分を誇り、前向きに新しい世界へのチャレンジをされることを、そしてその成功を願っています。

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