
自慢じゃありませんが何回か転職をしています。
20代での平均転職回数が0.9回、30代になると1.7回だといいますから、ぼくは転職回数が多いのかもしれません。
日本ではまだまだ転職回数が少ない方が良いと言われます。
転職を何回も繰り返していると、落ち着きがないとか、こらえ性がないとか、何かと悪く言われ、次の仕事を探すのも難しくなってきます。
では転職を繰り返さないためにはどうすればいいのか。
この記事ではぼくの実体験を踏まえ、転職を繰り返す人の特徴と、転職を繰り返さないための心構えを書きます。
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転職を繰り返すと社会的信用が低下する日本の社会
転職サイトや転職エージェントなどの転職サービスも少しずつ一般的になり、転職がある程度は一般的になってきました。
30代での平均転職回数が1.7回と言うのがその証拠。
この数字だけを見れば、誰でも1回は転職していると言えます。
でも実際には、誰でも転職を経験したことがあるとはとても言えないでしょう。
まだまだ「会社に仕える」「一度働いたら定年まで勤め続ける」ことが、美学のように定着しているのが日本の会社。
終身雇用が崩壊したと言っても、やっぱり就職したらできるだけ長く、出来れば定年まで勤めたいと思う人が多いようです。
それに実際に転職を繰り返すと、給料や待遇で不利になることも多くなります。
履歴書の職歴の欄に会社名がずらずらと書かれていれば、それだけで不採用にする会社もあるでしょう。
給料も年齢に従って増えていくところが多く、中途採用は安い給料で採用されることも珍しくありません。
しかもすぐに退職すれば昇級することもなく、給与のベースが増えることはないのです。
そして転職を繰り返しながら年齢を重ねていけば、いつの間にか「即戦力」として扱われるようになります。
中途採用=即戦力と言われるのが、何よりの証拠です。
しかも転職回数が多ければ多いほど、「戦力」と言う面でもマイナスになります。
目的を持って数回の転職をする分には、経験としてプラスに判断されることもありますが、ただ増えていく転職の回数はマイナスにしかなりません。
転職をする理由で多いのは?
dodaが発表している2015年10月から2016年3月までの、転職理由ランキングでは、
- ほかにやりたい仕事がある
- 会社の将来性が不安
- 給与に不満がある
- 残業が多い/休日が少ない
- 専門知識・技術力を習得したい
- 幅広い経験・知識を積みたい
- 雇用形態を変えたい
- U・Iターンしたい
- 市場価値を上げたい
- 業界の先行きが不安
と、なっています。
1位の「他にやりたい仕事がある」は結構曲者で、転職して別の仕事についたとしても「思っていたのと違う」と言って、辞めてしまうことがあります。
転職理由としてはとても前向きに感じるのですが、下調べをきちんとして、本当に自分がやりたいと思っている仕事なのかどうかを把握しておかないと、意に反して転職を繰り返すことになるかもしれません。
また、似たような理由で5位の「専門知識・技術力を習得したい」や6位の「幅広い経験・知識を積みたい」も、一歩間違えると転職を繰り返すことにつながる危険性があります。
前向きな人で有ればある程、「こんなはずじゃなかった」と思ったら危険です。
理想と現実に開きがあることを理解し、事前にきちんと調べることでギャップをなるべく減らすようにしましょう。
転職を繰り返したいわけじゃない
3回転職していますが、別に3回も転職をしたかったわけじゃありません。
出来れば最初の職場で、定年まで勤めたかったと思っています。
2つ目の職場でもっと頑張りたかったですし、3つ目の職場で腰を落ちつけたかったのが本音です。
ぼくの経験から考えても、好き好んで転職回数を増やす人はほとんどいないはずです。
転職を繰り返した理由
転職を繰り返す人には、色々な理由があります。
少なくともぼくは、理由があって転職を繰り返しています。
初めての転職で入社した職場では、人間関係に馴染めずに完全に孤立しました。
そして最後には仕事さえやらせてもらえなくなり、精神的に耐えられなくて退職しています。
次の職場は求人票の表示と実際の仕事が異なっていました。
機械を修理するサービス業のはずが、訪問して高価な商品を販売する訪問販売だったのです。
もちろん、仕事を続けるためにもっと努力すれば良かったのかもしれません。
ですが、あまりに辛い環境で耐えることができませんでした。
こういった経験から思うのは、転職を繰り返したい人などいないのではないか、ということです。
転職を繰り返す人の特徴
転職を繰り返す人には次のような特徴があります。
- 妥協して仕事を決めている
- 飽きっぽい
- 勢いで辞めてしまう
まず妥協して仕事を決めている場合。
入社してから「こんなはずじゃなかった」と思うことが多く、短期間で退職することになります。
ぼくは3回の転職の内、2回が生活するために、妥協して仕事を決めました。
つぎに飽きっぽい性格の方。
飽きっぽい性格の方は、常に刺激を求めているため、1つの仕事に定着しずらいのです。
飽きっぽい方全員が転職を繰り返すわけではありません。
ですが飽きっぽい性格は、仕事を辞める原因になりやすいようです。
最後に勢いで辞めていしまう方。
ぼくは最初の退職を勢いで辞めてしまったために、転職を繰り返すことになったとも言えます。
勢いで仕事を辞めたのは良いけれど、次の仕事が見つからない。
やっと次の仕事を見つけても、思っていたのと違う。
これじゃダメだとまた辞めて、他の仕事を探しても結局長続きしない。
こういった悪循環にハマっていきます。
そして何度も転職を繰り返す方は、上で紹介した3つの要素すべて含んでいます。
仕事に飽きた勢いで辞めてしまい、次の仕事を妥協してて決める。
そしてまた飽きたからと仕事をやめ、妥協して新しい仕事に就く…。
転職を繰り返す方には、こういった特徴があるのです。
転職を繰り返さないためには
転職を繰り返さないためには、自分自身の性格や適性を知り、転職で叶えたいことをはっきりさせることが大切です。
まず仕事を辞める前に、転職して叶えたいことを決めておきましょう。
例えば…
- 給料を増やしたい
- 休日を増やしたい
- 土日休みにしたい
- 残業が少ない会社が良い
- 転勤はしたくない
…など、色々ありますよね。
ただし全てを叶えることは難しいので、絶対に譲れない事を1つ決めて仕事を探すようにします。
そして絶対に妥協しないこと。
妥協してしまうと、必ず「こんなはずじゃなかった」と思うことになります。
後は、仕事が決まったら「この会社で最後まで勤め上げる」と強く思うことです。
「嫌なら辞めればいい」と言う考え方は、若いうちだからこそ通用することです。
転職を何回も繰り返していると、「絶対に譲れない事」も、譲らないと仕事が見つからないようになります。
失敗を防ぐために転職エージェントを利用する
転職で失敗しないために、転職エージェントを利用する方法もあります。
転職エージェントに登録すれば、転職に関わるほぼすべてのことに、無料でサービスを受けることができます。
また経験やスキルに応じで、その人に会った求人を紹介する努力もしてくれます。
転職エージェントは複数の転職希望者を見てきていますから、あなたにあった仕事を紹介してくれる可能性がかなり高いのです。
またこちらから希望を伝えれば、それに沿った仕事を紹介してもらうことも出来ます。
希望に沿った仕事に就ければ、辞める心配も減りますよね。
だからこそ、希望に沿った仕事を紹介してくれる転職エージェントは、心強い味方になるはずです。
まとめ
転職を繰り返す人の特徴を紹介しました。
転職を繰り返してしまうのには、その人なりの理由があります。
転職をもっと繰り返したいと思って仕事を探している方は、恐らくどこにもいないはずです。
そして、転職を繰り返す人に特徴があるように、転職を繰り返してしまうのにも原因があります。
なぜ転職を繰り返してしまうのか。
原因をよく考えて、転職する必要のない仕事を探してください。