社会人として働いていれば、一度は「転職しようかな」と考えることがあります。
でも転職考えても行動に移す人と、移さない人がいますよね。
そこでこの記事では、次の2つについて書いています。
- どんな条件なら転職を思いとどまるか
- 実際に転職を思いとどまった理由はなにか
「転職したいな」と思ったとき、参考にしていただければ幸いです。
おすすめ記事:転職年齢限界説とは。年齢で転職が厳しくなる理由
転職を思いとどまる条件TOP10
いつか転職をしたいと考えている男性会社員に、上司から提案されたら「転職を思いとどまる条件」に付いてアンケート結果です。
- 1位 給与額が現在の1.5倍になる 139pt
- 2位 希望する部署に異動できる 30pt
- 3位 残業時間がゼロになる 27pt
- 4位 嫌な部下や同僚を他部署に異動してもらえる 26pt
- 4位 確実に将来、会社の主要役職に就ける 26pt
- 6位 裁量労働制で、自由に勤務時間を選べる 18pt
- 7位 社内で新規事業を立ち上げられる 13pt
- 8位 希望する勤務地を選べる(在宅勤務含む) 12pt
- 9位 希望する学校に留学をさせてもらえる 7pt
- 9位 売上などのノルマがなくなる 7pt
※元記事削除のため結果のみ掲載
無茶な要求が多い
転職を思いとどまる条件を見ると、かなり無茶な内容が多いことがわかります。
共通して言えることは「自分の希望を100%叶えること」ですね。
これらの条件は「転職」することで叶えることもできます。
もちろんそれ相応の実力があることが最低条件になりますが。
今の職場では「叶えるのが難しい希望」、だから「転職」が魅力的な選択肢になるのかもしれません。
転職を思いとどまった理由
転職を考えながらも行動に移さず、思いとどまった理由は「マイナビ」で紹介されています。
その中の一部を紹介します。
- 転職活動をする時間すらないから
- お金のために我慢した
- 次の転職先がみつかるか不安になった
- まだ働き始めたばかりだと思ったから
- とりあえず辞めるのはすぐできるので3年は我慢しようと思った
- 技術を身に着けてからでもいいと考えたため
- 結局は他でやっていく自信が持てなかった
- 転職活動するにも労力が必要なのであきらめた
引用:マイナビ
切実な理由で転職を諦めている
「転職活動をする時間がない」とか「ほかでやっていく自信がない」といった切実な理由が多いですね。
次の転職先が見つかる不安を感じる、他でやっていく自信が持てない、という方もいます。
「転職を思いとどまる条件TOP10」は「自分の希望が叶うなら転職しない」という印象でしたが、実際に思いとどまる理由はかなり切実だといえます。
転職をしない方がいい人
転職に踏み切る理由によっては、思いとどまった方がいい方もいます。
次は「転職しない方がいい人」を紹介します。
一時のネガティブな感情で転職をする
一時的にネガティブな感情が高まり、不平不満を解消するために転職することは避けるべきです。
たとえば、
- 隣の部署が羨ましい
- 同僚が先に転職した
- 同期より低く評価された
といった理由です。
隣の部署が羨ましければ、まずは異動願を書くべきです。
同期が転職したかどうかは、関係ありません。
同期より低く評価されたのなら、翌年は追い抜くよう努力すればいい話です。
「なんとなく嫌だ」というネガティブな感情では、転職の目的が曖昧になります。
目的が曖昧な転職は、面接でも「曖昧さ」を追求されてしまい、上手く行きにくいものです。
仮に転職できたとしても、また似たような理由で退職することでしょう。
一時の感情の高まりで転職に踏み切ることは、オススメできません。
「なぜ転職するのか」
という目的をはっきりさせることが大切です。
会社を辞めるために転職する
会社を辞めるために転職する方も、ほぼ確実に失敗します。
なぜなら会社を辞める理由が「会社を辞めたいから」になってしまい、転職する目的がないからです。
会社を辞めるために転職するのなら、次の会社はどこでも良いことになってしまいます。
転職で失敗する典型的なパターンなので、会社を辞めるために転職しないでください。
自信過剰な人
自信過剰な方で多いパターンは、「大手企業の看板」を「自分の力」だと勘違いすることです。
大手企業の看板を背負っていると、取引先はとても強力的になります。
とくに「課長」や「部長」クラスになれば、意見を通すことも簡単でしょう。
ですが「自分の実力を試したい」と、中小企業やベンチャー企業へ転職するのは辞めるべきです。
その理由は次の2つ。
- 「大手企業の看板」が無くなると協力を得られなくなる
- 仕事の境界線があやふやで、多くのことを一人でやらなければならない
大手企業と中小企業・ベンチャー企業では、仕事の進め方そのものが違います。
ましてや「大手企業の看板」を「自分の力」だと勘違いしていれば、想像とのギャップに耐えられないものです。
35歳以上の方
自分の転職体験から、35歳以上の方は転職しない方がいい。
なぜなら35歳以上の求職者を欲しがる企業が少ないからです。
ネットやニュースを見れば、35歳以上でも転職できそうな気がしてきますよね。
実際にハイスペックな人材であれば、35歳以上でも自分が望む転職を成功させることができます。
ですがこれは本当に一部の、ハイスペックなスキルと経験を持っている方達の話。
普通の方はまず間違いなく転職に失敗します。
理由は上で書いたように、35歳以上の求職者を欲しがる企業が少ないから。
もしどうしても転職したいのなら、在職中に次の仕事を見つけてください。
おすすめ記事:30代の転職って実際どうなの?
最後に
転職を思いとどまる条件と実際の理由を見て、理想と現実のギャップを感じました。
希望通りの条件で転職を止められる方がいるとすれば、よほど会社からの評価が高いと考えられます。
転職を考えるときは「こういう理由で止めるなら転職しない」とは、考えない方がよさそうですね。
むしろ止められることを想定していると「だれも止めてくれなかった」、なんてことにもなりかねません。
転職は良くも悪くも働く環境を完全に変えてしまいます。
「なぜ転職したいのか」をよく考えて、納得のいく転職をしてください。