一般事務は今も昔も人気職。売り手市場でも事務職の有効求人倍率は低い

今は求職者が有利に立てる売り手市場です。

有効求人倍率も1倍を超え、人手不足も深刻化しています。

でも、相も変わらず人気の高い事務職は、むしろ人手が余っているそうです。

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事務職の有効求人倍率

事務職の有効求人倍率も一時期に比べると高くなっています。

高くなっていると言っても、一般事務の有効求人倍率は0.25倍、会計事務だと0.67倍です。

全体の有効求人倍率が1.41倍ですから、その人気の高さが良くわかりますよね。

ちなみに、介護や情報処理・通信技術者の有効求人倍率は2倍近くまで上がっています。

営業が1.3倍前後ですから、介護やIT関連企業の人手不足が数字に顕著に表れていますね。

一般事務は人気があるがスキルが身に付きにくい

非常に人気の高い一般事務職。

仕事内容としては、ほかの事務をサポートしたり、営業をサポートする営業事務として働くことがほとんど。

必要となるスキルも、ワードやエクセル、パワーポイントと言ったパソコン系が多いのです。

つまり、将来経験やスキルとしてアピールできる内容が少ないとも言えます。

一昔前は腰掛職業だった?

一昔前の一般事務と言えば、女子の就職部署としてメジャーで、仕事内容もお茶くみや郵便物の管理と言った雑務が大半でした。

そして30前には、寿退社をしていくという道(?)が出来ていたのです。

しかし時代が変わり、一般事務を派遣社員で補う企業が増えています。

先ほども書いたように仕事は雑務がほとんど、専門的なスキルを要求されることがない。

となれば、わざわざ人件費の高い社員を採用する必要はありませんよね。

その結果が有効求人倍率に表れているとも言えます。

昔は女性にとってメジャーだった一般事務の正社員も、今では狭き門の先にある憧れの職業なのです。

その椅子を狙っている人は大勢いる

今も昔も一般事務は人気があります。

仕事内容は簡単で、責任も軽く、定時に退社できるうえに休日もしっかり休める。

長時間労働やブラック企業が話題に上る中で、これほど理想的な職種はほかにありません。

それだけに、一般事務の椅子を狙っている人は大勢います。

派遣社員から一般事務の正社員になろうとしている人も大勢いるのです。

つまり、辞めたら戻れないよ。ってことです。

転職より、今の仕事を続けるのが無難な選択

一般事務で働いている人が、「なんとなく」で転職を考えているのなら、今の職場に居続けることをお勧めします。

最初に書いたように一般事務の椅子は数がすごく少ない。

転職をしたところで、一般事務になれる可能性は低いのです。

セクハラやパワハラでどうしようもない状況なら転職もありですが、ちょっと不満がある程度なら辞めない事です。

一般事務はスキルや経験も身に付きにくいので、転職市場での価値があまり高くありません。

一度辞めてしまうと、次は正社員ではなくパートかアルバイト、派遣社員になるしかなくなるかもしれないのです。

将来を考えてスキルを身に着ける

一般事務として働いてきた方が転職を考えたとき、その市場価値の低さに驚くはずです。

仕事の内容が営業やほかの事務職のサポート、お茶くみと言った雑務が中心ですから、仕方がないと言えば仕方がない。

とは言え、今の立場に甘えていると、いつリストラや倒産に巻き込まれるか分かりません。

また、結婚して退職したとしても、夫の給料だけで食べていくのも難しい時代です。

将来働きに出る可能性が無いとも言えませんよね。

一般事務は雑務が中心なので、ほぼ残業なしで帰ることが出来ます。

その立場を生かして、将来役に立つ資格を取得しておきましょう。

例えば簿記を勉強したり、財務諸表の種類や内容、作成方法を勉強するのもいいですよね。

経理の手伝いがあるのなら、財務諸表の作成を手伝わせてもらうのも経験を積む意味ではすごく良いことです。

国際会計基準について勉強しても良いかもしれません。

最後に

一般事務は昔も今も人気の職業です。

もし、営業が嫌で事務職に転職したいと考えているのなら、間違っても一般事務だけに絞り込まない事です。

逆に、一般事務を辞めて転職しようと考えている人も、辞める前に良く考えてください。

目的もなく退職してしまうと、次の仕事が見つからずに困るかもしれません。

売り手市場でも有効求人倍率が低いのには、それなりの理由があるのです。

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