
転職が無事決まり初出社の日にちも決まった。
となると次に不安になるのは、「新しい職場になじめるか」ではないでしょうか。
特に人間関係が原因で転職した人ほど、新しい職場に不安を感じるはずです。
また人間関係で失敗したら、嫌ですしね。
人の印象は、初めて会った瞬間から3秒で決まると言われています。
そして100%のうち55%は見た目の印象。
39%は声のトーンや大きさで決まります。
つまり、初対面の見た目と挨拶で、あなたの印象が決まるんです。
もし初出勤の対応に失敗したら。
印象を悪くしてしまったら…。
その悪い印象を覆すには、何年もの時間が必要です。
つまり、初出勤日の挨拶はすごく大切。
その後の仕事がうまく進むかどうかも、挨拶にかかっていると言っても過言ではありません。
なのでこの記事では、初出勤の挨拶で気をつける事を書いています。
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早めに出社する
転職初日の出社時間は、基本的に就業時間の10分前で問題ありません。
ただ企業によっては、早めに出社して制服などに着替えてから、朝礼で紹介してくれることもあります。
また中には慣習により、就業時間より早く出社する企業もあります。
なので事前に採用担当者に、初日の出社時間を確認してください。
ただし慣習だからといって、無茶を言ってきたら要注意。
就業時間の1時間前出社とか。
タイムカードを押さない早朝会議とか。
こういったのは、労働基準法に違反している可能性があるのでご注意を。
身だしなみに注意する
身だしなみはあなたの印象を決める、とても重要な要素です。
事前に採用担当者に初出勤の服装を確認し、きちんとクリーニング(洗濯)をした、清潔感のある服装で出社します。
見落としがちな靴の泥や、靴下の色にも注意してください。
当たり前のことですが、寝癖は直して髪型は整え、ひげは剃り、顔を洗って歯を磨くこと。
そして制汗スプレーもつけていきましょう。
もし服装は何でもいいと言われた場合は、スーツにネクタイが基本。
私服で来るように言われた場合は、職場の服装を確認し、場違いにならないよう注意してください。
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働くつもりで出社する
初出勤だからと言って、挨拶や会社の案内だけで終わるだろうとは、考えないでください。
会社によっては初日から、仕事を行うこともあります。
できれば会社のホームページを参考に、会社の組織図や主要な取引先、商品名や特長などの情報を集め、把握することをおすすめします。
予備知識が何もないよりは、スムーズに仕事へと入っていけるはずです。
話しかけてくれることを期待しない
人見知りに多いのが、「新人だから相手から話しかけてくれるだろう」と言う甘えです。
実は…私もそう思っていた時期がありました。
でもこれ、大きな勘違いです。
中途採用の人が入社したところで、相手から積極的に話しかけてくれることはありません。
会社によっては、中途採用が頻繁に来るから、慣れっこになっているところもあります。
ひどいと、いつ入社したのかさえ知らない。なんてこともあります。
なのでちょっと恥ずかしいかもしれませんが、挨拶は自分から積極的にしましょう。
もちろん挨拶が終わった後も、積極的に自分から話しかけていかないと、会社の輪に入ることは難しいです。
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1人1人に自分から挨拶と自己紹介をする
印象の良い挨拶には共通点があります。
それは「笑顔」で「愛想良く」「大きな声で」挨拶することです。
暗い顔をした人に、小さな声でぼそぼそっと挨拶をされても、嬉しくありませんよね?
だから「笑顔」「愛想」「大きな声」は鉄則。
さらに言えば、自分から1人1人積極的に挨拶をする必要があります。
初出社だと応接や会議室で待たされることもあります。
ですが会社によって、いきなり机に案内されることもあります。
机に案内され隣に人が座っているのに、無視したら変な人ですよ。
だから自分から挨拶をすること。
出来れば時間の許す限り、周りにいる人全員に、1人ずつ挨拶をして回りましょう。
「自己紹介する場があるんじゃないの?」
と、不思議に思われるかもしれませんが、自己紹介する場があるかどうかは会社によって違います。
朝礼で紹介されることもあれば、一切紹介されずにいきなり仕事が始まることもあります。
自分から1人1人に挨拶をして回る。
この気持ちが大切です。
挨拶での注意点
挨拶をする上で大切なことはさっき言った3つです。
そして注意すべき点は「目立とうとしない」ことと「長さや内容に気をつける」ことです。
早く仲良くなりたいからと大げさな事を言ったり、オーバーなリアクションをとるのは逆効果。
うっとうしい奴だと思われます。
また、自己紹介の中で前職の批判をしたり、やたらベラベラとしゃべるのもNGです。
名前と所属になった部署名。
前職での経験や趣味などを、なるべく短く話すようにしましょう。
挨拶の例文
参考までに挨拶の例文です。
このまま使用せず、アレンジを加えて自分らしい挨拶をしてください。
「おはようございます。本日より御社にお世話になることになりました、〇〇です。これまでは〇〇会社で〇〇の仕事をしておりましたが、このたび縁あって、御社で働くこととなりました。1日でもはやく、皆様のお役に立てるよう努力してまいります。どうぞよろしくお願いいたします。」
「おはようございます。〇〇と申します。〇〇出身、〇〇歳です。このたびこの会社に採用していただき、一緒に働かせていただくことになりました。経験のない仕事の為、不慣れな点も多く、色々と皆様にご迷惑をおかけすると思いますが、精一杯頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。」
「ご指導・ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願いいたします。」でもかまいません。
ただ私が、そう挨拶をした人を見たことがないんです。
中小企業だからかもしれませんが。
どちらかと言うと、名前と年齢、趣味や特技を簡潔に話、「精一杯頑張ります!」と結ぶほうが、好印象を得やすいです。
「出来る奴になります!」と挨拶をした人もいましたが、思い切りがよく気分の良い挨拶だった印象があります。
結局は「笑顔」で「愛想良く」「大きな声」で、明るくあなたらしさが伝わる挨拶が、一番伝わるよい挨拶になる。
と言うことです。
会えなかった人には挨拶メールを送っておく?
初日に会えなかった人に、挨拶メールを送る。
これ、マナーとしてよく言われますよね。
でも、挨拶メールはあまりお勧めしません。
SNSが普及し、メールやLINEなどで挨拶をすることが増えています。
ですが、同じ職場で働くのであれば、直接出向き目を見て挨拶をするのがマナーです。
入社後何日も研修の為不在になるのであれば、メールで挨拶をするのもありです。
でも出社したら改めて出向き、きちんと目を見て挨拶をするべきです。
意外と挨拶に来た来ないを根に持つ人もいますし、メールだと失礼だ! と考える人もいます。
最低限のマナーとして必ず出向いて、目を見て挨拶をしましょう。
どうしてもメールで送る場合は「氏名」「所属になった部署名」「前職の仕事内容」を短く書くのが良いでしょう。
前文として「ご不在でしたのでメールで失礼いたします。」と書けばより丁寧になります。
文字数としては500文字程度を目安にして、長文にならないようにしましょう。
もちろん後日きちんと挨拶をしに行きます。
挨拶は出向いて、目をみてする。これが鉄則です。
最後に
印象は最初の5秒で決まります。
転職であれば、最初の挨拶であなたがどんな人なのかが決まってしまいます。
そして一度ついた印象は、なかなか変える事ができません。
事前に何を話すか考え、自分なりに文章を作って、準備して初出社に臨みましょう。
そして何度も言いますが、皆の前で紹介してもらえるとか、周りから話しかけてもらえるとか、思わないこと。
学校の転入性のように、周りが興味を持ってくれることはまずありません。
自分から積極的に話しかけ、1人1人目をみて挨拶をすること。
「笑顔」で「愛想よく」「大きな声」で話すこと。
これが出来れば、あなたの印象はずっとよくなるはずです。