「今からサンタクロースが店内を回ります。見つけるとプレゼントがもらえるから、ぜひ探してみてください」
店内で流れた放送に子供たちは大喜び! 必死になってサンタを探しまわります。
サンタがいた!
子供たちと一緒になって探そうと思って、吹き抜けから2階を見ると・・・。なんと3階から下りてくるサンタを発見!
「2階にいるから急げ!」
そう子供に言い、一緒に走ってサンタの元へ!
さて、皆さんはサンタクロースと言われてどんな人を想像しますか?
赤と白のコートを着て、ちょっと太った恰幅の良いおじいさんで、真っ白な御髭に真っ白な眉毛。笑いじわがこれでもかと出ていて、大きな声で話しかけてくる。子供が大好きで、子供の笑顔を見ると幸せそうな笑顔を見せてくれる。
きっと子供たちもそんなサンタクロースを想像していたんでしょう。赤い服に赤い帽子をかぶった、ちょっと細めなサンタを見つけ、一目散に走っていきます。
が、ぴた!と、途中で止まりました。そして困った顔でこちらに戻ってきます。
どうしたんだろうと子供たちが指さす先にいるサンタを見ると。
見た目は大切
そこには体重55キロくらい、黒ぶちの眼鏡をかけ、赤い帽子をかぶり、赤と白のコートを着て、顔にしわなんてなく、すらっとした170センチくらいのどう見ても20代前半に見える男性が、大きな白い袋を持って、笑いもせずに立っていた。
もちろん、お腹は丸くない。足も短くない。声も大きくない。メリークリスマスなんて言わない。
サ・サンタ? クロー・・・・ス?
とはとても言えない、アルバイトのお兄ちゃんがじゃんけんで負けて仕方がなくやっているようなサンタクロースがそこにはいました。
「せっかくだから貰ってこい。」
そう言うと、子供たちはおっかなびっくり、細身のサンタに近づきプレゼントを、直立不動で受け取る。
そして、ありがとうと言いながら頭を下げる。
やっぱりサンタクロースと言うからには、サンタクロースの格好をしないとね。対毛はまねできなくても、その仕草、特に笑顔と大きな声だけでも真似しないと。見た目って想像以上に大切です。
サンタなら、サンタらしい格好をしないとね!
見た目をまねると不思議と似てくる
サンタクロースもそうですが、見た目を真似するとびっくりするくらい、その人になりきる事が出来ます。
サンタクロースをやるなら、お腹にクッションを入れて、ひげとかつらをつけて、鏡を見た時に「やべぇ、これ絶対サンタクロースだ」と自分で思えるくらいコスプレしないと意味がない。
見た目がサンタクロースになれば、不思議と心もサンタクロースになってくるもの。
「メリークリスマス!」
笑顔で、大きな声で楽しそうにそう言いながらプレゼントを渡せば、その声を聞いた子供たちがどんどん駆け寄ってきて、身動きが出来ないくらいになるのに。
中途半端が一番恥ずかしい
小学生の頃演劇をやっていたけど、一番恥ずかしいのは、中途半端にやる事。
サンタクロースも、洋服だけコスプレして、他は何もやらないなんて、中途半端すぎ。だから、サンタクロースをやっている人も、恥ずかしくなって声が出なくなる。笑顔が出せなくなるんですよね。
そんな、恥ずかしいなって言う空気を子供は敏感に感じ取る。
そして、近寄っていくのをためらって、おっかなびっくり手を出す。
分かります?
子供の演劇も一緒。下手なのも似ていないのも分かっているけど、なりきって思いっきり演技をするから、見ていた面白いし、感動もすんですよ。
どっちつかずが一番恥ずかしい。
しかも困るのが、やっている人も、見ている人も恥ずかしくなるところ。
どうせなら、なりきってしまいましょう!
見た目が人を決める
人って見た目が変わると本当に変わるなー。としみじみ思ったのがTVCM
役者は同じ人なのに、服装を変えただけでかなり変わりますよね。
逆に言えば服装って怖いな。とも思います。警察の制服を着ていれば警察官に見えますし、白衣を着ていれば医者に見えますからね。
面白いのが、さっきのサンタクロースじゃないですけど、見た目を自分がなりたい人や憧れている人、憧れている職業と同じにすると、なんか自分も出来そうな気持になってくるところ。
ほらスポーツとか始めるのに見た目からはいる人、いるじゃないですか。
あんな感じ。仕事でも気持ちを高めるのに結構効果あるんですよ。
そしてすごいのが、そうなりたいと思って、服装だけじゃ無く、行動や、言動まで真似していると、何時のかそうなっていることがあるってこと。
学ぶが真似ぶからきている、なんて節もあるくらいですしね。
真似をするのって、意外と効果が高いんです。
最後に
憧れる人のまねをするのも良いですよ。極めれば真似じゃ無くなりますから。
一番恥ずかしいのは、中途半端に真似して、中途半端で辞める事。
本人も恥ずかしいでしょうけど、周りで見ているこっちも恥ずかしい。
サンタクロースの話じゃないですけど、どうせやるならとことん真似しましょう。
何で真似するのが良いのか?
とことん真似をする、まぁ物まねでも良いんですが、真似をするには観察しないといけないんです、研究しないと出来ないんですよ。
だから、とことん真似をするには、徹底的に観察をして、徹底的に研究しないといけない。
観察や研究をしていくうちに、いつの間にか自分の物になっていくんです。
何回も言いますが、中途半端は恥ずかしいですよ。本当に。