今やっている仕事を「なんでこの仕事をしているんだろう」と考えてしまうようなら、きっと疲れています。休暇をもらって心を休めることをお勧めしたい。
仕事は意味があると言えばありますし、無いと言えばない。仕事をしている人自身がどう捉えるかで違ってくるものです。
ぼくが今まで経験した仕事の中で、一番「この仕事やる意味ないな」と感じた訪問販売を例に、意味があるんだろうかと思う理由をあげてみます。
ノルマをこなすだけで面白くない
訪問販売はすでに出来あがっている商品、例えばテレビとか宝石とか辞書とか布団とかを、個人宅に訪問して販売します。
今は法律が厳しくなったので、あまり見かけませんが、訪問販売のライバルと言えば、宗教だったんですよ。この商品を買うことで寄付になります。って言う人来たことありませんか?
で、当然歩合制なので、売れなければ最低限の給料しかもらえないんです。売れたとしても、一定数以上売れないと歩合が付かない。その上額が低かった。
だから毎日毎日ノルマとの戦いです。雨が降ろうと雪が降ろうと、1軒1軒走って訪問してセールスをしていました。
売れている時は面白いんですよ。でも売れなくなると途端に面白くなくなる。なんで毎日ノルマを追いかけているんだろうとむなしくなってくるんです。
他に何もない。ノルマ以外に何にもないんですよ。
ふと、そのことに気が付いた時「あぁ、俺何やっているんだろう」と思いました。
使命感が無くなった
訪問販売と行っても仕事ですから、当然営業所ごとの売り上げ目標があります。
当時の支店長は営業マンのやる気を出させるのが本当に上手かった。「お前しかいなんだ」とか「頼む。売上を上げて俺を助けてくれ」とか。
情に訴えてくるんですよね。上から「何やってんだ!」と言われるより、ちょっとしたの立場からお願いされると、不思議なもので「やってやろうじゃないか」と思えるものなんです。
こうなると「営業所の売上は俺が確保する!」と言う使命感に燃え始めます。そしてがむしゃらに働くようになる。
ただ、皆に同じことを言っているのを知って、一気になる気が無くなりました。
それと同時にむなしさがこみ上げてくるんですよ。やっぱり「俺何やっているんだろ」と思うんですよね。
目標を見つける
仕事に意味を見つけたいのなら、目標を設定するのも効果的です。今月は300万売る!とかなんでもいいんです。やる気になれれば。
ただね。「この仕事を続ける意味あるのかな」と思っている時は、目標なんてなかなか見つからないんです。やる気がないのに見つかる訳がない。
でもやる気を出さないといけないと考えるから、行きないとんでもなく大きな目標を立ててします。これだとすぐ嫌になるのが目に見えています。
なので、本当に小さな目標から少しずつこなしていくのがお勧めです。
腕立て伏せなら、今日は5回。明日は6回。1週間後には10回出来るようになるぞ! くらいの簡単な目標を立てましょう。
小さな「出来た!」を積み重ねていけば、少しずつやる気が生まれてきますよ。
今ではなく将来を考える
この仕事で将来自分がどうなりたいかを考えましょう。訪問販売をやっている時は、全く考えられませんでしたね。何年もこの仕事を続けている自分が、どうやってもイメージ出来なかった。
昇格したとしても訪問販売ですから。やることは何も変わらない。
「あぁ。60歳になってもこうやって個人宅を訪問しているのかな。やだなー」
と、ずっと思っていました。
将来自分がどうなっているのかイメージできない仕事なら、さっさと辞めましょう。逆にイメージできるなら。それは幸せなことです。
将来なりたい自分になるために、今何をすべきか。月並みな言い方ですが、将来がイメージ出来れば分かるんですよ。
「将来こうなりたいから、今頑張っている」なら、続ける意味が生まれます。
仕事として割り切る
簡単に仕事を辞めることは出来ません。訪問販売だっていやだいやだと思いながらも続けていましたから。
人それぞれですが、生活があったりローンがあったり、色々な理由で辞めることは出来ないこともあります。なら、仕事として割り切りましょう。
で、ぼくは割り切ろうとして割り切れなかった。訪問販売だとちょっと強引に売ったりすることもあるんですが、それがどうしてもできなかったんです。
販売している商品は安くないですから。安くないどころか高いんですよ。
もちろん、販売するためのテクニックもありますし、締結するための方法も教わりました。その通りにやれば売れることも分かっていました。でも出来なかった。
欲しいと言ってくれる人には売りましたが、テクニック云々で売ることがどうしてもできなかったんです。
実際に先輩が販売している姿、旦那に「帰れ!」と言われているのに「奥さんは欲しがってるから帰りません」と居座って、「わかった買います!」と言わせている姿を見て、「あ、これむり」だと思いました。
これはテクニックと言うより押し売り? かもしれませんが。
仕事として割り切る。
簡単に言いますが、簡単じゃないですよ。仕事内容によっては人の心を捨てる必要があるかもしれません。
そこまでおおげさじゃ無くても、自分に嘘をつくわけですからね。かなり苦しくなることもあります。
最終手段は転職すること
と言うことで、訪問販売をやった結果どうなったか。
転職しました。
無理なものは無理です。合わないものは合わないし、出来ないことは出来ません。さっさと見切りをつけて次の仕事に行きましょう!
仕事に意味を見つけるのは結構大変なことです。ましてや会社員として雇用されていれば、意味なんて見つからないかもしれませんね。
毎日コピーをとったり掃除をしたりしていると、「こんな雑用何の意味があるんだよ」と思うでしょう?
同じ事ばかり繰り返して入れば、「つまんない。こんなはずじゃなかった」と思うはずです。
悩んだら一度転職活動をしてみるのも手ですよ。井の中の蛙じゃありませんが、調べてみれば今の会社は良い会社だった。なんてことも結構あるものです。
それに、転職すれば良くも悪くもすべてが変わりますから。
でも、覚えておいてください。「この仕事に意味があるんだろうか」と思っている人が転職しても、きっと同じことを思います。
今、見つけられないものが、仕事を変えることで見つかるとは思えません。
どうしても仕事に意味を持たせたいのなら、ボランティアはどうでしょう? 給料の中から寄付するのも良いかもしれません。
これなら、仕事に意味が見つけられなくても、自分の存在や仕事の結果に意味を持たせられますよね。