
何をやってもダメ。
仕事ができない。
もしそう思うのなら、転職したほうがいい。
なぜなら、人には向き不向きがあるから。
少し前の話です。
ぼくには、仕事のできる後輩がいました。
で、その後輩に仕事を引き継いだとき、こう言われたことがあります。
「処理能力の違いを思い知りました」と。
正直この言葉にすごく驚きました。
今まで当たり前のようにこなしていた作業が、後輩にとってはすごく難しいものだったということ。
ぼくにとっては、出来て当たり前で簡単な仕事が、後輩にとってはすごく頭を使う難しいものだったのです。
自慢に聞こえるかもしれませんが、自慢ではありませんよ。
半分は自慢ですが。
何が言いたいのかと言うと、その後輩は決して仕事ができないわけじゃないということ。
ただ、その仕事に向いていなかっただけ。
つまり、仕事には向き不向きがあるってことです。
ぼくにとっては簡単な仕事でも、後輩にとっては難しい。
それはぼくに向いている仕事だけど、後輩には向いていない仕事だった、ということなのです。
何もできない人は存在しない
誰だって一つくらい得意なことがありますよね。
裁縫とか料理が得意とか、人の話を聞くのが得意とかね。
ぼくは、人と接するのが苦手です。
仕事は営業ですが、正直な話アポを取ったり、人に会いに行くのは苦痛でしかありません。
その代わりといっては何ですが、事務処理は得意です。
特に、販促物やホームページの編集は得意と言うか、好きですね。
で、後輩は人と接するのが得意です。
事務処理ははっきり言って遅い。
本人は苦手だと言っていますが、傍で見ている限りそもそも向いていない気がします。
だからでしょうね。
ぼくがやっていた作業(事務処理)を引き継いだ時、その難しさと簡単にこなす姿に能力の差を感じたのだと思います。
それで「処理能力の差を思い知りました」と言う、言葉が出てきたのでしょう。
でもそれは、たまたまぼくが、事務処理が得意だっただけの話。
ぼくが後輩からお客様を引き継いだとしたら、関係を築くのに四苦八苦するはずです。
何しろぼくは人と接するのが苦手ですが、後輩は得意なのですから。
つまり、人には得手不得手があって当たり前。
何もできない、という人は存在しないのです。
何をやってもダメなのは、あなたに合っていないから
今、仕事をしていて「何をやってもダメだ」と思っているのなら、それは仕事があなたに合っていない可能性があります。
先ほどの後輩が人と接する営業ではなくて、毎日会社で事務処理ばかりをやっていたとしたら。
あまりにも処理が遅すぎて、上司から注意ばかり受けてしまう可能性があります。
ましてや隣の席に、事務処理を得意としている人がいたとしたら。
「おれは何をやってもダメなんだ」
そう思っても不思議はありません。
もしぼくが後輩と一緒に、客周りだけをやっていたとしたら。
あっという間にお客様の懐に入っていく後輩を見て、「おれは後輩にも負けるダメなやつなんだ」と思ってしまうかもしれません。
でも、後輩は人と接するのが得意ですし、ぼくは事務処理が得意です。
お互い得意な分野を担当すれば、「何をやってもだめ」だと思うことはないのです。
もし「何をやってもダメだ」と思っているのなら、それは今やっていることがあなたに合っていない可能性が大いにあるのです。
「石の上にも3年」を信じて粘ると時間を失う
石の上にも3年。
これを信じて向いていない仕事を頑張っても、時間を失うだけです。
と、言っても、突然仕事を変えるのは抵抗がありますよね。
「何をやってもダメだけど、今までやってきたのだからもう少しだけ頑張ってみよう」
とか、友人や先輩に
「ここまで頑張ったのだから、もう少しだけやってみようよ」
と励まされ、自分に合っていない仕事なのについ頑張ってしまう人もいます。
もちろん、努力して報われることもあります。
でもほとんどの場合、自分に合っていないことをずっと頑張ったとしても、結果は出にくいものです。
それどころか、途中で「何をやってもダメだ」と心が折れてしまい、自信を失ってしまうこともあります。
一つのことを粘り強く頑張ることはすごくいい事です。
だからと言って、頑張ることが辛いことや、いくらやってもうまくできない事を粘るのは時間を失う可能性があります。
一つのことを粘り強く続けるのは、ある意味諸刃の剣なのです。
副業で可能性を広げよう
ぼくが実感として感じていることは、「努力に勝る才能はない」こと。
一つのことをコツコツと続けられる人は本当に強いです。
今はだめでも数年後数十年後には、その道の第一人者になっている可能性もあります。
でも、自分に向いていないことは、いくら頑張っても時間を失うことになりかねないのです。
そこでお勧めしたいのが、副業です。
今の仕事が合ってないないからと転職を考えても、いきなり退職することは難しいですよね。
好きなことを続けていきたいけど、生活するためにはとりあえず何か仕事をしないといけないこともあります。
そんな時、本業を続けながら空いた時間で副業をすれば、好きなことを続けることもできますし、自分の可能性を広げることもできるのです。
一つのことに打ち込みコツコツと努力できる人は本当に強いです。
これは間違いない。
とは言え、一つのことに打ち込みすぎると、その道がダメだったときに修正が利かなくなります。
なので、空いた時間を使って別のことをやっていると融通が利きやすくなります。
もし、いまやっていることがダメだったとしても、別の道に行くことができるのです。
「何をやってもダメ」だと諦めるのではなく、今やっていることが自分に合っていないだけだと考え、ほかの道を探してください。
何をやってもダメ、仕事ができないと思ったら転職しろ!
最後に、もし今「何をやってもダメ、仕事ができない」と思っているのなら、まず転職をお勧めします。
もちろん仕事を続けながら副業をするのも一つの手です。
ですが、本業が辛いと副業にも手が付きにくいもの。まずは、本業を変え気持ちを切り替えることが先決です。
自分に合った仕事を探したうえで、さらに可能性を広げる手段として副業を考えてみましょう。
ブログを書いてもいいですし、インターネットで商売を始めてもいいかもしれません。
絵をかいて公開するのもいいですよね。
株や不動産への投資も将来への備えとしては有効です。
でもまずは、辛いと思っている仕事を変えるために転職を考えてください。
「何をやってもダメ」
そう思うということは、今の仕事があなたに合っていないのですから。