何も考えず勢いだけで退職。転職を繰り返して感じた良かった事、悪かった事。

こんな会社もういやだ!
転職してやる!

そう思っても、ちょっと待ってください。
勢いだけの転職は間違いなく失敗します。

私は自慢じゃありませんが4回転職しています。

でも、キャリアアップなんてしていません。
転職して良かったことは、休みが土日祝日になったことだけです。

つまり、勢いだけの転職は失敗しやすい。
仕事を辞める前に、せめてこの記事を最後まで読んでください。

この記事には、私が勢いだけで転職に踏み切った結果を書いています。
きっとあなたの参考になるはずです。

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市場価値を分かっていなかった

若いころはあると思うんです。

俺は仕事ができる。
環境が良くなればもっと稼げるはずだ!

そう思うことが。

私はそうでした。

小売業に入社して3年で店長に昇進。
翌々年には新店の店長として開店準備も経験。
周りからの評価も上々で、順調に上へと進んでいる実感がありました。

その結果「俺はもっとできる」と調子に乗り、転職することを選びました。

理由は次の2つ。

  • いまの会社では給与の上限が見えている
  • 環境が変わればもっと稼げると思った

そしてろくに情報収集もしない。
失業給付についても一切調べずに、いきなり辞めました。

次の仕事は簡単に見つけられると軽く考えていたのです。

ところが…。

実際に転職活動をしてみても、全然仕事が決まらない。
面接どころか書類選考さえ通らない。

そんな日々が何カ月も続きます。

この時ばかりは、自分に市場価値が全然ないことを痛感しました。
が、嘆いても仕事はありません。

最後には妥協して、一番やりたくなかった「営業」で転職しました。

転職先を決めた理由は次の3つ。

  • 生活するだけの給与が貰える
  • 採用された
  • 失業給付がなくなる前に決めたかった

生活するためには働くしかなかった。
妥協するしかなかったんです。

結局、自分の市場価値を知らないと、見当違いな転職活動を行ってしまいます。
その結果、最後は「妥協」するしかなくなるんです。

中途半端な転職が招いた2回目の転職

妥協して転職した職場でしたが、それでも仕事を頑張ろうと思ったのを覚えています。
ただ職場の調査をしていなかったため、採用後にギャップが生じます。

一言で言えば想像していた仕事内容と、実際の仕事内容が違ったんです。
また職場の雰囲気や人間関係に馴染むことができず、1カ月後には完全に孤立していました。

いつしか仕事すらなくなってしまい、出退勤の車の中で「なんでこうなったんだろう」と自問しながら泣く日々が続くようになります。
そして最後には会社に行くことすら難しくなり、3ヶ月で退職しました。

その時のことは、この記事で詳しく書いています。
泣くほど仕事がつらい人へ。本当につらいときは耐えずに逃げてください

3社目は求人票に騙されて入社

次の仕事は個人宅を1件ずつ回って商品を販売する「訪問販売」です。

求人票は「正社員募集」で「依頼があった家に行き修理を行う仕事」と書かれていました。

その求人企業は、その業界で超がつくほどの有名企業。
しかも東証一部上場。
とある商品のシェアは世界一。

なので安心していたんです。

でも…入社してみれば仕事は訪問販売。
しかも驚くことに、「正社員」ではなく「契約社員」としての採用だったのです。

言い方は悪いですが、ほぼ求人詐欺です。

今でこそハローワークの求人票は、登録に間違い(求人詐欺)がないように規制する方向へ向かっていますが、当時はこういった求人も多くあったようです。

ちなみに訪問販売の部門は、規制が厳しくなったため事業から撤退。
当然仕事もなくなり、全員退職したようです。

もっともその1年前に、私は辞めていましたが。

職業訓練校で資格を取得

訪問販売の会社を辞めた後は、初心にかえります。

どうしても経理…。
というか、事務系の仕事がやりたかった。

なので、退職後は職業訓練校に通いました。

2度も転職で失敗していますから、次の転職は絶対に失敗したくない。
転職を有利に進めたい!
そう思ったので、何かしらの資格が欲しかったのです。

「資格さえあれば必ずチャンスがあるはず」

そんな風に、本気で思っていました。

そして努力の甲斐もあり、職業訓練校の在学中に、簿記2級とエクセルとワードの資格を取得!
これできっと何とかなると心の底から思い、本当に嬉しかったのを覚えています。

職業訓練校のありがたいところは、雇用保険から職業訓練給付金が支給されることです。

これ、通常の給付期間よりも長く給付されます。
ほとんどの場合、学校を卒業するか次の仕事が見つかるまで給付してもらえます。

しかも!
手続きは職業訓練校が代行して行ってくれます。

お金をもらいながら勉強することが出来る。
新しい仕事が見つからず困っていた時でしたので、すごく助かりました。

関連記事:30代未経験の転職は職業訓練校もおすすめ!

4社目で事務職として転職

無事資格を取得。
これで憧れの「事務職」に転職できる!

そんな淡い思いを抱きながら転職活動を行いました。
そして奇跡が起こります。

なんと「給与は言い値」という好条件で、税理士事務所から内定が出たのです。

ただ…。
私はやっぱり基本バカなんでしょうね。

1か所内定が出たから他でも内定が出るだろう。
だからもう少し面接を受けてみよう。

そう思い、その税理士事務所を断ったんです。

その結果。

税理士事務所からの内定は、二度と出ませんでした…。

ま、そうですよね。
実績のない未経験者を採用するところなんて、そうそうあるはずないんです。
考えてみれば当たり前のこと。

とまぁ、散々な結果になったわけですが。

あきらめずに探した結果。
今務めている会社に「経理」で採用されました。

失敗ばかりの転職でしたが、資格を取得したことで人生が変わったのです。

転職する前の準備が大切

いまは2人に1人が転職をする時代。
それだけに「仕事を辞めたい、転職したい」と思っている方は大勢います。

ただ、勢いだけで仕事を辞めると、私のように散々な目に合う可能性があります。
勢いだけの転職は、リスクと隣り合わせなんです。

転職を成功させるには、辞める前の準備がすごく大切

辞める前の準備は色々あります。
その中でもとくに大切なのは、自分の市場価値を知ることです。

市場価値の考え方

市場価値は、次の3つの視点で考えると、理解しやすくなります。

  1. 専門性と経験
  2. 人脈
  3. 業界の将来性

1の専門性と経験は、いままで行ってきた仕事を考えればわかります
例えば営業なら「法人向け新規開拓」「無形商品の販売」「主任」などですね。
この中の「法人向け新規開拓」「無形賞品の販売」が専門性。
「主任」が経験になります。

2の人脈は、転職しても力を貸してくれる人がどのくらいいるかを考えてください。
転職後も力を貸してくれる人が多いほど、転職市場での価値は高くなります。

3は今働いている業界の将来性です。
将来性のある業界で働いていれば、それだけで転職市場での価値は高くなります。
逆に衰退している業界の場合、市場価値はほとんどないと考えるべきです。

自分の市場価値が分かれば、どんな転職先を探せばいいのか。
また、面接でのアピールポイントも、考えやすくなります。

例えば2と3が絶望的にない場合。
1を活かして転職した方が、良い結果を得やすくなります。

2や3が高い方は、正直それだけで欲しがる企業が沢山あるはずです。

転職先を選ぶ2つのポイント

転職先を選ぶときは、次の2つを考えてみてください。

  • 伸びている業界か
  • 中途採用が活躍している会社か

伸びている業界かどうかは、調べればある程度把握できるはず。
ネットがあるので、調べるのは簡単です。

問題は中途採用が活躍している会社かどうか。

これは、聞かないと分かりません。
なので、面接で直接聞いてください。

どんな人材を求めていて、どう活躍してほしいのか
中途採用で活躍している人はいるのはどの部署か

この2つを面接官に聞けば、中途採用が活躍しそうかどうかわかります。

もし、活躍している人がいなければ、別の会社を探すべきでしょう。
中途採用が活躍していない会社だと、転職しても失敗する可能性が高い。

2つのポイントをクリアしたら、あなたに合っている会社かどうかで決めてください。

転職エージェントも利用する

私が初めて転職した頃は、インターネットもそこまで普及していませんでした。
当然、転職エージェントもいません。

なので、相談したのはハローワークだけです。

でも今は、転職サイトで求人を簡単に検索することができます。
転職エージェントに、転職のフォローをしてもらうこともできます。

ハローワークと並行して転職サイトや転職エージェントを利用すれば、次の仕事が格段に探しやすくなるのです。

これは本当に羨ましい!

しかも多くの転職エージェントでは、相談だけの登録も受け付けています。

本当に転職するべきかどうか
今後のキャリアプランをどうすればいいのか

こういった漠然とした思いを、キャリアコンサルタントに相談するだけでも利用できるんです。

もちろん相談した結果「今の会社に残ります」でも問題はありません。

つまり転職エージェントを利用すれば、今後のキャリアプランを相談できる。
また、キャリアプランに合った求人まで紹介してもらえるのです。

もし気に入らなければ、求人の紹介を断ればいいだけ。

無料でここまでのサービスを受けられるなら、利用しない手はありません。

最後に

「仕事を辞めたい、転職したい」と思っても、勢いだけで退職しちゃいけません。
勢いだけで辞めると私のように、散々な目に合う可能性があります。

できれば在職中に転職先を見つけるのがベスト。
ですが、難しい場合は市場価値だけでも考えてください。

自分の市場価値を理解していれば、失敗しやすい転職をしなくて済みます。

そして転職先を決めるときは、「伸びている業界」か「中途採用が活躍している会社」かを基準に考えることが大切。

難しければハローワークで相談したり、転職エージェントの意見を聞いてみると、考えがまとまりやすくなりますよ。

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