次が決まる前に退職してはいけない理由。辞めて良かったと思うために

次の仕事が決まる前に退職してはいけません。

ぼくは「もっと大きな仕事ができる」と勘違いし、次の仕事を決めずに退職しました。

「すぐ次の仕事が見つかる」との思いとは裏腹に、いつまでたっても次の仕事が決まらない。

日々貯金が減っていく恐怖に耐えきれず、生活のために希望とは違う企業に転職。

したものの、会社の人間関係でつまずき誰からも相手にされなくなってしまい…。

と、すごく苦労したことがあります。

だからこそ「次の仕事が決まる前に退職するべきではない」と、はっきり言うことができます。

この記事では、次の仕事を決めずに辞めることの危険性を紹介しています。

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収入ゼロには人生を狂わせる力がある

日本のでは、約8割の企業が副業と兼業を禁止しています。
そのためほとんどの方は、生活費の大部分を給与で賄っているはずです。

最近になって副業解禁の動きが出てきましたが、まだ許容している企業は少ない。

なので次の仕事を決めずに退職すると、収入がゼロになります。

ですが必要な生活費はほとんど変わりません。
それどころか転職活動を行うことで、思わぬ出費が増えることさえあるのです。

収入ゼロで貯金を切り崩しながら生活していくのは恐怖でしかありません。
毎月数十万円単位で減っていく貯金。
そしてもし次の仕事が決まるまで、長い時間がかかってしまったら…。

最後にはぼくのように貯金が減っていく恐怖に耐えられなくなり、やりたくもない仕事に就くことになります。

やりたくない仕事を続けるのはすごくつらい。

それに仕事が決まってある程度生活が落ち着いてくると、「やっぱりやりたい仕事がしたい」と思うものです。

ですが一度転職に失敗したことで、最初の転職とは大きな違いができてしまうのです。

  • 短期間で退職したという職歴がつく
  • 職歴から計画性の無さを見抜かれる
  • 想像以上に貯金が減っている
  • 苦労した経験から退職に踏み切りにくくなる

それでも「自分は大丈夫、あなたとは違う」と、思いますよね。

では次に退職後に必要なお金について説明します。

転職後に必要なお金

退職後に必要なお金は、基本的に働いていたころと大きく変わりません。

  • 家賃 7万
  • 水道光熱費 8000円
  • 通信費 1万5千円
  • 食費 5万
  • 娯楽・交際費 2万円
  • 雑費 2万円

合計183,000円
これは独身者の1カ月当たりの生活費をざっくり計算した金額です。

節約することである程度は切り詰められますが、退職後に必要なお金はほかにもあります。

住民税

会社員の場合は給与から天引きされている住民税。
ですが退職後は住んでいる市区町村から直接請求が来ます。

住民税は前年度の収入をベースに計算されますが、思っている以上に高額です。
納税は一括または4回(6月、8月、10月、1月)に分割できます。

目安ですが年収360万円で住民税は約14万円。
結構な金額ですよね。

国民年金

退職後は次の仕事が見つかるまで国民年金に加入します。
収める金額は1カ月あたり1万6260円(平成28年度)。

支払いが厳しければ免除申請をすることもできます。

健康保険

健康保険は、今の会社の健康保険で任意継続するか、国民健康保険に加入するかを選択できます。

金額は例えば今の会社で、給与から2万円天引きされているとすれば、退職後は4万円支払うことになります。
国民健康保険は前年の所得によって決まりますが、似たような金額です。

なので退職前にどちらが安いか調べておきましょう。

失業給付金について

次の仕事が見つかるまでの経済的支援として、雇用保険の失業給付(正式には基本手当)がありますよね。
退職後の生活費としてあてにしている方も多いはず。

ですが自己都合で退職した場合、ハローワークに離職票を提出してから7日間(待期期間)+3カ月(受給制限期間)かかります。
すぐに貰えるわけではありません。

退職後はお金がかかる

仕事を辞めると想像以上にお金がかかります。
しかも転職が長引けば、貯金が減っていくだけになってしまうのです。

それでも「すぐに仕事を見つければ問題ない」と思うかもしれません。

なので次は、転職活動にかかる期間を紹介します。

転職活動にかかる期間

転職活動にかかる平均的な期間は、3ヶ月~6ヶ月です。

どうでしょうか?
意外と短いなと思いましたか?

ちなみに退職後の転職活動にかかった費用平均は71万円です。
(参考:リクナビNEXT

もし転職活動が長引いたら…もっとお金がかかることになります。

在職中に転職活動を行うべき

収入がゼロになるリスクは、想像以上に大きいものです。

厚生労働省の調査では、転職者の約75%が在職中に転職準備活動を行っています。
また転職者の約50%が在職中に次の仕事を決め、離職期間なして転職しています。
(参考:厚生労働省「平成27年転職者実態調査の概況」)

この結果を見ても、退職後に転職活動を行う方は少数派だということがわかります。

もし仕事を決めずに辞めるのなら、収入がゼロになるリスクを負ってでも辞めるべきなのかを、よく考えてください。

3回次を決めずに転職した結果

さて次はぼくの実体験です。

1回目の転職は「もっとできる」と勘違いし、次の仕事を決めずに辞めました。
でもなかなか転職先を決めることができず、生活するためにとりあえず就職しています。
その結果職場に馴染めず、精神的にやられてしまい、3ヶ月で退職しました。

2回目の転職は訪問販売です。
この会社も生活のために就職しました。
給与は16万前後+歩合、ここから諸々引かれるので、生活がかなり苦しかったですね。

3回目は職業訓練校に通い、資格を取ってから就職しました。
2度も転職で失敗すると、次の仕事も見つけにくくなります。
それにまた「生活のため」で就職すると、失敗する気がしたのです。

ちなみに初めて転職したときすでに結婚していて、子供も2人いました。
なので転職を繰り返す生活は、本当につらかったです。

次の仕事を見つけずに退職すると、失敗したときに人生が狂います。
「辞めなきゃよかった」
そう後悔することがほとんどです。

同じような失敗をしないためにも、ぜひ次の仕事を見つけてから退職してください。

仕事の探し方

在職中の仕事探しは転職エージェントを利用してください。

転職エージェントは転職に有利なサポートを無料で受けられるサービスです。
転職エージェントがサポートするのは、主に次の6つ。

  • キャリア相談
  • 求人紹介
  • 履歴書や職務経歴書の添削
  • 面接対策
  • 面接のセッティング
  • 給与交渉

在職中の転職活動で大変なことは、求人探しと面接のセッティングです。
それらを無料でサポートしてくれるので、利用すれば転職をスムーズに進めることができます。

できれば転職を考えている方全員に利用してほしいサービスです。

また多くの転職エージェントでは、相談だけの登録も受け付けています。

「本当に転職するべきかどうか」
「今後のキャリアプランをどうすればいいのか」

こういった漠然とした思いを、キャリアコンサルタントに相談するだけでも利用が可能です。

もちろん相談した結果「今の会社に残ります」でも問題はありません。
無料でキャリアコンサルタントに相談できますから、迷っているときこそ相談してみてください。

オススメの転職エージェント

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最後に

ぼく自身転職で何度も失敗していますから、声を大にして言うことができます。

次の仕事を決めずに退職するのはリスクが高すぎます。
できれば次の仕事を見つけてから退職するべきです。

最低でもある程度目途をつけてから退職してください。

どうしても退職せざるを得ない場合は、退職した翌日から全力で転職活動を行ってください。
もし生活費に不安があるのなら、職業訓練校を利用する方法もあります。

でもやっぱり、次の仕事を決めずに退職することは避けるべきです。

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