営業職はきついイメージが浸透しているようで、なんと大卒者の9割が「営業は嫌だ!」と考えているそうです。
実際の営業はと言うと、想像からそれほど遠くない環境がほとんど。
ノルマはきつく残業も多い、断られることは当たり前で頭も下げてばかりです。
でも、営業は絶対に必要な仕事と言うことは疑いようのない事実。
そして、やりがいがある仕事だということも事実です。
営業は会社に必要な存在
はっきり言いますが、営業は会社にとって必要不可欠な存在です。
営業がいなければ会社に仕事はありません。
経理や人事、総務、工場だけがあっても会社に仕事が来ることはまずないのです。
営業がお客さんのところにいって、商談をして仕事を受注してくるから会社に仕事がある。
会社は利益を追求する場所だというのは、いまさら言うまでもありませんよね。
そして、当たり前ですが利益を追求するためには商品やサービスを販売する必要があります。
その販売をする仕事が「営業」です。
「営業が嫌だ!」とイメージ先行で言いたくなる気持ちは分かりますが、営業がいないと会社が成り立たないことも知ってほしいです。
営業は嫌だと思われる3つの理由
ノルマがある
ノルマは嫌ですよね。
頑張れば達成できる程度のノルマならいいのですが、中にはとても達成できないようなノルマを設定する上司がいるから困ったもの。
そして何より嫌なのが、ノルマを達成できないと叱られることです。
でも考えてみてください。
ノルマとは労働に対する基準値です。
なにも営業だけにノルマがあるわけではないのです。
経理には経費削減目標が、人事には人員の採用目標がそれぞれ設定されています。
それも、ノルマなのですよ。
当然達成できなければ叱られます。その点は営業と何ら変わりがありません。
ドラマや映画、漫画などで営業がノルマを達成できずに怒られるシーンが多すぎて、「ノルマ=嫌なもの」になっている気がしますね。
頭を下げないといけない
人に頭を下げるのは嫌ですか?
ぼくも嫌でした、特に若いころは。
でも今は全然平気です。
頭を下げたくらいで商品を買ってくれるのなら、何万回でも下げます。
日常の生活で考えてください。
朝の挨拶やお礼を言うとき、頭を下げますよね?
「こんにちわー」って言いながら軽く会釈をしますよね?
悪いことをしたり人に迷惑をかけたら「ごめんなさい」と頭を下げますよね?
それと大して変わりません。
お客さんに遭えば頭を下げるし、帰るときもお礼を言いながら頭を下げます。
失敗したときは「申し訳ない」と言いながら頭を下げています。
当たり前のことですよね。
この頭を下げるイメージも、TVや小説、漫画などから来ている気がするのですよ。
営業が頭を下げる=土下座のイメージがついている気がしませんか?また、頭を下げるときはお客さんに怒られているときだと思っていませんか?
自分は悪くないのに理不尽に頭を下げている、こともまぁあります…ね…。
(恐らくこれが嫌なのでしょうね)
TVの謝罪会見のように「申し訳ございません」と言いながら頭を下げることは滅多にありませんし、ドラマの主人公のように、相手に冷たくされながら頭を下げることも滅多にありません。
むしろ礼儀として、あいさつとして頭を下げる方がおおいですよ。
相手をだまして物を売る
だまして物を売ることはまずありません。と言うかありません。
考えてもみてください、相手をだまして物を売ったらそれは詐欺ですし、立派な犯罪です。
適当な言葉を並べて嘘をついて、薄ら笑いを浮かべながら変な商品を売りつける。
そして外に出たらにやけながら歩いていく。
そんなイメージですか?
数十年前の訪問販売ならあったかもしれませんが、最近はほぼありません。
それに訪問販売の手口は「相手を信用させてから家具や布団にケチをつけて高額な商品に買い替えさせる」と言うものです。
まぁ、そういう意味ではだまして売っているようなものですけどね。
最近はそんな商売をほとんど見かけなくなりました。
だまして物を売るイメージはおそらく訪問販売から来ているのでしょうね。
昔の映画で押し売りのシーンを見たこともあります。
ただ、だまして物を売る商売は長く続きませんから、「営業=だます」わけではありませんよ。
業種によって営業方法は異なる
営業には種類が沢山あります。
よくBtoBとかBtoCとか言いますが、お客が個人か企業かで営業方法は全然違ってきます。
新規開拓かルートセールスかでも違いますしね。
カウンターセールスと言う内勤営業(旅行代理店とか)もあります。
ノルマがきつい、頭を下げないといけない、だますといったイメージだけで語れるほど営業は浅くないのです。
むしろ企業の数だけ営業方法があるというくらい、幅が広く奥の深い職種です。
営業はやりがいのある仕事
良くも悪くも営業が企業の代表としてお客さんに接します。
そして、最前線で企業の生き残りをかけて戦っているのです。
その仕事内容は幅が広く、リサーチから始まってアポ取り、訪問、商談はもちろんのこと、場合によっては提案から企画まで行うこともあります。
新商品の企画を営業が作ることもあるのです。
客先周りをやりながら、生産や仕上げ、品質確認や出荷をやっている営業もいるのですよ。
また、必要とされれば、お客さんの生産会議に参加することもあります。
新製品を作るかどうかで相談され、会議に呼ばれることもあるのです。
そういった意味では、ほかの職種にないやりがいを持っていますよね。
「きつそう」とか「ノルマが」とか言わず、営業の良い面も見てほしいものです。