新入社員やパート・アルバイトに仕事を教えていると、あっという間に仕事を覚えて戦力になってくれる人と、なかなか仕事を覚えられない人がいます。
そして仕事を覚えられない人には、共通の特徴があるものです。
よく仕事の向き不向きで、覚えられる人・覚えられない人がいるといわれますが、関係ありません。
仕事が覚えられないのは向き不向きや性格ではなくて、仕事に取り組む姿勢に大きな差があるように感じます。
仕事覚えるのにもちょっとしたコツがあり、コツを理解することで誰でも仕事を覚えられるものです。
この記事ではなかなか仕事が覚えられない人の特徴と、仕事を覚えるためのコツを紹介します。
仕事が覚えられなくて苦労されているなら、ぜひ参考にしてください。
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特徴:メモを取らない
自分に自信がある人ほどやりがちなのがメモを取らないことです。
先輩が一生懸命説明しているのに、「ふんふん」と聞いているだけで一切メモを取ろうとしない。
確かに能力の高い人は一度聞いただけですぐに実行することができます。
でも出来るのは教わった瞬間だけ。
次から次へと色々な仕事を教わっていると、最初に教わったことから忘れていきます。
そしていざ1人で仕事を進めようとすると、何をしていいのか解らなくなり、同じことを何度も聞きに行くことになります。
覚えるためのコツ:メモを取る
そんな事にならないように教わったら必ずメモを取りましょう。
メモには大きく分けて2つの利点があります。
①意欲があると思ってもらえる
仕事を教えている時メモを取る人と取らない人がいたら、間違いなくメモを取る人をかわいがります。
理由は単純で、メモを取っている姿は一生懸命覚えようとしているように見えるからです。
それだけで、仕事に意欲があるように見えますし、一生懸命さが伝わってきます。
②いつでも復習できる
教わったことをメモに書いておけば、休憩時間でも帰宅した後でも見直すことができます。
1人で仕事をするようになって分からなくなった時も、メモを見ることで聞きに行かなくても対応できますよね。
社会人になると基本的に仕事は1回しか教えてもらえません。たった1回です。
こんな少ない回数ですべてを覚えられる人はなかなかいませんので、後で見直せるメモはすごく役に立ちます。
教わりながらメモを取るのはちょっと面倒かもしれませんが、メモを取るだけで意欲があると好感を持ってもらえるのなら、取った方が得ですよね。
それに後々の事を考えると見直すことができるメモは必須です。
特徴:質問をしない
分からないことを分からないままにしていると、いつまで経っても仕事は覚えられません。
「分かった?」と聞かれた時に、何となく恥ずかしくて「分かりました」と答えてしまう。
そんな経験ありませんか?
覚えるためのコツ:質問をする
分からないことは、理解できるまで何度でも質問をしましょう。
分からないまま仕事を進めて、後でミスを起こすほうが問題ですし、分からない事を教えるための教育ですから。
遠慮しないでどんどん質問することです。
覚えるためのコツ:分からないことをメモしておく
分からないことを質問するには、自分が何を分かっていないのかを理解しなくてはいけません。
なので、仕事で分からないことがあったら、まずはメモを取ってください。
メモを取ることで、どこで仕事に躓いたのかを振り返ることができます。
そして躓いたことを質問することで、仕事に対する理解が深まっていくものです。
特徴:仕事をやる機会が少ない
仕事を覚えられない理由で意外と多いのが、教わった仕事をやる機会が少ないことです。
せっかく教わってやり方もメモをとったのに、ほとんどその仕事をやる必要がない。
下手をすると2カ月に1回しかやらないこともある。
となると覚えるのはかなり大変です。
久しぶりにその仕事をやるときは、教わった時に書いたメモだけが頼りになります。
実際ぼくも経験したことがありますが、やる機会の少ない仕事は本当に覚えられません。
5年近くやっていもその頻度が半年に1回だと10回しか経験していないことになります。
それに、半年も経てば前回の事はきれいさっぱり忘れていますから、かなり大変です。
覚えるためのコツ:メモをノートに書き写す
こういう仕事はメモをきちんと取り、手順をノートに書き写して保管します。
実際に仕事をやるときは、そのノートを見て手順どおりに進めるようにしていました。
仕事をやる機会が少ないのはどうにもできないので、メモをきちんと取り記録として残すようにしましょう。
特徴:先輩が仕事ができない
仕事を教えてくれる先輩が、そもそも仕事ができないことも、すごくまれにあります。
この場合、本人にどんなに意欲があっても仕事を覚えることができません。
先輩の能力が低いと教え方も雑になるため、仕事を覚えにくくなるのです。
覚えるためのコツ:納得がいくまで質問をする
能力の低い先輩から仕事を教わる場合も、大切なのは自分が理解できるまで質問をすることです。
とにかく納得がいくまで聞いてください。
分からないことを「答えてくれないから」と分からないままにしていると、後で自分が苦しむことになります。
出来れば先輩の上司や周りに人がいる状況で、しつこいくらいに質問をしましょう。
上手くすれば「こいつは指導に向いていない」と、指導員を変えてもらえるかもしれません。
仕事を覚えるコツ:上司に相談する
先輩の指導が下手で、どうしても仕事を覚えられないときは、上司に相談してください。
上司に相談するときは、今困っていることを相談すること。
間違っても「先輩が…」などと言ってはいけません。
今困っていることを相談するだけで、上司なら原因を判断することができます。
絶対に先輩の名前を出してはいけません。
もし上司への相談で先輩の名前を出せば、先輩の耳に入ることになります。
当然先輩のとの関係が悪くなり、働きにくくなってしまうかもしれません。
指導されている時の態度を見られていると思う事
仕事を教わっているときは、教わる態度を見られていると思ってください。
よくある態度が、仕事を教えたり注意した時に「分かりました」「ありがとうございます」と、メモも取らずに上辺だけで返事をすることです。
もう空返事なのがありありと伝わってきます。
人から何かを教わるときは、「分かったから」とか「しつこい」とか「面倒臭い」とか思う場面がいくつもあります。
だからついつい早く終わらせようと空返事をしてしまう人もいるでしょう。
でも気をつけてください。
その態度は間違いなく相手に伝わっています。
そして上司に教育の状況を伝えるときに、「あいつは覚える気がない」と言われるかもしれないのです。
指導してくれる人も、忙しい時間を割いて指導してくれています。
もし同じことを何度も言われて面倒だと感じても、しっかりと話を聞いて、きちんとメモを取りましょう。
忘れないでください。
仕事を教わるときの態度も、評価の対象として見られているということを。
最後に
どうしても仕事を覚えられない。
何をやっても無理な場合は言い方は悪いですが、能力がないのかもしれません。
そんな時は素直に相談し、同じ仕事を何回でもやらせてもらえるように頼みましょう。
文章を書いたりするのもスポーツもそうですが、同じことを繰り返すことで脳がその動きを覚え、素早くこなせるようになります。
人によっては二つ以上の事を同時に進めようとすると、頭が混乱して出来なくなる人もいるようです。
例えばキャッチボールでも、取って投げると思うと取ることも出来なくなる。
これを取ることと、投げることに分けて何回も練習すると出来るようになる。そう言うタイプの人もいます。
やる気はあるしメモも取っている、質問もしているのにどうしても覚えられないのなら、上司に相談して、1つの事に集中させてもらう手かもしれません。