虫歯じゃないのに奥歯で噛むと痛い!
もしそうだとしたら、それは歯の根っこのさらに奥、歯茎の中に膿がたまった歯根嚢胞かもしれません。
ぼくの体験では、8月中旬に物を食べると奥歯に痛みを感じてから、治療が終わるまで約2月かかりました。
しかも治療した歯の根っこの周りが炎症を起こす「歯根膜炎(しこんまくえん)」になり、さらにその根の奥に膿がたまる「歯根嚢胞(しこんのうほう)」にもなっていたのです。
治療を進める間、痛みがあった奥歯は高さが半分のまま。
柔らかいたべもの(お米とか)でも当たると痛いので物を噛むことが出来ず、ずっと反対の奥歯で噛むことに。
何故そうなったのか原因はいまだに分かりません。
ですが、治療した歯の奥に歯根膜炎や歯根嚢胞ができることは、珍しくないみたいです。
最初は奥歯が浮いたような感覚
最初は噛むと奥歯に違和感を感じました。
痛いわけじゃ無くて、何かを噛むと奥歯が浮いているような感じがしたんです。
小学生の頃に虫歯になったその歯は、治療した後銀歯をかぶせてあったので、長い年月がたって浮いてきたのかなとその時は思いました。
不思議だったのは神経を抜いてあるのに違和感を感じたこと。
神経がないのになぜ違和感を感じるんだろうと思いながらも、歯医者にはいきませんでした。
何しろ治療してから30年近く経っていましたから、お盆休みが終わったら歯医者に行って診てもらおうと思うくらい、まぁ、大したことない感じだったんです。
突然噛むと痛みが走るようになる
それから数日たった頃、浮いたような感覚だった奥歯に痛みが走るようになります。
最初はチクっとするような痛みだったのが、時間がたつにつれてだんだんと激しく痛むようになる。
噛まないと痛くはないんですが、何かを噛むととにかく痛い。
治療済みで神経がない歯が痛むのはどう考えてもおかしいですよね。
それが少しずつ激しくなってきて、最後には物が噛めないほどの痛みが走るようになったんです。
しかも丁度お盆休みで歯医者がやっていません。
「とにかく休みが明けたら歯医者にいって診てもらおう」と、そればかり考えていました。
痛み止めはロキソニンS
お盆休み中なので歯医者は休み、でも奥歯がいたくて仕方がないので、バファリンを飲んでいました。
一応バファリンでも痛みは治まりますが、できればロキソニンSがあると良いかも。
なぜなら後日治療していただいた歯医者で、痛み止めとして処方された薬がロキソニンだからです。
ロキソニンSは市販薬なので、ドラッグストか薬局で購入できます。
しかも成分はロキソニンとほぼ同じ。
突然歯の痛みが出たときは、応急処置としてロキソニンSを買うといいですよ。
ビールは飲まないこと
痛み止めを飲んだ後にアルコールを摂取してはいけません。
驚くような痛みを招くことになります。
と、いうのも、ぼくはバファリンを飲んだ数時間後にビールを飲みました!
そして、ものすごい激痛を味わったのです。
その経験から忠告しておきます。
痛み止め(バファリンやロキソニンなど)を飲んだら、ビールなどのアルコールは飲まないこと。
もし飲んだら…とんでもないことになりますから。
歯医者で診てもらった
お盆休みが明けたらすぐ歯医者に行ってみてもらいました。
その時症状の説明は特になくて、痛みのある歯の銀歯をはずして根っこに針を刺してレントゲンを取り、ぐりぐりの歯の奥をいじられました。
治療されている間とにかく痛かった。
でもまだ、何とか耐えられる痛みだったんです。
治療が終わって4日分の痛みどめをもらい、最新は7日後を予約して帰りました。
痛み止めが無くなったら突然激痛が走りました。
とにかく痛くて痛くて仕方が無い。
取りあえずバファリンを飲んで、3日間をしのぎました。
痛くて治療が出来ず、歯茎をメスで切る
そして2回目の治療を受けに歯医者に行ったのですが、痛みが激しくなりぎて、仮で歯にかぶせている物を取ることができませんでした。
この状態になって初めて、歯の根の奥に膿が溜っていると知らされます。
根っこに穴をあけて膿を出そうとしたけれど、根が深く先が細くて上手く出てくれないとのこと。
このままではどうしようもないので、麻酔をかけて外からメスで切り、膿を出すと言われました。
とにかく痛みが激しくてどうしようもなかったので、言われるがままにメスで切ってもらい膿を出しました。
メスで切るとはいえ、麻酔をしているので痛くもなんともありませんでしたが。
治療が終わり、「数日で痛みが無くなるはずだから」と言われて帰宅することに。
薬局で1週間分の痛みどめをもらい、車に乗り込んだらさぁ大変。
麻酔の効果が切れてきたのか、歯茎に激痛が走ります。
その痛みと来たらもう…。
うなり声も出せず、指一本動かすこともできないほどなのです。
結局歯医者の駐車場で1時間ほど休み、多少弱くなった痛みと戦いながら、何とか家に帰りました。
家に帰ったらすぐ痛み止めを飲みます。
先ほど激痛を味わったばかりですから、麻酔が完全に切れた時の痛みがとにかく怖かったんです。
「痛み止めの薬を飲んでおけば大丈夫だろう」と、その時は思っていました。
が、その30分後に、恐れていた痛みが走ります。
もうこの世の物とは思えないほどの痛みが。
メスで切った部分を手で押さえ、頭を床につけて疼くまる。
まるで土下座でもしているような格好で動けなくなりました。
とにかく痛くて痛くて耐えられなかった。
心配した妻が「大丈夫?寝室で横になったら?」と声をかけてくれますが、痛すぎて動くことも、返事をすることもできません。
なんでこんな痛みを味合わないといけないのか、なんでこんな思いをしないといけないのか、こんな痛みを感じるならいっそのこと楽にしてほしい。
本気でそう考えるほどの痛みを、15分ほど感じ続けました。
そして痛みに耐えることで疲れ切ってしまい、少し治まったところで無言のまま寝室に行き、寝ました。
一向に引かない痛み
それから約2カ月。
奥歯が半分の高さのまま生活していました。
高さが低いと噛んでも当たらない為、痛みは感じません。
でも歯茎がずーっと腫れているのが分かります。
歯医者に行っても薬を取りかえるだけで、良くなっているのかどうなのか分からない日々が続きました。
1か月半経って、そろそろ治っただろうと奥歯で綿を噛んだんですが、相も変わらず痛みが走ります。
歯医者の話だと、まだ歯茎にふくらみがあり、治りきっていないとのこと。
結局噛めるようになるまで2カ月かかりました。
治療が終わって思こと
8月のお盆に痛みが出てから、治療が終わって新しい銀歯が入ったのが10月10日。
治るまで2カ月もかかりました。
歯根膜炎と歯根嚢胞を味わった感想としては、もうあの痛みは2度と嫌だ! です。
同じ痛みを味わいたくなければ、歯に痛みが走ったり、違和感を感じたらすぐ歯医者に行きましょう。
歯根膜炎と歯根嚢胞になると、「もう楽にしてくれ!」と思うような痛みを何度も何日も味わうことになります。
早めに見てもらって治療するのが一番。
歯医者でもらった痛み止め「ロキソニン」は、ほぼ同じ成分の「ロキソニンS」が薬局でも売っていますので、突然痛みだしたときの為に、常備しておいても良いかもしれません。