
上司から受けた指示がころころ変わる。これ良くありますよね。
指示した上司は前に言った内容を、覚えているのか覚えていないかよくわからない。
言う方は「やれ」で済むかもしれないけれど、言われた方はやりなおす内容が多くなったりしてかなり大変。
ころころ指示が変わると、ストレスにもなるし、何より腹が立つもの。
インターネットで検索すると、ストレスを感じる上司の行動で「指示がころころ変わる」は常に上位3位以内に入っています。
つまり皆同じようなことで悩んでいる、ということ。
そんな言ったことを忘れ、指示がコロコロ変わる理不尽な上司にどう対応するべきか。
ちょっとしたコツを紹介します。
上司の指示は変わるもの
その人自身は自分が言ったことを変えたくなくても、変えざるを得ない状況もあります。
ひょっとしたらプライドが高くて、自分の間違いを素直に認められないだけかもしれません。
さらに上からの指示が変更になった可能性もあります。
いずれにしろ上司の指示は変わるものとして指示を受けるべき。
ではなぜ指示が変わるのか、その理由は2つあります。
上司の性格が原因の場合
優柔不断、適当、忘れっぽい上司だと指示が変わることはよくあります。
早ければ1時間後に、ひどい時だと1週間後に別の指示に切り替わったりもします。
何しろ優柔不断な上に適当ですから、その指示も適当だったりはっきりしなかったり。
指示を出してみたけど「この方法にした方が魅力的かも」とか、「やべ、言い間違えた」とかね。
指示を変える時に「ごめん」と一言言ってくれれば、こちらとしても受け入れやすいもの。
ですが、ころころ指示を変える人に限ってプライドが高かったり、「上司の言うことに従え」と上から目線だったりします。
付き合う部下としてはたまったものじゃない。
上司の気分で指示がころころ変わるのは、本当にストレスを感じます。
外的要因がある場合
当然ですが上司にも上司がいます。
また会社の経営方針は市場の状況によって右を向いたり左を向いたりします。
当然、状況が変われば指示も変わりますし、さっき進めようと決めた案件が無くなることもあります。
指示を出した側としては変えたくないと言う思いもあるかもしれませんが、それ以上に会社としての利益が優先されます。
だから突然指示を変えないといけなくなる。
たとえ部下に「何でですか!」と食い下がられても、損失を出すわけにはいかないので、「決まったことだ」と突っぱねるしかない。
上司の指示が変わるのはそんな背景があることも多いものです。
覚えているかどうかが重要
思いつきで指示を出す上司は、自分が言ったことさえ忘れていることがあります。
この手の上司は本当に付き合うのが大変です。
思いつきで言ってすぐ忘れる上司
過去の体験談としては、指示を出してその通りに人が動くことで「自分は重要な人物なんだ」と重要感を満たしていた上司がいます。
重要感を満たすことが目的ですから、出す指示は適当そのもの。
例えば「明日から毎朝10分ミーティングをする」とか、「A4用紙3枚に仕事について思うことを書いて来い」とか、雑誌を回覧して「感想文をあさってまでに提出するように」などなど。
それ今じゃ無いとダメ? と聞きたくなるような内容ばかりでした。
そして言ったことを指示した瞬間に忘れる。
感想文を書いて持っていくと「何だこれ?」と言われる始末。
本当に手に負えません。
つまり指示の目的は、その指示通りに人が動くのを見るため。結果はどうでも良いんです。
こんなタイプは滅多にいないと思いますが、言ったことを覚えているかどうかは、指示された内容をやるかどうかに関わりますので、かなり重要です。
ただ、重要感を満たすために指示を出す上司は、本当に必要な指示を出すことは無い。
つまり会社からも必要とされてないものです。
ころころ変わる指示の対処法
指示が変わるのは仕方がないこと。
とは言えあまりに頻繁に変えられるとイライラしてきますよね。
そのイライラが積み重なるとつい、反抗的な態度をとりたくなるものです。
そんなイライラを軽くするために、コロコロ指示が変わる上司の対処法を紹介します。
メモを証拠として残しておく
効果てきめんなのが、指示を受ける時にメモをとること。
出来れば上司の目の前で、きちんと聞いていますよと言うアピールも含めてメモをとります。
そしてその場で、内容に間違いがないか確認します。
もし後で指示が変わったら、その時のメモを取り出して「以前の指示はこうでした」と確認します。
記録が残っているいれば、上司としてもうかつなことは言えなくなるでしょう。
面と向かって歯向かうのではなく、あくまでも大人の対応として、最初の指示と変更になった箇所を確認します。
変更になった理由を聞く
変更になった理由を聞くのも必要です。
言われたことを言われたままにやっていては仕事とは言えません。
ましてや指示内容が変わるのであれば、その後の作業内容も変わってきます。
下手をすると今までやってきたことが無駄になる事さえあります。
なので、何故変更になるのか確認するのは大切なことです。
この時もメモが活躍します。
最初に聞いた指示と変更になった箇所を確認し、何故変更になるのか聞きましょう。
もし無駄になる作業があるのならそれも説明します。
指示が変わる理由が外的要因ではなく、忘れてたり指示を間違えたりして変更になっていたら、意外な突っ込みに上司も焦るはずです。
今後の方向性を確認する
指示が変個になったら、今後の方向性も確認しておくべきです。
外的要因で変更なった場合、目指すものが全然変わってしまう可能性もあります。
上司と部下の目的が一致していないと、指示を受けても良い物は作れません。
なので方向性と目指すべきゴールは必ず確認しましょう。
もし指示が適当だったり、思いつきや重要感を満たすためだったりすると、方向性も目指すべきゴールも無いものです。
素直に従う
たとえ指示がコロコロ変わる上司だとしても、最後は素直に従う事です。
余計な反発をして関係をこじらせると、その後の仕事に影響が出ます。
性格の悪い上司だと、必要な情報をもらえなかったり会議に呼ばれなかったりと、パワハラまがいの対応をとられることもあります。
指示が変わる理由を確認したら、素直に従いましょう
最後は大人の対応を
上司も人です。
自分なりの考えもあればプライドもあります。
ころころ指示を変えるのがその上司の性格の性だとしても、素直に謝ることはなかなか出来ないもの。
そんな上司を「子供だな」と笑い飛ばして、最後にはあなたが大人になってください。
プライドを傷つければ必ずもめます。
余計なことを言えば余計な反感を買います。
なんだかんだ言っても、会社内では上司が強いものです。
余計なことを言わずに素直に従う。
これが波風を起こさない最善の手かもしれません。
我慢できなければ転職を考える
人の性格を変えることが出来ないように、上司の性格を変えることもできません。
波風を立てないように出来たとしても、少しづつストレスが溜まっていくもの。
コロコロ指示を変える上司にどうしても我慢できなければ、転職も考えましょう。