
少人数の職場で人間関係がうまくいかず、孤立してしまうのは本当に辛いことです。
職場が少人数になりやすい職業としては、弁護士や税理士など士業関係の事務所、薬局や保育関係、専門性の高い部署などがあります。
また零細企業(小規模企業や小企業)も従業員が20人以下と少なく、少人数の職場と言えるでしょう。
そんな少人数の職場で孤立してしまうと、逃げることも難しくなり、働くことまでも嫌になってしまうもの。
この記事では人間関係で孤立しないためにどうするべきなのか、もし孤立したらどう対処すればいいのかを考えています。
少人数の職場は人間関係で悩むことが多い
職場が少人数だからと言って、人間関係でうまくいくとは限りません。
逆に少人数だから毎日同じ人と顔を合わせることになり、些細なことがきっかけでうまくいかなくなるものです。
上司とそりが合わないとか、挨拶をしてくれなかったとか。
女性の場合、お菓子をくれなかったとか、ショッピングに誘ってくれなかったといった、ほんの些細なことで人間関係にひびが入ることもあります。
従業員が大勢いれば、数人と仲が悪くなってもそれほど気にならないかもしれませんが、少人数の職場で人間関係がうまくいかないと、仕事に支障がでることも。
それだけに少人数の職場で、人間関係に悩んでいる人は多いのです。
少人数の職場で孤立しやすい人の特徴
少人数だからこそ、些細なことでうまくいかなくなる人間関係。では職場で孤立しやすい人にはどんな特徴があるのでしょうか。
身勝手でわがままな人
少人数の職場で孤立しやすい人と言えば、身勝手でわがままな人が挙げられます。
とは言え身勝手でわがまま、周りをいつも振り回す人はどんな職場でも1人や2人はいるもの。でも孤立している人はほとんどいませんよね。
なぜ少人数の職場だと、身勝手でわがままな人が孤立しやすくなるのか。その理由は、人数が少ないことで我儘な行動が目立ってしまうからです。
人数が大勢いても仕事中の身勝手なふるまいやわがままは迷惑ですよね。
人数が少ないとなればなおさら、身勝手なふるまいやわがままは、周りへ大きな影響を与えます。
影響が大きいからこそ、身勝手で我儘な人は周りから孤立しやすくなるのです。
一度身勝手でわがままな人だと思われてしまったら、その印象を変えるのは本当に大変。
少人数の職場では、自分勝手な行動は控えたほうがいいでしょう。
人の話を聞かない
人の話を聞かない人は、少人数の職場じゃなくても嫌われます。
話しかけても全部自分の話題に変えてしまって、話を全く聞いてくれない人いませんか?
話を聞いてくれないと、次話しかけるのをためらいますよね。
それは周りにいる人も一緒。
人の話を聞かない、聞けない人は孤立しやすくなります。
責任転換や言い訳が多い
仕事で失敗したときに、原因をほかの人に押し付ける。注意しても言い訳ばかりして全然直そうとしない。
従業員が大勢いる職場なら、言い訳の多い人をフォローしながら仕事を回せば何とかなります。
でも少人数の職場だとそうはいきません。
ミスを押し付けたり、自分は悪くないと意固地になったり。
注意しても言い訳ばかりで全然直そうとしない人は、戦力にならないのです。むしろいるだけ邪魔だと思われてしまいます。
そうなれば、孤立するのも当たり前ですよね。
人付き合いが苦手
人付き合いが苦手な方には申し訳ないのですが、人数が少ない職場では浮く可能性が高いです。
人が大勢いれば何となく気の合う人がいることもあります。人付き合いが下手でもそれほど目立たないでしょう。
しかし少人数の職場では、良くも悪くも個人の行動が本当によく見える。
人付き合いが苦手な人の行動も、目立ってしまうのです。
苦手だからと逃げていないで、まずは挨拶だけでもしっかりするようにしましょう。
職場で孤独感に襲われるとき

少人数の職場で孤立してしまうと、孤独感に襲われることも多くなります。
1人は寂しいですよね。
毎日本当に忙しく働いていれば気にならないかもしれませんが、ふとした時に孤独感に襲われ、寂しくなるものです。
困ったときに頼れる人がいない
仕事でミスをした、やり方がわからないなど、困ったときに頼れる人がいない時、孤独感に襲われることがあります。
仕事は少なからず誰かと助け合いながら進めないといけません。1人で全ての仕事をやることは難しいのです。
特に困ったときは誰かを頼りたくなるもの。
話を聞いてくれるだけでもいい、ちょっとアドバイスをもらえるだけでもいい。
でも周りに相談できる人がいないと、「なんで私だけ・・・。」と寂しくなります。
休憩時間に話す人がいない
休憩時間に話す人がいない寂しさは、転職先で経験したことがあります。10人弱の事務所で、1人別の席に座って休憩をする。もちろんお昼も1人でした。
休憩時間に感じる寂しさは、仕事中も1人で過ごしているという実感があるから感じるのです。
先ほどの頼れる人がいないのも原因の1つ。
話し相手がいれば、休憩時間に1人でも特に気にはなりません。
周りで談笑しているのなら、気にせず入っていけるでしょう。
仕事中常に1人だと感じているからこそ、1人だということが目に見えてわかる休憩時間は、特に寂しくなります。
一日を振り返ると挨拶以外していない
もし一日を振り返ったとき、同じ職場の人と挨拶以外の会話をしていないとしたら。
仕事中わからないことがあったら、積極的に質問をしてみる。
休憩はほかの人と時間を合わせて取るようにするなど、コミュニケーションをとるようにしましょう。
挨拶を返してくれるのなら、まだ孤立していないかもしれません。
話しかけにくいとか、1人で仕事をする人といったイメージがあるかもしれませんが、自分から積極的にかかわることで、状況が変わるかもしれません。
孤立させようとする人もいる

少人数とはいえ自分の立場を守るために、孤立させようとする人もいます。
誰かを仲間外れにして自分はうまく立ち回ろうとする人が多いのですが、こういう人はたいていの場合嫌われています。
すると、自分が嫌われている原因をほかの誰かのせいにして、あるいは皆とうまくやっていることを妬んで、孤立させようとすることもあるのです。
人を嫌いになる理由は様々
人が人を嫌いになるのに、大した理由はいりません。
- 挨拶をしたのに無視された。
- 私の知らないところで仲良さそうに話をしていた。
- 忙しいのに手伝ってくれなかった。
- 私より仕事ができる
- 私より上司に好かれている
など。
人が人を嫌いになる理由は本当に様々で、本人の知らないところで突然嫌われることもあるのです。
妬みや嫉妬から孤立させようとする人も
職場で他人を孤立させようとする人は、自分よりも優れている人に嫉妬や妬みの感情を持っています。
私よりも仕事ができる、私よりも上司にかわいがられている、私よりもみんなと仲がいい。
本当はもっと努力して、自分を磨く方に力を注いでくれれば良いのですが、それはしません。
出る杭をたたくように、私よりも優れている人を孤立させようとします。
孤立させようとする人は相手にしない
少人数の職場だと誰かの悪口を言ったり、足を引っ張ったりする人は嫌われやすくなります。
なので誰かを孤立させようとする人は相手にせず、何を言われても聞き流すようにしましょう。
自然と周りの人も距離を置くようになり、いつの間には孤立させようとした人が孤立しているものです。
こういう人は自分が孤立して寂しい思いをしないと、気が付かないものなのです。
人間関係で悩んだ時の対処法

積極的に挨拶や会話をする
挨拶は相手に言われてからするのではなく、自分から積極的にするようにしましょう。
挨拶をするときは相手の名前を呼ぶようにすると、効果的。
少人数の職場ですから、名前がわからないなんてことはないはず。名前を呼ばれてから挨拶をされると、何となく特別な扱いを受けた気持ちになって、嬉しくなるものです。
挨拶の後に、天気や近所のお店の話など会話ができると尚いいですね。
自分から積極的にコミュニケーションをとることが大切です。
話は最後まできちんと聞く
人の話は最後まで聞きましょう。
これは小学生のころ、先生にさんざん言われた言葉です。
話をきちんと聞くのは、礼儀として当たり前のこと。
人の話を聞かずに自分のことばかり話したり、自己主張ばかりしていると嫌われてしまいます。
ちょっと耳が痛いような指摘も、嫌がらずきちんと聞くこと。
ひょっとするとその中に、仕事をスムーズに進めるためのヒントが隠れているかもしれません。
仕事に責任を持ち、ミスは素直に謝る
自分の仕事に責任を持つのは、社会人として当たり前のことです。
中途半端に仕事を進めて、足りない部分は周りの人が常にフォローしている。
ミスを指摘するといじけるし、直そうともしない、では嫌われて当然。むしろいるだけ迷惑です。
任された仕事は最後まできちんとやりきる、わからないことはすぐに聞く、失敗したらきちんと謝る。
たとえ失敗したとしても、きちんと素直に謝り、次はミスをしないと心に決め、真剣に仕事に取り組めば、周りの印象は自然と良くなります。
当たり前のことを当たり前にやることが大切です。
どうしても関係が良くならない時は

思い当たる節がないのに嫌われてしまった。関係を良くしようと努力したけどどうにも改善されない。
少人数の職場で人間関係が悪くなってしまうと、関係を良くするのは意外と大変です。
努力してみても自分ではどうにもできないこともあります。
広く浅く距離を保つ
人間関係は親密になればなるほどわがままを言いやすくなりますし、甘えてしまいがちです。
つい心無いことを言ってしまったり、甘えてしまったりする人もいるでしょう。
忘れてはいけないのが、あくまでも職場だということ。
良好な人間関係は仕事をスムーズに進めますが、なれ合いは邪魔なだけです。
特に少人数の職場では親密になりがちです。
なので職場の人と必要以上に深く付き合おうとはせず、職場以外にも友人を作りながら、広く浅くの関係を作るようにしましょう。
関係をよくしようと考えない
人間関係を良くしようと頑張れば頑張るほど、疲れてしまいます。
思うようにいかないと、仕事に行くことさえ嫌になってしまうことも。
はっきり言いますが、無理してまで関係を良くする必要はありません。
職場ですから、仕事に支障がなければそれでいいのです。
手が空いたときにちょっと話をして談笑出来る。でもプライベートで一緒に過ごすことはない。
そのくらいの関係が丁度いいはずです。
仕事は仕事と割り切る
どうしても人間関係が良くならないのなら、仕事は仕事と割り切ってしまいましょう。
無理して関係を良くする必要はありません。相手に媚びを売る必要はもっとありません。
仕事のことで無視されたり、教えてもらえないのなら、逆に注意しても良いのです。
仕事は仕事、プライベートはプライベート。
仕事だけの関係だと割り切って接すれば、驚くほど気が楽になることもあります。
最後の手段は職場を変える

人間関係に悩んでしまい、会社に行くのもつらい。
あの人の顔は見たくない。
今日も上司に会うのかと思うと、涙が流れそうになる。
人間関係が辛くて職場に行くこともできないのなら、思い切って転職を考えましょう。
職場が変われば、良くも悪くも人間関係はゼロになります。
今の職場で失敗したことがあったとしても、転職すればもう一度ゼロからやり直せるのです。
でも転職をする前に、なぜ人間関係がうまくいかなかったのか、自分なりに考えてみてください。
そしてどうすればうまくいきそうかも考えてください。
反省も改善もないまま転職すれば、次の職場でもきっと同じことが起こります。
相手が悪いのかもしれませんが、本当に悪いのは相手だけでしたか?
人間関係の悩みは、どの職場に行ってもついて回ります。だからこそ、転職する前に反省と改善が必要なのです。
プロに相談する
職場で孤立して辛いけど、将来のことを考えるとなかなか行動に移せないのなら、転職エージェントに相談することをおすすめします。
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最後に
少人数の職場で孤立してしまうと、関係を修復することが難しくなります。
また人数が少ないからこそ、人間観関係の問題が仕事に影響を及ぼしやすく、つらいものです。
もし関係を修復しようと努力してもどうにもならないのであれば、転職も視野に入れてください。
ひとつの職場にこだわり過ぎると、視野が狭くなり、逃げ道を自分で潰してしまいます。
逃げ道がなくなると精神的につらくなり、どんどん悪い方向へ進んでしまうものです。
本当につらいときはできるだけ早く「つらい場所」から離れることが大切。
我慢しすぎて自分を追い詰めないようにしてください。