「もう無理!仕事に疲れた。辞めたい」と思う一番の原因は、職場の環境にあります。
なぜなら少し位仕事が辛くても、仲間と協力しあえる職場なら「辞めたい」とは思わないもの。
つまり「もう無理!仕事に疲れた!」と思うのは、頼れる人が職場にいない証拠。
仕事の責任や辛さを一人で背負い、どうにもならなくなっているわけです。
そこでこの記事では、「仕事に疲れた。辞めたい」と思う原因と解決策について紹介します。
辞めたいと思う仕事の疲れとは
辞めたいと思うほど仕事で疲れる原因の多くは、職場の環境にあります。
会社の居心地が悪く緊張することが多いから、仕事に疲れてしまい辞めたくなってしまうのです。
疲れる職場環境には次のものがあります。
- 暴君のような上司がいる
- 影口が多い
- 意見を言えない雰囲気がある
- 商品に自信がもてない
- 仕事を押し付ける先輩がいる
- 足の引っ張り合いがある
- とても達成できないノルマを課せられる
- 結果を出しても評価されない
- 無駄な残業が多い
- ずる賢い後輩がいる
- ハラスメントがある
暴君のような上司がいる
暴君のように振る舞う上司がいると、働くだけで疲れてしまいます。
なぜなら暴君は、気に入らないことがあれば周りに当たり散らすからです。
ぼくが経験した暴君のような上司は、指示したこと以外の作業を始めると「ふざけるな!」と、どなる人でした。
みんなその上司が大嫌いで、半年の間に5人も退職してしまったのです。
暴君のような上司は職場環境を破壊し、働きにくくしてしまいます。
影口が多い
影口が多い職場はとても働きにくいもの。
数年前に勤めていた会社は、影口をたたいているのを頻繁に見かけました。
影口を叩くのは毎回似た面子なんですよね。
こそこそと職場の隅に集まっては、ひそひそ話を始める。
あいつが嫌いだとか、仕事が遅いとか使えないとか…。
とにかく雰囲気も気分も悪くするのが得意なんです。
影口が多いと「いつか自分も言われるかもしれない」と心配になり、疲れ果ててしまいます。
意見を言えない雰囲気がある
何か意見を言うと上から叩き潰しにくる上司に出会ったことがあります。
先ほど紹介した暴君のような上司が、まさに人の意見を認めない人でした。
特定の人の意見しか通らない雰囲気があると、とても窮屈な職場になってしまいます。
そんな職場で働いていれば、仕事に疲れてしまうのも当然です。
商品に自信がもてない
自分が扱っている商品に自信が持てないと、何か悪いものを売っているような気分になって、仕事に身が入らなくなります。
訪問販売をしているときのぼくが、まさにこの状態でした。
家に上がり込み、巧みなセールストークで買うように誘導していく…。
営業テクニックだといえば聞こえがいいのですが、どうしても押し売りをしているようにしか思えず、とても疲れたものです。
仕事を押し付ける先輩がいる
上司や先輩が立場を利用して仕事を押し付けてくる。
そんな職場で働いていると、毎日くたくたになります。
断ればいいんでしょうけど、気が小さいと断ることも難しいですよね。
仕事を無理やり押し付けられると、相手が楽をするために自分を利用しているように思えてしまい、とてもつらいものです。
足の引っ張り合いがある
世の中には従業員を相対評価する会社があるようで…。
相対評価とは誰かの評価が下がると、ほかの人の評価が上がるシステムのこと。
つまり同僚の足を引っ張って評価を下げれば、結果として自分の評価が上がることになります。
こんな評価制度を作ったら、足を引っ張りあって当たり前。
努力して報われませんから、仕事が疲れて当然です。
とても達成できないノルマを課せられる
頑張っても頑張っても届かないノルマには、頭を悩ますだけではなく、身も心も疲れ果ててしまうもの。
訪問販売がまさにそれ。
給与が歩合制なのでノルマを達成しないと安すぎてお話にならない。
しかも歩合がつくまでの販売数がものすごく高く、頑張ったからといってたどり着けるものでもありませんでした。
自信が持てない商品に高すぎるノルマ…。
仕事に疲れ切って「辞めたい」と思うまで、それほど時間はかかりませんでした。
結果を出しても評価されない
結果を評価されない職場では、頑張るだけ無駄だという雰囲気ができてしまい、とても疲れやすくなります。
何しろ結果を出しても出さなくても同じですから、やる必要がなくなるのです。
毎日最低限のことだけをやるだけ。
そのうち「毎日同じことの繰り返し」だと思い始めてしまいます。
無駄な残業が多い
無駄な残業ほど疲れる仕事はありません。
ぼくは転職先で、仕事をやらせてもらえないことがありました。
仕事を教えてもらうことも、任されることもなく、ただ机に座っていたのです。
それなのに…なぜか毎日残業の指示が出る。
もう嫌がらせとしか思えません。
こんな状態で無駄な残業ばかりさせられると、身も心も疲れ切ってしまうものです。
ずる賢い後輩がいる
ずる賢い後輩に巻き込まれると、仕事で疲れやすくなるもの。
なぜならその後輩は、職場での立ち回りがうまく上司から可愛がられているから。
そしてそんな役割ばかりが自分に回ってくるからです。
ある意味「嫉妬」ですが、自分ではどうにもできません。
なのでずる賢い後輩には近寄らないほうが無難です。
巻き込まれるとそんな役割ばかりを押し付けられ、仕事が辛いものになってしまいます。
ハラスメントがある
今まで経験した会社で、パワハラ・セクハラ・マタハラを見てきました。
中には訴えられた会社もあります。
パワハラやセクハラなどのハラスメント行為があると、周りの人も疲れてしまいます。
疲れてしまうというか、呆れるというべきかもしれません。
こういった社内で感じる居心地の悪さや緊張が、疲れとして体にたまり、いつしか「辞めたい」と思うようになります。
職場環境が悪くなるのはなぜか
職場環境が悪くなる一番の理由は、「会社の成長が見込めない」ことです。
売上が伸び成長している会社は頻繁に電話がなり、仕事の相談をいたるところで行い、そして笑い声があふれています。
みんなの気持ちがひとつになり、もっといい会社にしたいと同じ方向を向いて働くことができます。
その結果健全なコミュニケーションが生まれ、仕事が楽しくなるのです。
ところが売り上げが停滞、あるいは落ちてきている会社では、逆の現象が起こります。
電話が鳴ることが少なくなり、仕事の相談も行われません。
手が空く人が増えてきて、自然と人の行動に目が行くようになり、いつしか噂話が始まります。
「売上を上げろ」「結果を出せ」と言う声が飛び交い、健全なコミュニケーションを取ることも難しいでしょう。
さらに悪化すると足の引っ張り合いが始まり、ずるがしこい人が生き残る会社へと変わっていきます。
その結果として職場環境がどんどん悪くなっていくのです。
嫌な仕事を続ける方が楽…という事実
環境の悪い職場でも、人の入れ替わりがあれば変わる可能性があります。
ですが人が入れ替わることはほとんどありません。
なぜなら先の見えない転職活動をするよりも、嫌でも今の仕事を続けた方が楽だからです。
これは一緒に働いている人に聞いてみればわかります。
環境の悪い職場ほど「生活のため」「お金のため」に働いている方が多いからです。
そして「生活のため」「お金のため」に働いている人が多いほど、「良くしたい」という思いがない分、職場の環境は悪くなっていきます。
辞めたい!と思うほど疲れたら転職を視野に入れる
仕事を辞めたい! と思うほど疲れる職場は、将来性がなくなっている可能性が高いと考えられます。
で、あるならば、その会社に居続けても自分の市場価値を下げる結果にしかなりません。
なるべく早めに転職活動を行い、成長している企業に移るべきです。
理由は上でも書いたように、成長している企業ほど職場の環境がよい、と考えられるからです。
環境の良い職場は活気があり、多少つらい仕事でも仲間と一緒に乗越えることができます。
辞めたいと思うほど仕事に疲れた方は、同じ方向を向いている仲間がいた方が、仕事を楽しめるはずです。
伸びている会社の見分け方
伸びている会社を見つけるには、財務諸表を過去3年~5年分ほど見ればわかります。
売上と利益が順調に増えていれば、伸びている会社だと言えるでしょう。
もしできるのなら、ライバルと言われる会社の業績もチェックしてください。
ライバルも伸びているのなら、その業界自体成長を見込める可能性があります。
自分で調べるのが難しければ、転職エージェントなどを使うのも方法のひとつです。
転職エージェントに相談するときの注意点
転職エージェントは、転職に関わるほぼすべてのことをサポートしてくれるサービスです。
求人の紹介から応募書類の添削、面接の段取りまで行ってくれます。
また企業についても詳しいので、必要な情報を入手しやすいのも特徴ですね。
ただ転職エージェントは、求人企業に応募者を採用してもらうことで利益を得ています。
そのため転職を急がせたり、無理やり進めてくるエージェントがいることも事実です。
転職エージェントに相談するときの注意点は3つ。
- 言われたことを鵜呑みにしない
- 自分の意見をはっきりと言う
- 流されない
この3つを守りながら利用すれば、とても便利なサービスです。
他の方法でも仕事を探す
転職先を探すのに、転職エージェントだけに頼るのはよくありません。
企業としても転職エージェントを利用するとお金がかかるので、様々な方法で求人を出しています。
必ず転職サイトやSNS、企業のホームページ、ハローワークなども利用して、転職先を探すようにしてください。
最後に
「もう無理!仕事に疲れた。辞めたい」と思うのは、職場の環境が悪いからです。
そして一度悪化した環境を直すことは、ほとんどの場合不可能だと思ってください。
なぜなら環境が悪い職場には、「お金のため」に働いている人が増えるからです。
そして「お金のため」に働いている人は、環境が悪くても仕事を辞めません。
また「お金のため」に働いているため、「環境を良くしよう」とも考えないからです。
「もう無理!仕事に疲れた。辞めたい」と思ったら、その気持ちに従って転職を考えましょう。
業績が伸びている会社に転職すれば、まったく違う環境で働くことができるはずです。