電気工事は電気工事士の資格を持っている人しか行えません。なので、電気工事士の資格があれば、未経験でも転職しやすくなります。
この記事では、電気工事士の資格と仕事内容について書いています。電気工事士への転職を考えた時、参考にしてもらえると嬉しいです。
電気工事士は第二種から取得していく
電気工事士は電気工事を行う際に必須となる資格。受験資格は特にありませんので誰でも受けることが出来ます。
でも、第一種電気工事士はたとえ合格しても、実務経験が5年ないと免許を交付してもらうことが出来ません。
そのため、第二種電気工事士を取得してから実務経験を積み、第一種電気工事士の資格を取得するのが一般的な流れとなります。
また、第二種電気工事士も合格しただけでは電気工事士にはなれず、合格後に各都道府県知事に電気工事士免状の交付を申請して取得する必要があります。
色々と大変な電気工事士ですが、魅力は合格率の高さと転職のしやすさにあります。第二種の合格率を見ると、筆記試験が約60%、実務試験が約70%と全体の約45%方が合格しています。
受験する方も年々増え続けていて、平成28年は13万人が受験しています。
電気工事士を取得するメリット
電気工事士も士業なので、電気工事という独占業務があります。といっても、毎年5万~6万人が試験に合格しているので、独立すると言うよりは就職しやすくなる資格と言うイメージですね。
(ちなみに、土地家屋調査士の合格者数は年間400人前後です。)
資格を取得するメリットは、先ほども書いたように就職しやすくなること、もう1つは資格手当が付くことです。その金額は第二種で2000円/月、第一種で4000円/月くらいです。もちろん、何もつかない求人もありますし、資格を保有していることで月給が5万円~10万円も上がる求人もあります。
どの企業を選ぶかで給与がかなり違う印象を受けましたので、下調べと詳細の確認は必ず行うべきですね。
電気工事士の仕事内容
電気工事士の仕事は大きく分けて「建設電気工事」と「鉄道電気工事」があります。
建設電気工事は、家の中の配線や電柱から家や建物に電気を繋ぐ工事ですね。それ以外だと、ビル管理でも電機や空調、エレベーターやエスカレーターと言った工事や管理を行います。
ただ、ビルメンテナンスは電気工事士の資格だけでは出来ないことが多く、ボイラー技士などの資格も取得する必要があります。
鉄道電気工事は、変電設備や線路、駅の設備工事のことを言います。電車自体が電気で動いていますし、駅構内にも改札や券売機など、電気で動く設備が沢山ありますよね。
簡単に言うと、鉄道に関わる電気の建設や管理、メンテンナンスを行うことが仕事です。
電気工事士は将来性のある仕事
省エネが進んだことで、最近では家の屋根に太陽光発電を乗せる方が増えています。自動車はガソリンからハイブリット、そしてEVへと大きく舵が切られました。
おそらく、EVを充電するための設備の建設も増えていくはずです。家庭用の充電器を取り付けるとしても電気工事は不可欠でしょう
省エネがキーワードとなり、電気工事の仕事は増加傾向にあるそうです。つまり、電気工事士は将来性のある資格だと言えます。
独立も出来るけど…
電気工事士は独立することも出来ます。出来ますが、電気工事士の資格だけで独立しても難しいでしょう。
難しいと言う理由は、電気工事士の資格だけでは出来ることが限られているからです。もちろん第二種しか持っていないとなれば、もっと限られてきます。
独立後に必要な資格を取得している従業員を採用するのも一つの方法ですが、それだと事業が安定しませんよね。独立後に勉強をするのも大変です。
建築設備工事関連の資格は、電気施工管理技士や電気主任技術者、消防設備士や電気通信工事担任者などなど沢山の種類があります。
資格が増えればその分出来る仕事も増えてきますので、独立するまでに必要な資格を取得することが大切です。
求人の探し方
電気工事士の資格があれば、求人を探すのはそんなに難しくありません。ハローワークや転職サイトで検索すれば、未経験者可の求人も沢山あります。
ただ、沢山あるからなのか待遇に結構差がある印象を受けますので、きちんと下調べをするべきでしょうね。
もし、調べたり探したりするのが面倒であれば、転職エージェントを利用する方法もあります。
求人に関する情報をもらえますし、希望に沿った求人を探してくれるので、手間が省けます。とは言え、全てを鵜呑みにするのではなく、自分でもきちんと調べることが大切です。
最後に
資格がないと仕事にならないので、電気工事士が取得できれば転職が有利になります。また、経験を積んで行けばさらなる給与アップを転職で実現することも可能です。
2020年の東京オリンピックに向けて、電気工事の仕事も増えていますから、しばらくは安泰ともいえる職種です。
ただし、受験は年に1回なので、目指すのであれば準備万端で望まないと時間だけが過ぎていくかもしれません。