
雇用が安定していることで人気の高い銀行業界。
ですが最近は銀行の安定神話が崩れ、転職を考える方が増えています。
また「ノルマが厳しい」「出世競争が激しい」「派閥などの人間関係が面倒くさい」と言った理由で、転職を考える方もいるでしょう。
この記事では、「銀行を辞めたい」と思っている方に向けて、銀行員の転職について紹介しています。
「銀行員を辞めたい」と思ったら、ぜひ参考にしてください。
銀行員を続けるメリット・辞めるメリット
まずは銀行員として勤め続けるメリットと、辞めるメリットについて考えてみます。
続けるメリット
日本では「銀行で働いている」だけで、優れたイメージを持ってもらえます。
また給与も、銀行以外の業界と比べて30%~40%程度高い傾向があります。
その結果銀行員は、社会的な信用がものすごく高い職業です。
出世して役職が付けば、社会的な信用はさらに高くなっていきます。
周りからは羨望のまなざしで見られる職業ですよ。
辞めるなんて、もったいない気もします。
辞めるメリット
そんな素晴らしい銀行を辞めるメリットがあるのかというと、もちろんあります。
まず、面倒くさい派閥争いや上下関係にうるさい人間関係から開放されます。
しかも営業ノルマからも開放されますし、金融商品の取引も自由に行うことができます。
自動化による人員削減が待っている
銀行員を今悩ませているのは、自動化による大規模なリストラです。
最近はAI技術が発展したことで、銀行員が不要になってきています。
その証拠に世界中で銀行員の失業者数が増えています。
今までは安定していた銀行員ですが、これからは変化に対応できないと、銀行員として働き続けることがなっているのです。
ストレスで仕事を辞める人も多い
メガバンクが大規模な人員削減を打ち出したり、世界各国の銀行員が失業していくことで、大きなストレスを抱える方も増えています。
そして将来が見通せなくなったことで、銀行員からの転職を考える方も多いのです。
確かにいつか来るかもしれないリストラの波を待つよりは、自分から動いたほうが安心感を得やすいのかもしれません。
金融業界に転職する銀行員が多い
銀行を退職された方の転職先で多いのは金融業界です。
なぜ金融業界に転職するの方が多いのか。
理由は、銀行員は待遇が良くしかも安定していますから、転職先も同じように待遇が良く安定している企業を選びがちだからです。
また今までの経験を生かした転職先を探してみると、必然的に金融業界が転職先の候補として挙がってくるようです。
具体的には信用金庫やクレジットカード会社、保険や証券、ノンバンクに転職する方が多いですね。
異業種では管理部門への転職が多い
銀行員が異業種に転職すると、多くの方が管理部門で採用されます。
銀行員として働いていた方は、日ごろから数字と向き合って仕事をしています。
そのため数字に強い人が多く、またリスク管理をきちんと行えるため、管理部門で採用されることが多いのです。
ベンチャー企業も視野に入れる
立ち上げ当初のベンチャー企業では、社内体制がきちんと整っていません。
そのため管理経験が豊富な銀行員は、いきなり管理部門の責任者として採用されることもあります。
自分の力を試してみたい、能力や経験を活かした仕事がしたいと考えているのなら、リスクはありますがベンチャー企業を検討してみることをお勧めします。
異業種へ転職するデメリット
異業種への転職は大きなやりがいがあると同時に、リスクも伴います。
- 収入が下がる
- 銀行員として社会的信用を失う
- 雇用が安定しない
- 年収が上がらない
銀行員として働いていれば、自然と手に入ったものが入らなくなります。
特に、銀行員としての社会的信用がなくなるのは大きなリスクでしょう。
銀行員から異業種へ転職する場合は、こういったリスクも考えた上で決断してください。
銀行員の転職は転職エージェントの利用が必須
銀行員は基本的に社会的信用が高く、しかも在職中に様々な資格(日商簿記検定3級や中小企業診断士、TOEIC700点以上など)を取得しますから、転職ではかなり優位に働きます。
それだけに、将来のキャリアをよく考えることと、転職先の選定には注意するべきです。
転職が決まりやすいがゆえに、本来なら注意すべきところを安易に考えて転職してしまい、結果として、ブラック企業に入社して後悔している方も大勢います。
出来れば転職をするときは、転職エージェントのサポートを受けてください。
キャリアについての相談も出来ますし、求人企業の情報を得ることも出来るので、失敗する確率を減らすことができます。
どの転職エージェントを使うべきか
おすすめは業界最大手のリクルートエージェントです。
公開求人数・非公開求人数ともに業界№1なので、幅広い選択肢の中から自分に合った求人を紹介してもらうことができます。
公式サイトはこちら➡リクルートエージェント
またミドルからハイキャリア層に特化した転職エージェントであるJACリクルートメントもおすすめです。
市場価値の高い人材には最高の転職エージェントで、とてもきめ細かいサービスを受けることができます。
とくに高学歴(早慶旧帝大レベル)、あるいは英語(TOEIC700点以上)やその他言語の能力がある、マネジメント経験や海外勤務経験がある方は、他社と比べてもかなり力を入れて対応してくれるので、ぜひ登録するべきです。
英語を活かす仕事、外資系企業、海外への転職に強く、経理・財務・人事職種、メディカル業界で多くの実績を出しているので、銀行から転職するのであれば相談してみる価値はあると言えるでしょう。
公式サイトはこちら➡JACリクルートメント
最後に
銀行員として働くのは本当に大変だという話を聞きます。周りから見ると羨ましい存在でも、中に入れば大変なことが多いのでしょう。
ただ、中に入ると大変なのはどの業界でも同じです。
「嫌だから」「辛いから」と言う理由だけで転職に踏み切ると、ほとんどの場合失敗します。
「嫌だ」「辛い」だけではなく、辞めてどうするのか、将来何がやりたいのかと言ったことをよく考えてから転職に踏み切ってください。
安易な転職は、苦労して築き上げてきたキャリアを失うことにもなりかねませんから。