20代の転職がうまくいかない理由

20代はポテンシャルだけで採用されることがあるほど、転職には有利な年代です。でもなかには、転職が上手くいかず悩んでいる方もいます。

なぜ、転職がうまくいかないのか。この記事ではその理由を考えていきます。

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20代の転職理由1位はほかにやりたい仕事がある

最初に20代の転職理由から見ていきましょう。

dodaが発表した「年代別転職理由ランキング」では、20代の転職理由1位は「ほかにやりたい仕事がある」です。

  1. ほかにやりたい仕事がある
  2. 給与に不満がある
  3. 残業が多い/休日が少ない
  4. 会社の将来性が不安
  5. 専門知識・技術力を習得したい
  6. 幅広い経験・知識を積みたい
  7. 市場価値を上げたい
  8. 土日祝祭日に休みたい
  9. U・Iターンしたい
  10. 雇用形態を変えたい

キャリアアップに関する理由が3つ、会社や仕事への不安や不満が5つと、今の仕事に対する不満が多い結果になっています。

新卒では、仕事に関する情報が少ないなかで就職する企業を選ぶことになりますから、入社してから「希望と違う」と感じる方が多いのでしょう。

そして、現職への不満だけで転職へ踏み切れば、上手くいかないのは当たり前だとも言えます。

転職が上手くいかない理由

20代の転職がうまくいかないのには、いくつか原因が考えられますので、順番に説明していきます。

キャリアを勘違いしている

キャリアアップ転職と言う言葉が当たり前になり、キャリアを積むために転職する方も増えています。

キャリアとは「経験」のことで、キャリアを積むとは「経験を積み将来にわたって稼ぐ力を身に着ける」ことを指します。

良くある勘違いは、収入が増えることをキャリアアップ転職だと思い込み、お金が転職先を決める条件になってしまうことです。

お金が第1条件になると、仕事内容や業界の先行きといった大切な情報が見えなくなり、転職してから後悔することになります。

短期間で退職してしまう

入社して1・2年で退職する人は「我慢が出来ない人」だと思われ、転職先を探すのが難しくなります。

ましてや、2度3度と短期間での転職を繰り返すと、いくら若くても書類選考で落とされるようになり、さらに転職が困難になります。

経験を勘違いしている

経験者を求める求人は「実務経験3年以上」がほとんどです。ここで言う実務経験とは、求められる仕事が具体的にイメージでき、直近1年以内に経験していることが大切です。

たとえ実務経験に該当する部署で3年働いたとしても、求人で求められる仕事内容が具体的にイメージできなければ経験が無いのと同じ、申し込んだとしても転職がうまくいくはずがありません。

下調べが不十分

求人企業の基盤や将来性、企業風土など必要な情報を集めず、求人票に書かれている情報だけで転職を決めると、多くの場合失敗します。

転職前の下調べを行わない方は意外と多いようです。

現状から逃げるために転職する

計画性のないまま「今が不満だから」と転職を決意するのは危険です。特に「この会社以外ならどこでもいい」と言う考え方を持つと、かなりの確率で失敗します。

もし今が不満で転職するとしても、将来自分がどうなりたいのかを考え、計画的に行動することが大切です。

自分を過大評価する

企業に入って仕事をしていると、看板の力を借りていることに気が付かず、自分の力を過大評価してしまうことがあります。

得意先は「〇〇株式会社の△さん」として仕事をしています。「△さん」個人と仕事をしているわけではないのです。仕事がうまくいく背景には企業の力が働いていることを忘れてはいけません。

転職で失敗しないためには

つぎに、転職で失敗しないために大切なことを書いていきます。

重視することを決める

まず大切なのは、転職で重視することを決めておくことです。

キャリアアップを考えているのなら、転職で「幅を広げる」のか1つのスキルを「深める」のかを決めておきましょう。それにより選ぶ企業が変わってくるはずです。

他にも譲れない項目(給与・休日・役職など)を決めておくことも大切。すべてを満たす転職は難しいので、絶対に譲れない項目は2つ程度にし、妥協できるラインも決めておきましょう。

企業研究は必ず行う

転職先がどんな会社か分からずに決めるのは、博打をするのと同じことです。企業が行うイベントに足を運んだり、インターネットを利用したりして企業研究は必ず行うようにします。

口コミサイトに登録し、情報を集めてもいいでしょう。

在職中に仕事を探す

退職すると、転職活動に使える時間が増えるというメリットはありますが、貯金で生活しないといけないデメリットもあります。

また、転職活動を行う中で今の勤め先の良い点に気が付くこともあるのです。

後で後悔しないように、転職活動は在職中に行うことをお勧めします。

転職エージェントを利用する

転職活動を全て1人でやろうとはせず、プロに相談することも失敗しないためには大切です。

転職エージェントなら、手間のかかる求人検索や面接の段取りなどを代わりに行ってくれます。また、キャリア形成に関するアドバイスをもらうことも出来るでしょう。



ただし、相手もビジネスとして行っていますから、言われたこと全てを真に受け、自分で考えるのを辞めてしまうと失敗することもあります。

最後に

20代の転職がうまくいかないのは、安易に考え思い付きで行動するからです。

20代の転職は、将来のキャリアプランを考えて計画的に行うことが大切。若さと言うとても貴重な要素を持っていますから、今は上手くいかないとしても、きちんと将来を考えて行動すればきっとうまくいくようになるはずです。

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