事務職は昔からとても人気の高い職種です。
そのため目指している方も多く、自然と競争が激しくなります。
2017年は有効求人倍率が過去最高を記録しました。
ですが事務職の有効求人倍率は0.3倍と、前職業の中でもトップクラスの厳しさです。
とは言うものの、ここ数年は事務職の有効求人倍率が若干上がっています。
ある意味ではチャンス…? かもしれません。
この記事では、30代未経験者で正社員・派遣社員の事務職を目指す場合について書いています。
事務職への転職を考えたときに、参考にしていただければ嬉しいです。
知っておくべきこと
事務職は会社にとって非生産的な仕事、つまり利益を生み出さない仕事です。
会社の経営には必要な仕事ですが、利益を生み出さないため、できれば金をかけたくないと考えています。
なので人件費を減らすために正社員は最低限しか採用しません。
人手が不足する場合は派遣で補います。
また教育費も使いたくないので、経験者を求める会社がほとんどです。
企業側が若い女性を求めることが多いこと。
人気が高いため、1件の求人に対する応募者が多いこと。
この2つも30代未経験者の転職を困難にしています。
そのため未経験者が求人に応募しても、9割は不採用になる。
という覚悟を持って挑むことが大切です。
今の仕事を辞めずに事務の仕事を探す
現在働いている方は、仕事を辞めずに転職活動を行うことが基本です。
一般事務はとにかく競争率が高いため、すぐに仕事が見つかる保証もありません。
退職してしまっては、万が一仕事が見つからないときに、生活費で困ることになります。
そうなると退職してから転職活動を行うことは、ギャンブルと同じです。
一か八かのチャレンジに、生活のすべてを賭けるのは危険すぎます。
なので今の仕事を辞めずに、事務の仕事を探しましょう。
可能性があるのは一般事務と営業事務
「一般事務」「営業事務」「医療事務」「経理」「総務」「人事」など様々な種類がありますが、未経験でも採用される可能性があるのは「一般事務」と「営業事務」です。
医療事務や経理・総務などは「知識」や「経験」を求められます。
そのため未経験者は、書類選考で不採用になります。
※医療事務は事前に必要な知識を学ぶことで、未経験でも採用されることがあります。
ただし「用語を知っている」程度にしかならないため、採用されてからの苦労も多くなります。
一般事務や営業事務は「未経験可」の求人も多いので、こちらを目指す方が現実的です。
派遣で事務職を目指す
未経験で正社員の事務に転職するのは難しそうだと考え、派遣社員を目指す方も大勢います。
ですが事務職に就くのは、派遣社員でも気しいことに変わりはありません。
9割は書類選考でおちる
派遣社員に求められるのは「即戦力」です。
求人の中には「未経験可」もありますが、「経験者で良い人がいなければ未経験者でもいい」と言う意味合いが強いので、未経験者が不利なことに変わりはありません。
事務職は人気が高く1件の求人に対する申込者数も多くなりがち。
そのため未経験者は、9割が書類選考で落とされることになります。
就業先が見つかるまでの期間
派遣の仕事を求める場合は、概ね2週間程度で採用可否の結果が出ます。
あくまでも最短ですから、不採用になればさらに時間がかかります。
流れは次のイメージです。
- 仕事の紹介
- 書類選考採否
- 顔合わせ
- 採用可否
時間の目安は顔合わせまでが約1週間。
その後採用可否の連絡をもらうまで約1週間です。
落ちることを前提にとにかく申し込む
派遣社員として事務職を目指すのなら、最低限の待遇をクリアした求人全てに申し込みましょう。
何度も書きますが、30代未経験者の場合ほとんどの人が書類選考で落ちます。
それでも事務職として働きたいのなら、より多くの求人に申し込むことが重要です。
無期雇用派遣も視野に入れる
企業が人件費を抑えるために、事務作業全般を外部に委託することが増えています。
その流れを受けて、派遣会社で事務職を無期雇用で採用することがあります。
無期雇用とは、派遣会社と無期雇用契約を結んで働く形態です。
雇用期間の定めがないため、派遣社員よりも生活は安定します。
教育やスキルアップもできるため、経験を積みやすいともいえるでしょう。
正社員で事務職をめざす
30代未経験者が、正社員で事務職に転職するのはかなり困難です。
事務職は非生産部門、企業が若い子を求めるなどの理由もありますが、それ以上に「正社員の解雇は難しい」と言うのがネックになります。
派遣社員であれば契約を解除すれば人数を減らすことができます。
でも正社員はできません。
また事務の人数は、従業員100人~200人に対して1人~3人と少ないことも厳しい原因です。
当然経験も求められますので、未経験者が事務職で正社員を目指すなら、相当な覚悟が必要です。
職種を経験したと判断されるのに必要な期間
事務経験を積んでから正社員を目指す場合は、どの程度働けば経験として見てらえるのか、気になりますよね。
一般的に職種(営業や事務など)を経験していると判断される期間は1年~2年だと言われています。
パートやアルバイトでも、長く勤めれば経験として扱われます。
ですが正社員や派遣社員に比べると、その経験は軽いと判断されるようです。
パート・アルバイトで経験を積んでから派遣や正社員を目指す方法もありますが、経験として判断されるまでの期間を考えると、直接目指す方が現実的かもしれません。
派遣社員で経験を積んで正社員を目指す場合も同じです。
事務職の仕事が多い転職エージェント
転職エージェントは、転職に関わるほぼすべてのことを、無料でサポートするサービス。
主に次の6つをサポートしてもらえます。
- キャリア相談
- 求人紹介
- 履歴書や職務経歴書の添削
- 面接対策
- 面接のセッティング
- 給与交渉
転職エージェントのなかでも事務職に強いのが、派遣会社の総合スタッフです。
総合スタッフの特徴は次の通り。
- 超大手派遣会社のスタッフサービスが運営する人材紹介サービス
- 事務職を中心に全国の求人をご紹介しています。
- 求人数が多く、とくに女性が働きやすい事務職の求人が多くあるので、事務職で働きたいひとにおすすめです。
登録は無料なので、諦める前に相談されることをオススメします。
詳細はこちら⇒スタッフサービス
最後に
事務職は人気が高く、未経験で転職するのが難しい職種です。
でも絶対に不可能というわけではありません。
事務職の求人倍率も有効求人倍率が若干上がっていますから、ある意味ではチャンスだといえます。
やる前に諦めるよりも、まずはチャレンジしてみてください。