パートで働いている人の中には、様々な理由で辞めたいと思っている方もいると思います。
ぼくの妻もパートを辞めるときは「なんて言えば良いのか」「いつ言えば良いのか」「こんな言い方だと失礼じゃないか」と、「そこまで気にするか!?」と言うほど色々なことに考えを巡らせ、悩んでいました。
おそらく子供の友人のお母さんが同じ職場に居たり、誰がどこでどう働いているという話がママ友の間で話題になるので、気を遣わざるを得ないのでしょう。
そこでこの記事では、パートを円滑に辞めるための退職理由と伝え方について考えます。
円満に辞めるための退職理由
退職理由は人によって様々。なので、退職を考えたきっかけから円満に辞めるための理由を考えていきます。
家庭環境の変化
出産や介護、子供の生活環境の変化など、家庭環境が変化しやむを得ず退職する場合は、そのまま伝えれば大丈夫です。
パートの場合、家庭と両立させながら働いている方がほとんどですから、出産や介護、子供の生活環境の変化などで辞めると言えば止めることは出来ないでしょう。
仕事内容や職場環境、人間関係への不満
パートを辞めるときに一番困るのが、職場環境や待遇への不満です。特に職場に知り合いがいたり、近所の人が良く来たりする場合は、辞め方に気を付けないと後々噂になる可能性さえあります。
一番良いのは家庭環境の変化を理由にして退職することです。夫や子供の生活の変化で働けなくなったと言えば止められることも、問題になることもまずありません。
あるいは「資格を取るために勉強に集中したい」「前々から興味のあった業界や職種への就職活動を本格化させたい」でも良いですね。
ポイントは「職場」に関わることを一切言わないこと。そして前向きな印象を与える退職理由を選ぶことです。
もっと良い仕事を見つけた
今の職場より良い仕事を見つけたので辞めたい、と言う場合もキャリアアップを理由にして前向きな印象を与える退職理由を伝えましょう。「ずっと興味のあった仕事を見つけた」でも良いですよね。
もし、ほかの仕事を見つけたことを伝えにくいのなら、「前々から興味のあった業界や職種への就職活動を本格化させたい」でも良いと思います。
ただし、次の仕事が決まっていないと「代わりの人が来るまで働いてほしい」と言われる場合もありますので、きちんと期間を区切ることが必要です。
伝え方のポイント
パートの場合、アルバイトよりも責任の重い仕事を任されていますし、社員から頼りにされる存在でもあります。ここでは、辞めるまでの流れを説明します。
1月前までに伝える
先に難しいことを言うと、期間の定めのない雇用形態では、民法上「退職の意思を示してから2週間」で辞められるようになっています。
ただ、民法で決まっているからと2週間前に言うのではなく、会社の就業規則で決められたルールに沿って伝えるようにしましょう。一般的には1か月前としている会社が多いようです。
引き継ぎや代わりの人の募集期間もありますから、遅くても1月前に伝えるのが良いでしょう。
注意点は、半年や1年の有期雇用契約になっていないかどうか確認することです。期間の定めがある有期雇用契約の場合は、やむを得ない事由がない限り辞めることが出来ないこともあります。
伝え方
退職は直属の上司に直接伝えましょう。少し面倒くさいですが、なるべく低姿勢で伝えるのがコツです。上司に退職を伝えるときに退職時期についても話をしておくと、その後がスムーズになります。
引き継ぎをきちんと行う
長く勤めているととても重要な仕事を任されていることも良くありますので、引き継ぎを行うべきか、行う場合は、誰に引き継げば良いのかを上司に確認してください。
引き継ぎした内容はノートにまとめて渡すと、残された人も安心して働くことが出来ます。
また、借りていた備品やパソコンのデータの整理もきちんと行いましょう。
退職日はお互いに納得のいく日を選ぶ
次の仕事が決まっている場合は、退職日をいつにするのかがかなり大切。特に、次の出勤日が決まっているのならその前に退職しないと、今の職場にも次の職場にも迷惑をかけてしまいます。
また、人手不足の職場では「次の人が決まるまで働いてほしい」と言われることもあるかもしれません。
相手の都合だけを聞いていると辞められなくなってしまいますから、1ヶ月か1ヶ月半で期間を区切ることも大切です。
最後に
パートは社員よりも時間の融通が利くので、自分の都合に合わせて働けることがメリットです。正社員に比べ辞めやすいのも働きやすさだと考えていいでしょう。
ただ、パート同士は横のつながりが意外と強く、田舎に行くほど人間関係が濃くなっていきます。子供のお母さんが勤めていたり、近所の人が良く買い物に来たりすることも、当たり前のようにあるのです。
勤務態度や辞め方がうわさになるのはある意味当たり前。それだけに辞め方にも細心の注意を払う必要があります。
そういう意味では、正社員より大変かもしれませんね。
この記事が、退職を考えているパートさんの役に立てばうれしいです。