営業が仕事で感じるストレスは「売るストレス」と「売れないストレス」

営業が仕事で感じるストレスは「売るストレス」と「売れないストレス」

営業は事務や工場のように仕事相手が社内の人になることはなく、毎日のように外に出てお客さんと会っていますよね。その分ほかの職種にはないストレスを感じることがあります。

「営業はストレスで早死にする」なんていわれることもあるほど、ストレスの多い職種なのです。

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売れないストレス

営業が売ることが大切な仕事ですから売れないと辛いストレスを感じることになります。

ノルマに追われる

営業特有のストレスが「売れないストレス」です。

営業には売上のノルマがありますし、会社によって給与が歩合制になっている事もあります。売れなければノルマを達成することが出来ませんし当然歩合給も貰うことが出来ず、最低限の月給で生活していくことになります。

ノルマを達成できないストレスだけでもきついのに、歩合制で給与が少ないとなればストレスのダブルパンチ、さらにノルマを達成できず上司から責められたら…トリプルパンチより痛いかもしれません。

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上司のパワハラ

売れない営業が感じるストレスでものすごく辛いのが上司のパワハラです。パワハラが騒がれ少しはましになったのかと言うと、恐らく全然変わっていません。

大勢の前で怒鳴られたり、バカだ、屑だと罵られたり。ひどくなると、殴られたり、物が飛んできたりすることもあるそうです。必死に営業をして戻ってきたのに「売り上げがないなら帰ってくるな」と会社から追い出されることもあります。

上司のパワハラは営業にとってとても辛いことなのです。

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売るストレス

売れずにストレスを感じる営業がいれば、売っているのにストレスを感じる営業もいます。

売っても喜ばれない商品

売れば営業としてストレスが無いと思いますが、実際には売ることがストレスになるケースもあります。

例えば、昔はミシンが嫁入り道具の1つだったことを知っていますか?

当時はミシンを娘が嫁入りするとき持たせるために、早い時期から購入費用を準備する方法として積み立てをしている家も沢山ありました。

この積立が、最近まで形を変えて残っていたのです。

積み立てたお金で帰る商品はミシンだけではなく、家電から宝石までなんでもありましたが、実際の販売方法は昔と違ってひどいものでした。定期的に展示会を開き、積立金が貯まっていないのにローンで高額商品を販売していたのです。

最近は無くなったみたいですが、お客さんが欲しがっていないものをローンで売るのですからすごく後味が悪いですよね。当然喜んでくれるお客さんも少なく、ほとんどの方が「押し付けられた」と思っていたようです。

売るほど増えるクレーム

売れば売るほどクレームが増えるケースもストレスになります。

製造側の意識が低く品質管理体制が整っていない会社や、必要のないものを無理やり売りつける営業方法で起こりやすい問題です。必要のない商品を売る営業としては、先ほどのミシンの積立金のようなものですね。実際「詐欺だ」と言うクレームもあったようです。

製造側の品質に対する意識が引くいケースとしては、新規の仕事が入るとほぼ100%の確率で何かしらの不具合が起こることもあります。

営業としては、不具合が起きる度に、お客さんに謝り、再製作の日程を作り、納期の交渉をしないといけません。当然怒られますし、ひどい時は再製作したものまで不具合が起こることも。(この繰り返しで、同じ商品なのに10回以上お詫びに行った営業を知っています。)

営業なので売らないといけないのですが、売れば売るほどお客さんに迷惑をかけている気がしてものすごいストレスになっていきます。

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終わらない仕事

営業の仕事は終わりがないとも言われます。客先に行くことに重点を置くと事務処理が溜まりますし、事務処理に重点をおくと売り上げが激減するのです。

多すぎる仕事

見積書の作成、納品日程の連絡、部品の手配など、営業がやらなければいけない仕事は沢山あります。受注している仕事が増えれば増えるほど、事務処理も増えていくのです。不具合が起これば不具合報告書も書かないといけませんし、不具合箇所の特定や対策会議にも出席しないといけません。

お客さんが来社されれば会社を案内する必要もあります。売上を落とさないためには、頻繁に客先訪問もしないといけません。

会社によっては商品の梱包や発送も営業がやります。品質検査から報告書の作成を営業がやっていることもあるのです。

とにかく業務の幅が広く残業が多くなりがち、このストレスもきついですね。

みなし残業

残業が増えれば残業代がもらえる、と言う当たり前のことが当たり前に行われないのも営業の悲しいところ。みなし残業という制度が営業を苦しめることがあります。

営業は外回りや出張が多く、いつ会社に戻ってくるのか分からない職業です。しかも夜遅く会社に戻ってきたとしても、外で何をやっていたのか把握することが難しい。営業と言いながらサボっているかもしれませんし、移動する電車の中で寝ているかもしれないのです。

「把握できない時間にお金を支払うのは嫌だ」と言うことでみなし残業、つまり毎月〇〇時間までは残業したことにして残業代を支払いますよ、と言う制度が生まれました。

残業時間がゼロでも残業代がもらえますから良い制度に見えますが、残業が多くても決まった残業代しかもらえないのです。(ちなみに、みなし残業で決められた上限時間を超えた分は残業代を支払わないのと違法になります)

終わらない仕事にきちんともらえない残業代。営業のストレスは給与にも原因があるのです。

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ストレスとは上手に付き合っていくしかない

営業に限らず社会人として働く限り、多かれ少なかれストレスはありますから上手に付き合っていくしかありませんよね。ある意味「なるようになるさ」と言う気楽さが必要なのです。

もし、営業が感じるストレスから本気で解放されたいと思うのなら、違う職種に転職するしかないのかもしれません。

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