営業から広報に転職する方法。企業研究をしっかり行うことが大切

営業と広報の仕事は似ている部分が沢山あり、メーカーの広報には営業から異動した人が多いことを考えると、比較的転職しやすい職種だと言えます。

ただし、広報の求人は数が少なく、広報自体が人気の職種なのでどうしても競争率が高くなります。

そのため、広報への転職だけを目指すのではなく、広報のある企業に営業として転職して、広報への異動を希望する方法も選択肢として持っているべきです。

この記事では、広報の仕事内容から少しでも採用されやすくなるための方法を考えます。

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広報の仕事内容

広報の仕事は、消費者やマスコミに向けた「プレリリースの作成」「取材対応」「危機管理対応」と言った「社外広報」と、社内報の発行やイベントの実施と言った「社内広報」、IRと呼ばれる投資家に向けた広報の3つに分けられます。

その魅力は広告制作に関わり、クリエイティブな仕事の最前線に触れることが出来ることです。

特に社外向け広報では、自社製品や事業内容を広告代理店に連絡して、一緒に広告物が出来るまでの進行管理を担当します。広告物には、ポスターやチラシの制作、新聞・雑誌・テレビ・ラジオ番組への情報提供、CM制作などがありますから、クリエイティブな仕事に関わりたいと考えている方には、魅力的な職種ですよね

広報に求められる資質

広報に求められる資質は「情報収集力」「コミュニケーション力」「交渉力」「創造力」「プレゼン力」そして「プラス思考」と、営業で身に着けた力がそのまま生かせるものばかりです。

順番に説明します。

情報取集力

自社製品の情報、業界の動き、社会全体の流れと言った、自社製品を中心にそれに関わる動きを把握するための情報収集力です。

営業も、自社製品の情報だけでは販売することが難しく、ライバル社の情報や業界の動き、市場の動きと言った情報を集めていたはず。

広報でも同じように情報を集める力が求められます。

コミュニケーション力

広告を制作するためには、製造部を含めた社内関連部署との調整、マスコミや広告代理店と言った社外との調整を行う必要があります。ときには投資家と調整を取ることもあるのです。

当然、社外の人は広報部を会社の代表として見ていますから、それに相応しいマナーや気配りも大切。またコミュニケーション能力が低いと社外の人と接する機会が多い広報は務まりません。

この辺もお客さんや社内と常に調整を取っている営業によく似ています。

交渉力

社内外の人たちの意見をまとめ、最終的な落としどころを見つける交渉力もとても大切な資質。営業での納期や価格、支払方法の調整とよく似ています。

創造力

自社製品をPRするのに、どの広告媒体(チラシ、ポスター、CMなど)を使うのが一番効果的なのか、どうPRするのかを考え、社内外に働きかける必要があります。

営業も同じで、話の持って行き方、PRの方法で売れ方が全く違っていたはずです。同じように、自社製品を効果的にPRする方法を班が得る力が必要なのです。

プレゼン力

自分のプランを社内外の人や投資家に理解してもらうには、相手を説得できるだけのプレゼンテーション能力が必要になります。

営業として働いていればプレゼンテーションを行う機会は多いはず。その経験がそのまま広報でも生きてくるのです。

プラス思考

営業でもプラス思考は大切ですが、広報ではもっと大切になってきます。

広報は営業のように目に見える成果を得ることが難しく、ときには広報の存在意義自体を問われることがあります。

自分の力を信じて前に進むことが出来なければ、広報としては務まらないのです。

広報への転職は常に求人をチェックすることが大切

広報は自社のアピールをすることが仕事ですから、自社商品や業界・市場情報を持っている社内の営業から異動させることが多く、また、人気の高い花形の職種なので中途で募集する必要がほとんどありません。

そのため、中途採用の求人を探すのは結構大変なので、複数の転職サイトに登録して求人をチェックし続ける必要があります。そして、広報の求人が出たら迷わず申し込みをすることです。

申し込むことを迷って日にちが経つと当然ライバルが増えますし、日が経ちすぎると締め切られてしまう可能性もあります。

常に求人をチェックし、見つけたらすぐに申し込むことが大切です。

営業で転職して異動も視野に入れる

営業と似た部分が多い職種ですから、今までの経験やスキルを効果的にアピールできれば、いきなり広報で転職することも不可能ではありません。ただし求人自体が少ないので採用される確率は低くなります。

また、広報自体自社製品に詳しい必要がありますのから、営業から異動させる企業が多いのも事実です。なので、営業で転職して社内異動で広報を希望する方法も視野に入れてください。広報で求人が出ていなくても、広報のある企業に営業として転職できれば、異動出来る可能性があるのです。

それに、直接広報に転職するより営業から営業への転職した方が、ハードルが低いケースも多くあります。

面接前の企業研究が重要

広報の仕事は会社によって目的も違えば重要視している点も異なります。ただ闇雲に面接を受けて採用に至っても、自分の能力を活かすことができなければ仕事を続けていくことは難しいでしょう。

入社してから「こんなはずじゃなかった」と思わないためにも、面接の対策としても、事前に企業研究を行いその会社の広報がどういった仕事内容で、求められているスキルは何かを調べておくことが大切です。

広報はイベントの企画や運営を行うこともありますが、こういったイベントなどは一般の人でも参加可能で見学ができるケースも少なくありません。実際に赴いてイベントを見学することで、自分が会社に入った時に行う仕事について知ることができますし、商品やサービスについての知識を身に着けることもできます。

自社のPRを行うことが仕事ですから、企業研究がとても重要になってくるのです。

まとめ

営業と広報は仕事内容がとても良く似ていますので、営業で身に着けたスキルと経験を効果的にアピールできれば、転職できる可能性は高くなります。効果的にアピールするためには、事前に企業研究をしっかり行うことが大切です。

広報の求人は数が少なく、人気の職種なので倍率も高くなりがちです。求人を見逃さないためにも複数の転職サイトを利用して、常にチェックすることと、転職エージェントに登録して転職活動を進めることが大切。

また、直接広報への転職を目指すのではなく、営業として転職してから社内異動を希望する方法があることも知っておいてください。

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