
事務職と並んで人気の高い職種が工場の作業員です。営業と違い残業も少なく、休日もしっかりと取れるイメージがありますよね。
事実工場の作業員は労働組合に守られていることが多く、待遇の良い会社が沢山あります。
とは言え待遇の良い工場の求人は退職する人も少なく、なかなか転職市場に出てこないもの。たまたま見つけた求人に申し込んだらブラック企業だったというのも良くある話なのです。
この記事では、工場に転職するときに抑えておきたいポイントについて説明しています。
20代で工場に転職するのは難しくない
工場で作業を行うためには必ずしも専門的な技術を身につける必要はなく、現場で学びながら必要な力を身に付けていくことが出来ます。
なので、20代で工場の作業員に転職したいと考えたら、体力も気力もまだ充実していることを現場で理解してもらうことが大切。一般求人を見て応募していくだけでも、若さを武器にして採用してもらえる可能性が十分あります。
工場の作業員は製造業にとって生命線なので、若くて将来性のある人材を正社員で取ろうと考えていることは珍しくありません。
第二新卒枠を持っている企業もあるので、身につけてきた社会マナーと若さゆえの体力や気力をアピールポイントにして、正社員求人に応募をしてみましょう。
アルバイトや期間工で現場を確認する
工場の作業員はアルバイトの募集も行われていることが多く、短期のものから長期のものまでありますので、現場の空気を知るという意味合いでも応募してみる価値はあります。
それにアルバイトとして働くきながら、正社員として採用してもらえないかを交渉することも出来るのです。
工場の中には、若くてまじめな人をアルバイトから正社員にしたいと考えることも多くあります。適性を見るためにアルバイトで採用していることもありますから、正社員だけを目指すのではなく、アルバイトを視野に入れても良いかもしれません。
ただし、必ず正社員として採用されるわけではありませんので、30歳以上で工場を目指すときは選択肢に入れない方が無難です。
正社員登用制度のある求人を探す
正社員登用制度とは、契約社員やアルバイトとして1~2年働いた後に正社員へ転換する制度のことです。
この制度をうたっている求人は意外と多く、採用されれば正社員への道が開けます。
ですが、採用される前に「正社員登用制度での採用実績」を必ず確認するようにしてください。と言うのも「正社員登用制度」は法律に定められている制度ではなく、その裁量は企業次第ですし、実施はされているが評価や選考方法が明確になっていない企業がかなり存在します。
なので、ここ数年で「正社員登用制度を使った採用実績が低い」ようなら避けた方が無難です。
とは言え、魅力的な制度ではありますから、積極的に問い合わせをしたいですね。
紹介予定派遣を利用する
紹介予定派遣を活用して、気に入った職場で正社員になる方法もあります。
紹介予定派遣とは、半年程度派遣社員として働き、企業と従業員双方の合意が取れた場合に直接雇用される制度です。
とても素晴らしい制度なのですが、必ず正社員になれるわけではありません。「社員」として採用されますので契約社員になる可能性もあるのです。
従業員と企業が、お互いに適性があるのかを確認する制度なので、とても精度の高いマッチングが行われます。
仮に正社員になる道が切り開けなかったとしても、職歴として現場の作業員として働いてきた背景を作ることができるため、それから一般求人の正社員の募集に応募することで採用に有利になるはずです。
チャンスがあれば積極的に利用したい制度ですね。
大企業の子会社を狙う
工場と言うと、ルーチンワーク、流れ作業を想像するかと思いますが、実際には、鋳造や板金、機械加工、食品加工、縫製など様々な工場がありますし、量産だけではなく少量多品種や手作り、試作もあります。
なので、求人を探すときには、自分がどんな工場で働きたいのかをイメージすることが大切。ぼく自身こんにゃくの製造工場や金属部品の試作工場で働いたことがありますが、同じ「工場」とついていても仕事の内容は前々違います。
ホワイトな環境を求めている方はどうしても大手量産工場に目が行きがちですが、狙うとしたら親会社が大手の中小企業の工場を狙うべきです。
親会社が大手企業の場合、福利厚生や給与、休日もきちんとしていることが多く、比較的より待遇で採用されます。
工場は待遇の格差が大きく、求人選びを失敗するととんでもない目にあってしまうこともあります。
待遇の良い工場は中々人が辞めませんので、求人の量自体が少ないのですが、粘り強く探せばきっと見つかるはずです。
まとめ
工場の作業員に転職するには
- アルバイトや期間工から正社員を目指す
- 正社員登用制度のある求人をさがす
- 紹介予定派遣を利用する
- 大企業の子会社を探す
と言った方法があります。
待遇の良い工場の求人は中々出てきませんので、粘り強く時間をかけて探すことが大切です。
そのためにも、今の仕事を辞めずに情報収集や転職活動を進めてください。