コピー機の営業を辞めたい。離職率が高い原因は飛込み営業とノルマ

OA機器業界の営業は離職率が高いことで知られています。特にコピー機の販売は、新規開拓のために飛込み営業をすることが多く、さらにノルマも設定されるのでとても辛いようです。

今は会社訪問のセキュリティが強化されていることも多く飛込み営業が難しくなっているため、嘘か真かコピー機を売るために受話器に手を縛り付けてアポ取りの電話をしている、と言う話が聞こえてくることも。

営業の辛い部分が全て詰まっているコピー機の営業は、辞めたくなっても仕方がないのです。

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コピー機の営業は辛い

コピー機の営業が辛くなる大きな理由は飛込み営業もノルマも設定されているのに、市場が飽和状態に近くほとんど売れないからです。

今は、ほとんどの会社がコピー機を導入していますし、ペーパーレス化が進んだことでコピーにかける予算も減ってきています。その上買い替えのタイミングはリースが切れたときだけ。

そんな状況でコピー機を売るには、既存客のリース切れのタイミングを狙うか、飛び込みでコピー機を入れ替えるタイミングを調べるしかありませんが、既存客はすでにほかの営業が担当になっていますし、飛び込みで情報を教えてくれる会社はまずありません。

それに飛び込み営業はほとんどの会社で嫌な顔をされます。たまに受付の女性が笑顔で対応してくれたとしても、それは営業スマイル。関係者に取り次いでくれることは少なく、仮に取り次いでくれたとしてもすぐに「必要ない」と言われ終わってしまいます。

市場が飽和状態の商品を飛込み営業で販売するのは本当に大変です。

我慢して続ける必要はない

営業は向き不向きがはっきりと分かれる職種、特にアポ取り飛込営業が基本の営業は、向いていない人がやるととても気持ちが持ちません。

ぼくもミシンの訪問販売をやったことがあります。もちろん飛込みとテレアポが毎日の基本作業。午前中は個人宅を飛込みで回りアポを取り、午後はミシンをもって訪問販売、もしアポが取れていなければ、午後もずっと個人宅への飛込み営業です。

ミシンは、昔は嫁入り道具の一つだったので、販売するのもすごく簡単。将来のことを考えミシンを買うための積立金まであったほどです。

でも、今はミシンを使う人はほとんどいませんよね。市場が飽和しているというより個人向けの市場は縮小し続けているのです。

個人と法人の違い、コピー機とミシンの違いはありますが、テレアポと飛込み営業の辛さはほぼ一緒。まだ会社に1台はコピー機がある分ミシンの営業よりマシかもしれません。

とは言え中々売れないことは事実なので、向いていない人は本当に辛い仕事です。「辞めたい」と思うのなら、迷わずに辞めてほかの仕事を探すべきです。

すぐ転職したいのなら営業から営業への転職

営業から営業に転職するのはそれほど難しくありません。有形商材を法人向けに販売していたのですから、似たような形態の営業を探せば苦も無く転職できるはずです。

ただし、似たような形態の営業に転職すれば同じように飛込み営業やアポ取りの電話が必要になるかもしれませんので、仕事内容は事前にきちんと確認する必要があります。

もし、営業そのものが嫌だと思うのなら、給与は若干下がるかもしれませんが、店舗営業、つまり店員に転職するのも選択肢の一つです。

店員は店舗でお客さんが来るのを待って販売するのが仕事ですから、アポ取りや飛込み営業と言った営業の辛い部分は無くなります。また、お客さんから感謝されることも多く、仕事にやりがいを感じられるのも特徴です。

飲食店やアパレル関係は仕事がきついので、ホームセンターやショッピングセンターを探してみると良いかもしれませんね。

未経験の職種へは時間がかかる

飛込み営業を経験し「辛い」と感じてしまうと、営業はもうやりたくないと思い、違う職種への転職を考えたくなるはずです。

ぼく自身営業が嫌で事務職への転職を目指したことがあり、結果としては「経理」で採用されました。

ただ、経理になりたいと思ってから実際に採用されるまで、実に3年近くの時間がかかっています。

中途採用に求められるものは「経験」と「即戦力」ですから、営業から未経験職種への転職は「経験」も「スキル」もない分時間がかかるのです。

営業から比較的転職しやすい職種

未経験でも営業から転職しやすい職種は、広報・営業事務・経理・人事・企画です。

広報は部署がある会社自体少ないのですが、営業とよく似ている部分もあり、会社によっては営業から異動することも多い職種です。

営業事務は女性中心になっていることが多いのですが、管理職の世代交代で男性でも求人が出ることがあります。

経理は専門職なので資格と経験が重視されますが、銀行との調整でコミュニケーション能力を求められることがあり、営業経験者が採用されることもあります。

人事は面接で人と接する機会が多く、コミュニケーション能力のある人も求めて、営業経験を重視してくれる可能性があります。

企画については、営業のプレゼンテーションや提案を行ってきた経験から比較的転職しやすいものです。

ただし比較的転職しやすいと言うだけで、確実に転職できるわけではありませんが、営業が辛いと思っているのなら参考になるはずです。

退職理由に注意

コピー機の営業が嫌で辞めたいということは、「ノルマ」や「飛込み営業」「上司の叱責」が辛いのだと思います。

注意してほしいのは、面接で「ノルマが辛くて辞めました」とそのままの理由を言うと間違いなく不採用になることです。

ノルマは仕事の進捗をはかるための労働量の基準であり、会社によっては「目標」と呼んでいることがあります。つまり、ノルマが辛くて辞めたと言えば「最低限の仕事もできない人」だと判断される可能性があるのです。

たとえ仕事を辞めたことにどんな深い事情があったとしても、面接する人はあなたが働いていた環境を知りません。

「ノルマが辛く上司に責められるのが辛くて辞めました」と退職理由を伝えたら、「最低限の仕事も出来ず上司に叱られて逃げた人」だと思われても仕方がないのです。

退職理由は前向きな表現で伝えることが大切です。

まとめ

飛込営業やテレアポ、ノルマのある営業はきついです。向いていない人にとってはものすごく辛い仕事になります。

なので、辛くて辞めたいと思うのなら我慢せずに転職を考えてください。仕事は1日の3分の1を占めるものですから、辛いと感じながら働いていると人生そのものが辛くなってしまいます。

転職は1日でも早く次の職場を見つけるためにも、転職サイトや転職エージェントと言ったサービスを利用して進めてください。辛い仕事を長く続けるのは思っている以上に心が疲れるものですし、退職してからの転職活動は時間との勝負になるからです。

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