
長時間労働、安い賃金、評価されない仕事。
そんな現実を目の当たりにし、今の仕事に可能性を見いだせない。
だから転職したい!
そう思ってもなかなか行動に移せませんよね。
そんなときは「あと1年で仕事を辞めて転職する」と期限を区切りましょう。
1年あれば自分の意思を固めることができます。
もちろん、転職の準備もできます。
でも、残りの1年をいつもと同じように過ごしていたら・・・。
出るはずの結果も出なくなってしまうもの。
「あと1年」と決めてからどう動くべきか、その方法を紹介します。
現職で出世を考えない
あと1年で仕事を辞める。
そう決めたら、出世や成果を考えないようします。
どうせ辞めますよね。
なら成果を出しても、出世しても意味がありません。
ただし出世や成果を諦めると言って、仕事で手を抜くのはNGです。
あと1年はお世話になります。
もちろん給与も貰います。
だから与えられた仕事は、全力で取り組んでください。
手を抜いていることが上司や同僚にバレると、職場に居づらくなります。
そうなると・・・本末転倒です。
出世や結果は求めない。
でも、仕事は真摯にこなす。
そして毎日早く家に帰り、1年後の転職に向けて準備を進めましょう。
キャリアの棚卸、転職で譲れない事を考える
転職の準備は、次の2つのことをやります。
・キャリアの棚卸
・転職で譲れないことを考える
ひとつずつ説明しますね。
キャリアの棚卸の考えかた
棚卸する項目は次の7つ。
- 経験してきた業務、プロジェクト
- 社内での立場
- 業務やプロジェクト、社内での立場で出せた成果
- 成果を出すまでのプロセス
- 仕事で学んだこと
- スキルとして身に付いたこと
- 部下がいるのなら、マネジメント経験
この7項目を時系列で書き出します。
横軸に時間、縦軸に項目を書いた表を使うとまとめやすいでしょう。
該当しない項目は飛ばしてください。
自分のキャリアを確認するために作る表。
なので、出来るだけ細かく書き込むことが大切です。
経験した時期や数字が分からなければ、会社で調べてくださいね。
キャリアの棚卸をすると得意なこと、不得意なことが見えてきます。
たとえ時間がかかるとしても、しっかりと考えてください。
そしてキャリアとして生かせること、得意なことが分かったら、今の仕事でもっと伸ばす方法を探しましょう。
中途採用では資格よりも経験が重視されます。
1年後の転職を有利に進めるためにも、出来る限り経験を積むことが大切です。
転職で重視するポイントとしないポイント
考える項目は次の9つ。
- 勤務地
- 給与
- 勤務時間
- 休日
- 仕事内容
- 福利厚生
- 役割・ポジション
- 職場環境・風土
- 評価・人事制度
この9項目で、重視するポイントとしないポイントを考えます。
給与は次のことを忘れずに計算してください。
・今の生活費
・会社が補ってくれている部分(制服・文房具・昼食代など)
このふたつを含めて、最低限必要な金額を計算することが大切。
とくに会社が補っている部分は、計算を忘れがち。
結構金額が変わってきますから、しっかりと調べてください。
やりたい仕事は何か
さて次は、どんな仕事に就きたいのかを考えます。
例えば、営業を辞めて経理になりたいとか。
総務として会社を支えたいとか。
何でも構いません。
よりお客様の役に立てる業種へ転職したい。
物作りに関わりたい。
そう考える方も居るでしょう。
1年後、どんな仕事へ転職したいのか。
できるだけ具体的に考えてください。
転職活動を始める
やりたい仕事が決まったら、転職活動も始めましょう。
転職活動と聞くと
「転職しないといけないのでは」
と、思うかもしれません。
ですが、ここでいう転職活動は、転職市場の情報を集めることを言います。
転職は、今日辞めると決めて明後日には希望する仕事が見つかる。
そんな簡単なものではありません。
短期間で転職しようとすれば、妥協するしかないのが現実です。
転職を有利に進めるには、情報を集めることが大切。
なのでやりたい仕事を決めたら、転職活動を始めましょう。
集めた情報から転職可否を判断する
情報を集める目的は、転職できるかどうかを判断するためです。
なのでまずは、希望する仕事の求人を集めます。
そして「職種・給与・必要なスキルや資格」などを抜き出してください。
給与を見れば、転職して生活が成り立つかどうかがわかります。
資格やスキルを見れば、本当に転職できるかどうかがわかりますよね。
もしスキルが足りなければ、辞めるまでにスキルを身につける努力をしましょう。
例えば経理がやりたいのなら、財務諸表を見て数字の意味を覚える。
または数年間の推移から将来を予測してみる。
など、出来ることはいくらでもあります。
必要な資格を持っていないなら、1年で資格の取得を目指します。
資格を取得することで、転職で選択できる職業も広がります。
現職の経験を生かした資格が取得できれば、それだけ転職も有利に進みますよね。
こんな感じで、集めた情報から本当に転職できるのか。
転職するにはどうすればよいのかを考えていきます。
情報を集めるには
転職の情報を集めるなら、転職サイトがオススメです。
あるいは転職エージェントに登録して、情報を集めることもできます。
転職サイトのおすすめはリクナビNEXT 。
求人数が豊富なので、情報を集めやすいはずです。
ちなみに転職サイトの注意点をひとつ。
転職サイトは、求人を出すだけでお金がかかります。
なので、同じ求人がずっと出ていることはないんです。
長く出せば出すほど経費が掛かりますからね。
成果の出ない求人を出し続ける企業は・・・ありませんよね!
なのでよい求人を見つけたら、とりあえず申し込むことをお勧めします。
次が転職エージェント。
意外と知られていませんが、転職エージェントは相談だけでも登録できます。
「本当に転職するべきかどうか」
「今後のキャリアプランをどうすればいいのか」
こういった漠然とした相談だけでも、利用できるんです!
しかも無料で!
もちろん相談した結果「今の会社に残ります」でも問題はありません。
迷っているときこそ相談してみてください。
おすすめは大手転職エージェント。
なぜなら大手には、次の3つのメリットがあるから。
・求人が豊富
・経験が豊富
・無理強いしない
一番大切なのは3つめの「無理強いしない」ですね。
相談したかっただけなのに、転職を強いられたら・・・いやですよね!
絶対にない。
とは言えませんが、まずありません。
良い求人には申し込む
良い求人を見つけたら、必ず申し込むことをおすすめします。
採用されれば儲けもの。
もし不採用でも、希望する仕事の具体的な情報が手に入ります。
沢山情報を仕入れることで、より採用に近づけます。
なので、良い求人を見つけたら、申し込んでみましょう。
最後に
あと1年で仕事を辞める!
そう決めたら、まずは出世や成果を諦めます。
出世や成果を求めず目の前の仕事に集中する。
その結果、逆に成果が出やすくなるはずです。
次に自分のキャリアを見つめなす。
そして、得意不得意を理解すれば、仕事の進め方も変わってきます。
キャリアを伸ばすために、周りに働きかければ積極性も出てくることでしょう。
転職を有利にするために資格を取得すれば、現職でも「学ぶ姿勢がある」と判断されます。
もしかすると、資格が生かせる部署に異動出来るかもしれません。
「あと1年」
そう期間を区切れば、不思議と今の仕事も頑張れます。
転職に向けて本気で1年間頑張れば、今の仕事でも転職しても、成果はきっとついてくるはずです。