初めての転職では、求人の探し方や応募書類の書き方、面接対策など、分からないことが沢山出てきます。
年齢が30代になれば「転職は厳しいのでは?」と、不安を感じる方も居ることでしょう。
そこでこの記事では、30代の初めての転職で必ず押さえるべきポイントと、転職に失敗しやすい人の特徴や、失敗する理由を紹介しています。
若干記事が長くなっていますが、この記事に書いてあることは、どれも当たり前のことばかりです。
つまり30代の転職を成功させるポイントを一言で言えば、「当たり前のことを当たり前にやること」になります。
逆に言えば当たり前のことをきちんとやらないと、思っている以上に転職で失敗しやすいのです。
記事を最後まで読んでいただけば、転職市場で当たり前だとされているポイントを理解することができます。
ぜひ記事を参考にしていただき、あなたの望む転職を実現させてください。
この記事が転職を実現させるための一助となれば幸いです。
30代の転職で必ず押さえるべき10のポイント
最初に30代の転職で必ず押さえるべき10のポイントを紹介します。
- 転職理由をきちんと整理する
- 自己分析・キャリアの棚卸を行う
- 在職中に転職の準備活動を始める
- 職種名だけで求人を探さない
- 社風を調べて職場環境を知る
- 企業研究でニーズを把握する
- 企業ニーズに合わせて応募書類を作る
- 30代だからこそ面接で見られるポイントを意識する
- やる気だけをアピールしない
- 妥協するべきことは妥協する
さらに女性だからこそ必要なポイントを3つ紹介しています。
- 結婚・出産を匂わせない
- 福利厚生を転職理由にしない
- 育児への対応を考えておく
見出しを見て内容がわかる方は飛ばしていただいても問題ありません。
ではひとつずつ詳しく説明していきます。
1.転職理由をきちんと整理する
転職理由を整理するのには次の3つの理由があります。
- 転職理由は面接で必ず聞かれる
- 会社選びの基準になる
- 転職しなくても解決出来る転職理由もある
転職理由は面接で必ず聞かれる
転職の面接ではほぼ確実に、転職した理由や前職を辞めた理由を聞かれます。
もし転職理由をきちんと答えられない、あるいはネガティブな転職理由を伝えた場合は、面接官に悪い印象を与えてしまうでしょう。
面接で慌てないためにも、事前に転職理由をきちんと整理することが大切です。
仮にネガティブな理由で転職に踏み切った場合でも、転職理由をきちんと整理することで、ポジティブな理由に置き換えることができます。
例えば「忙しすぎる職場が嫌」なのであれば、「自分のライフスタイルに合わせて働ける職場が良い」と考えられますよね。
つまり転職理由は面接で必ず質問されるので、きちんと整理しておくことが大切です。
会社選びの基準になる
転職理由はきちんと整理することで、転職先の会社を選ぶ基準になります。
つまり会社への不満は避けるべき会社の基準に、期待する待遇は探すべき会社の基準になるのです。
基準もないまま転職先を選んでしまうと、同じ理由で辞めたくなる可能性もあります。
それを防ぐためにも、会社への不満や期待する待遇を整理することが大切です。
転職しなくても解決出来る転職理由もある
転職の理由によっては今の職場で解決できることもあります。
例えば仕事内容や部署内の人間関係が転職理由の場合は、社内異動で解決できる可能性があるのです。
もし転職せずに解決できるのであれば、転職しないことをおすすめします。
なぜなら転職をすれば、今まで築いてきた人間関係や地位を失うことになります。
また退職金はもちろん昇進や昇級なども、勤務年数が長いほど有利になるからです。
移動で解決する問題であれば、転職へ踏み切る必要はありません。
2.自己分析・キャリアの棚卸を行う
キャリアの棚卸しはいままで身につけてきた経験やスキル、自分の強みを確認するために必要な作業です。
また職務経歴書を作成するときにも役に立ちます。
やり方は次のサイトを参考にしてください。
失敗についても記入することで、より細かい分析を行うことができます。
3.在職中に転職の準備活動を始める
転職を決めたら在職中に転職の準備活動を始めます。
理想は在職中に次の仕事を見つけることですが、そこまでこだわる必要はありません。
なぜなら転職の準備活動とは、転職の成功率を上げるための活動だからです。
具体的な転職の準備活動とは、次のような活動を言います。
- 資格の勉強や取得
- 職務に役立つ知識の勉強
- セミナーなどへの参加
- キャリアコンサルティングを受ける
- 希望する転職先(職種や業界など)の情報収集
- 求人検索や面接への応募
つまり希望する転職を実現するために、情報を収集し必要なスキルを身につけることを、転職の準備活動と言います。
転職の準備活動を行うと、無謀な転職に踏み切りにくくなるため、失敗を減らすことができます。
参考:厚生労働省「雇用の構造に関する実態調査(転職者実態調査)」
4.職種名だけで求人を探さない
「スキルや経験を生かす」ことを「同じ職種で転職する」ことだと勘違いすると、職種名にこだわることになります。
ですが職種名にこだわり過ぎると視野が狭くなり、結果として転職に失敗します。
転職が成功しやすいのは同業界・同職種なのは間違いありません。
ですが営業経験を生かして広報へ転職する方もいれば、エンジニアからコンサルタントに転職する方もいます。
つまり「スキルや経験を生かす」ことができれば、職種にこだわる必要はないのです。
転職を成功させるには、できるだけ広い視野で求人を探すことが大切です。
5.社風を調べて職場環境を知る
社風は働きやすさを判断するために、とても重要な項目です。
入社してから社風が合わないことに気が付くと、人間関係などで思わぬ苦労をすることになります。
なので気になる求人を見つけたら、その企業の社風は必ず調べるようにしてください。
調べ方としては、「○○業界 社風」で検索して業界特有の社風を調べる。
「〇〇業界 職種 仕事内容」で検索して、仕事の内容や進め方を調べる。
ホームページで社長メッセージや従業員の紹介ページを読む。
求人に出ている企業の魅力を確認する。
扱っている商品やサービスを調べる。
面接で面接官に雰囲気に関わる質問をする、といった方法があります。
6.企業研究でニーズを把握する
実際に採用されるためには、企業のニーズを把握する必要があります。
なので求人に申し込む前に、企業研究は必ず行いましょう。
調べ方は先ほどの社風とほぼ同じです。
扱っている商品やサービス、競合企業の存在。
社長のメッセージや従業員の紹介ページ。
マスコミに掲載された記事や業績などを調べていきます。
7.企業ニーズに合わせて応募書類を作る
企業のニーズを把握したら、そこに合致するように応募書類を作ります。
応募書類を作るときは、自己分析・キャリアの棚卸しで作成したシートを使ってください。
企業のニーズを把握していれば、アピールポイントを見つけるのは難しくありません。
8.30代だからこそ面接で見られるポイントを意識する
面接では30代だからこそみられるポイントを意識してください。
戦力になる人材か
30代以上の転職は即戦力が求められると言われています。
そのため面接では「企業に貢献できる人材かどうか」を、面接官は意識してみているものです。
例えば面接でマネジメント経験や業界の先行きなどを聞かれるのは、戦力になるかどうかを見極めるためです。
事前に良くある質問を調べ、的確に答えられるよう準備をしておきましょう。
参考サイト:面接でよくある質問の回答50選
会社に馴染めるだろうか
30代以上になると「会社に馴染めるかどうか」が懸念されるようになります。
そのため面接では「当社に馴染めそうですか?」と、ストレートな質問を受けることもあります。
もし聞かれたときは、環境の変化に対応してきた経験をエピソードとして話せば、面接官を安心させることができます。
エピソードがない場合でも、変化を楽しめることや問題がないことを伝えるようにしてください。
9.やる気だけをアピールしない
やる気だけをアピールする30代は、まず採用されません。
なぜならやる気だけをアピールする人は、「スキルや経験がない人」だとも判断できるからです。
もちろんやる気があることは非常に良いことです。
ですが30代となればある程度の社会人経験もあるはずですから、年齢に見合ったアピールをするべきです。
10.妥協するべきことは妥協する
転職に多くのことを求めすぎると、応募できる求人が減るだけじゃなく、採用されにくくなる可能性があります。
そういった事態を避けるためにも、事前に譲れない項目と譲れる項目を決めておくことが大切です。
例えば給与や休日は最低ラインを決めておく。
休日が希望日数を越えているのなら、残業が多くても我慢するなどです。
事前に譲れる項目、譲れない項目を決めておくことで、内定後の交渉も行いやすくなります。
30代女性が抑えるべき3つのポイント
ライフイベントでキャリアが変化しやすい女性だからこそ、転職を成功させるために抑えるべきポイントがあります。
1.結婚・出産を匂わせない
採用担当者は女性を採用するときに、結婚や出産の時期を気にします。
なぜなら結婚や出産は、仕事から離れるきっかけになるからです。
中途採用の社員を一人前にするためにかかる時間は、概ね1~2年だと言われています。
もしその間に結婚や出産で仕事から離れてしまうと、企業にとっては教育コストを存することになります。
すると採用担当者は「採用は控えよう」と考えるものです。
なので結婚や出産を匂わせないようにすることが大切です。
2.福利厚生を転職理由にしない
転職理由のひとつに、育児休暇などの福利厚生が充実していることがあります。
ですが福利厚生を転職理由にすると、採用担当者は嫌がるものです。
なぜなら福利厚生は、優秀な社員に長く働いてもらうためにあるもの。
それなのに「福利厚生が充実しているから働きたい」では、順番が逆だと感じてしまうのです。
なので福利厚生を転職理由にせず、どう企業に貢献していくかを伝えた方が、採用される可能性は高くなります。
3.育児への対応を考えておく
お子さんがいる女性の場合は、子供の急な発熱などへの対応を事前に考えておくことが大切。
なぜなら「子供が熱を出したときの対応」を、面接で聞かれることがあるからです。
例えば実家が近いのであれば、両親に対応をお願いできるようにしておく。
実家が遠い場合でも、夫や兄弟、ママ友などと協力し合える関係を作る
一時保育や病後児保育を把握しておく、などがあります。
つまり子供が熱を出したときの対応を聞かれたら、「子供が熱を出したら休みます」ではなく、「こういった対応を取りますが、どうしようもない時はお休みをお願いするかもしれません」と回答ができるようにしておきましょう。
30代の転職で資格は必要か
30代の転職で資格は必要なのでしょうか。
資格は必須ではないが、目指している職種に関連する資格なら取得する意味はある、です。
資格は知識の証明になる
資格は知識を持っている証明になります。
なので希望する職種に関する資格であれば、取得する意味は十分にあります。
意味がないのは、やみくもに資格を取得することです。
例えばエンジニアを目指している方が、医薬品の専門である登録販売者の資格を取得しても意味はありません。
つまり目指している職種に関連する資格であれば、知識の証明として取得する意味があります。
経験が生かせる資格を取得する
資格が一番生きるのは、実務経験と資格の両方が揃ったときです。
例えば経理経験のある方が、簿記1級・社会保険労務士・中小企業診断士などの資格を持っていると、転職でかなり有利になります。
もし転職のために資格の取得を考えているのなら、今までのスキルや経験が生かせる資格を勉強してください。
実務経験と資格の両方があれば、ライバルの一歩先を行くことができます。
30代の転職者に共通して企業が求めるもの
30代の転職者に対して企業が求めているのは、資格の有無ではなく次の3つです。
- 即戦力
- マネジメント能力
- 柔軟性
即戦力
即戦力とは「準備や訓練をしなくても、戦力として働けること」を言いますが、中途採用に求める即戦力は、少し意味合いが違ってきます。
中途採用に企業が求める即戦力とは、今までの経験やスキルから、企業に利益をもたらしてくれる土台があること。
またその会社で本気で働きたいと考えていて、以前の職場との違いや風土を受け入れる適応力のある人。
そして仕事を覚えるための勉強や努力を怠らずに、ウソをつかず真面目に取り組める人、のことです。
関連記事:企業が求める「即戦力」とは何か
マネジメント能力
マネジメント能力とは、プロジェクトとチームを管理し、成果を上げる能力のことを言います。
これだけを聞くと管理職=マネジメントだと思いがちです。
ですが30代の転職者に企業が求めるマネジメント能力は、後輩の指導経験や部下を持った経験も含まれます。
つまり主任やプロジェクトリーダー、チームリーダーや新人の教育係でも、マネジメント経験を積んでいると考えられるのです。
なので管理職=マネジメントという思い込みを捨て、自分の経験を深く掘り下げてみてください。
意外とマネジメント経験を持っている方は多いものです。
柔軟性
30代の転職者を採用するときに、企業が最も気にすることが「柔軟性」です。
なぜなら柔軟性が乏しいと、職場の雰囲気に馴染めず、人間関係が壊れてしまう可能性があるからです。
即戦力の欄でも紹介しましたが、企業が求める柔軟性とは「以前の職場との違いや風土を受け入れる適応力」のこと。
「前の会社ではこうだった」など、以前のやり方に固執する方は、柔軟性に欠けていると考えられます。
30代で未経験の転職は可能か
30代でも未経験の転職は可能です。
ただし20代に比べれば、未経験の転職はかなり難しくなります。
未経験業界か未経験職種かで難易度が異なる
まず未経験業界へ転職したいのか、それとも未経験職種へ転職したいのかで難易度は異なります。
比較的転職しやすいのは未経験業界です。
なぜなら業界が変わっても職種ごとの仕事はそこまで変わらないため、今までの経験やスキルを生かすことができるからです。
そして難易度がものすごく高いのは、未経験職種への転職になります。
難易度が上がる理由は、未経験職種は今までの経験やスキルを生かすことができず、ゼロから教育を受ける必要があるからです。
また同じ職種未経験であれば、企業は30代よりも20代を優先して採用します。
そのため、未経験業界は比較的転職しやすいのですが、未経験職種への転職は非常に厳しくなります。
30代後半で未経験職種への転職は難しい
それでも30代前半であれば、未経験職種への転職は可能です。
身につけた経験やスキルを、未経験職種に置き換えてアピールする必要がありますが、転職が不可能ではありません。
ただし30代後半になると状況が変わってきます。
なぜなら30代後半はスキルや経験を一通り身につけ、スペシャリストとして働ける時期だからです。
同じ30代後半でも経験者を採用すれば即戦力が期待できるのに、わざわざ未経験者を採用する企業はありません。
そのため年齢を重ねるほど、未経験での転職は難しくなってきます。
30代未経験でも転職しやすい業界と難しい業界
では30代未経験で転職しやすい業界や職種はあるのでしょうか。
まず30代でも転職しやすい業界は、専門的なスキルが求められない、あるいは慢性的な人手不足に陥っている業界です。
例えば小売業や飲食業、サービス業や配送業などです。
専門知識が必要な医療や保育、金融などは、未経験での転職が難しくなります。
30代未経験でも転職しやすい職種
職種も業界と同じで、専門的なスキルが求められる職種ほど、未経験での転職が難しくなります。
例えば経理や総務・人事、開発職や専門職は、未経験での転職が難しいでしょう。
逆に店員や営業、工場の作業員やトラック運転手などは、未経験でも転職しやすくなっています。
関連記事:未経験の転職は職業訓練校もおすすめ!
30代の転職で失敗する理由
30代の転職で失敗するのには、理由があります。
転職活動の長期化
転職活動の長期化が、転職の失敗に結びつく理由は、金銭的な不安があるからです。
つまり転職活動が長引いたことにより、生活費が圧迫され、仕事を選んでいる余裕がなくなってしまうのです。
生活費が圧迫されると「とにかく働かないと!」という思いが強くなります。
その結果、採用されやすい仕事を選び、やりたくない仕事に転職してしまうのです。
そして生活が落ち着いたころに「こんなはずじゃなかった」と、思うようになります。
条件にこだわり過ぎる
転職活動が長引くのは、条件にこだわり過ぎるからです。
給与額・休日日数・通勤距離・社風・役職・福利厚生・仕事内容などの希望を、全てを満たす求人はまずありません。
それなのに全てを満たそうとしてしまうため、転職先が見つからなくなり、結果として転職活動が長引いてしまいます。
なので転職活動を始める前に、譲れることと譲れないことを明確にしておくことが大切です。
女性にありがちな転職に失敗する理由
女性だからこそ、転職に失敗する理由もあります。
福利厚生を理由にする
まず転職理由を福利厚生にすると、ほとんどの場合転職に失敗します。
なぜなら福利厚生とは、一生懸命働いている方に向けて整えられた、制度だからです。
つまり採用される前に福利厚生を求めると、採用担当者は順番が逆だと考えます。
そして「この人は真面目に仕事に取り組んでくれるのだろうか」という疑問も抱くものです。
その結果不採用が続いてしまい、結果として転職に失敗するのです。
結婚や出産を匂わせる
また近々での結婚や出産を匂わせると、採用されづらくなります。
なぜなら中途採用者を1人前にするのに、概ね1年~2年はかかるからです。
もし近々で結婚や出産しそうなかたを採用して、教育期間が無駄になったら企業は損をしてしまいます。
なので近々で結婚や出産をしそうな方は、採用されづらくなってしまうのです。
30代の転職で失敗しやすい人の特徴
30代の転職で失敗しやすい人には、似たような特徴があります。
転職理由が曖昧
まず失敗しやすいのは、「なんとなく」や「勢い」など、曖昧な理由で転職する人です。
なぜなら転職理由が曖昧だと、転職先を選ぶ基準も曖昧になり、結果として似たような会社に転職してしまいます。
するとまた、なんとなく嫌だという理由で仕事を辞めてしまうものです。
30歳を超えると日増しに転職は厳しくなってきます。
なので曖昧な理由で転職することは、避けた方が無難です。
自己評価が高すぎる
自己評価が高すぎる方も、転職で失敗しやすくなります。
なぜなら「能力の低い人ほど自信にあふれている」という、ダンニング・クルーガー効果という心理があるからです。
普通の方でも自己評価は他己評価の2割増しになると言われています。
それなのに自己評価が高すぎるということは、自分を理解していないのと同じことです。
自己評価が高ければ当然求める待遇も高くなります。
結果として企業のニーズに合わず、転職で失敗しやすくなるのです。
現状への不満を理由にする
現状への不満を転職理由にする方も、転職で失敗しやすくなります。
なぜなら企業は愚痴っぽい方よりも、前向きに取り組む方を欲しがるからです。
前の会社への不満を転職理由にしていれば、ただ愚痴っぽいだけの人になります。
そのため、現状への不満を転職理由にする方は、転職で失敗しやすくなります。
関連記事:30代の転職で不安に感じること
30代の転職におすすめの転職サービス
ハローワークや転職サイトなど、求人を掲載している媒体によって、扱っている求人の種類が違ってきます。
扱っている求人を理解して、自分に合った求人を探しましょう。
ハローワーク
ハローワークは無料で求人が掲載できる公共機関です。
転職や就職を考えている方が、必ずと言っていいほど利用する機関でもあります。
ハローワークに掲載される求人には、次の特徴があります。
- 取扱数がすごく多い
- 地元に根付いた企業の求人がある
- 大量に人材を募集する求人がある
- なんとなく掲載している企業がある
- ブラック企業の求人が紛れ込んでいる
求人の数が多いため「目的の求人が探しにくい」というデメリットもあります。
取り扱っている求人数はどのサービスよりも多いため、ハローワークは必ず利用してください。
転職サイト
転職サイトは企業が掲載料を支払っているため、本気で人を採用したい求人が集まっています。
また求人の情報を多く掲載できること、全国の転職希望者に向けて情報を発信できることもメリットです。
そのため転職サイトに掲載される求人には、次の特徴があります。
- 取扱数が多い
- 大量に人材を募集する求人がある
- 本気で採用を考えている求人が多い
- ブラック企業が紛れ込んでいる
求人の情報量が多く、仕事内容や社風などが理解しやすいのも特徴です。
ただし求人への申し込みから面接の段取りまで、転職に関わる全てのことを自分でやらなければいけません。
転職エージェント
転職エージェントは、応募者が採用されると報酬が貰えるビジネスモデルです。
報酬額は応募者の年収の30%程度とかなり高め。
そのためほかの媒体には出ない、ピンポイントでほしい人材を募集する求人(非公開求人)が多く集まります。
転職エージェントにある求人には、次の特徴があります。
- 専門的な知識と経験を求める求人
- 管理職として即戦力を求める求人
- ほかの媒体では採用できない企業の求人
企業がピンポイントでほしい人材を募集することが多いため、年収も高めの求人もあります。
ただし離職率が以上に高く人がなかなか集まらない場合でも、転職エージェントを利用するケースがあるので、注意が必要です。
[余談]ブラック企業の求人はどこにでもある
転職をするとき、絶対に避けたいのがブラック企業ですよね。
でも残念なことに、ブラック企業の求人はどの求人媒体にも存在します。
ハローワークは無料で掲載できるので、ブラック企業の求人が紛れ込んでも仕方がありません。
転職サイトや転職エージェントはお金を払えば掲載できますから、ブラック企業が掲載されるのは当然のことです。
なのでどの求人媒体を選んでも、ブラック企業を避けることはできないと、思ってください。
転職エージェントは利用するべきか
結論を言えば転職エージェントとは利用するべきです。
なぜなら転職エージェントは求人紹介だけじゃなく、履歴書や職務経歴書の添削、面接対策など、様々な面でサポートが受けられるからです。
ただし転職エージェントも商売ですから、任せきりにするのは危険です。
もしやたらと結論を急がせたり、希望と違う求人ばかりを紹介するようなら、担当を変えてもらいましょう。
担当が変えられないのなら、別の転職エージェントを利用してもいいですよね。
最後に
30代の転職では戦力となる人材を採用するために、専門性と経験が求められます。
そして専門性や経験が企業のニーズと合致すれば、内定をもらうことは難しくありません。
そのためには自分のことを正しく理解し、企業のニーズをきちんと把握することが大切です。
また当たり前のことを当たり前にやることで、転職の成功率を上げることができます。