働く理由と仕事の目的は同じものでしょうか。
実は働く理由と仕事の目的は、同じもののようで違うものです。
この記事では、働く理由と仕事の目的について考えています。
何のために働くのか、何のための仕事なのかと悩んだとき、参考にしていただければ幸いです。
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働く理由
働く理由はお金を稼ぎ、生活を豊かにするためです。
そう断言すると「金のために働くのか」と言われそうですが、その通りです。
少なくともぼくは、お金がもらえなければ働きません。
もちろん「自立するため」「社会貢献のため」など、人によって色々な働く理由があるのはわかります。
ですが働く理由の根本的な部分には、必ず「お金」があるものです。
これは、自分でお金を稼いで生活をしている方なら、ほぼ全員がお金のために働いていると言えるでしょう。
なぜならお金を稼がなければ生活ができない、生きていけないからです。
それを裏付けるのが、勝手にランキングの「働くのは何故?生きていくためとの回答多数!」と言う記事。
こちらのアンケート結果では、1位~3位がお金に関わる解答になっています。
- 1位 生活をしていく(生きていく)ため――82.4%
- 2位 家族を養うため――46.7%
- 3位 趣味や自由に使えるお金を手に入れるため――39.2%
- 4位 自分を成長させるため――26.7%
- 5位 人生の大変さを身につけるため――12.3%
1位は当然生活していくため。
つまり「自立」や「経験を積む」「社会貢献をする」などの働く理由は、「生活に十分なお金ある」からこそ生まれるものです。
例えば今失業中で仕事を探している方に「働く理由」を聞けば、ほとんどの方が「生活のため」「お金のため」と答えるでしょう。
ですが会社で働いている方に「働く理由」を聞けば、「成長のため」「社会貢献のため」と答える方が増えるはずです。
なぜなら日本では、一度就職すれば毎月決まった額の給与が貰え、生活が安定するからです。
ということは、生活の安定がなければ「働く理由」が「お金以外」にならない。
つまり働く理由は、お金を稼ぎ生活を豊かにするためです。
生活が安定するから理由が変わる
「働く理由」を考えるのは、生活が安定しているからです。
生活が安定すると気持ちに余裕が出てきます。
住む場所や食べるものに困らなくなると、より良い生活を求めるものです。
当然きつい仕事より楽な仕事を。
つまらない仕事より楽しい仕事を求めるようになります。
そして余裕があるからこそ、「なぜ働くのか」と考えるようになります。
つまり「働く理由」」を考えるのは、生活が安定し気持ちに余裕があるからです。
働く理由は自由に決めていい
働く理由を考えるのは、生活が安定し気持ちに余裕があるからです。
生活が安定していれば、働く理由は自由に決めることができます。
例えば…
- もっとお金を稼ぐ
- ある分野を極める
- 将来に備える
などです。
つまり、生活が安定すれば自分のために働ける。
お金のために働く必要がなくなるのです。
これはすごく恵まれている証拠。
生きていくために働くのではなく、自分磨きのために働けるなんて、どれほど幸せなことでしょう。
生活が安定したら働く理由は自由に決められます。
そして働く理由を考えられるのは、すごく恵まれているのです。
社会とつながるという側面もある
面白いもので、現役のころは「働きたくない」と思っていた方も、仕事を退職して家で過ごす時間が長くなると、働きに出たいと思うようになります。
理由は簡単で、社会とのつながりが欲しいからです。
仕事を辞めると交友関係が狭くなります。
人と話す機会も減っていき、世間から取り残されたような気持になるモノです。
だからこそ働くことで社会と繋がり、人と関わっていたいと思うんですよね。
要は寂しいんです。
生活に困らない人の働く目的には、社会とのつながりを保つこと、でもあるようです。
仕事の目的
仕事の目的は、一言で言えば「誰かを今よりも幸せにすること」です。
例えば新製品を開発すれば、その商品を使う人が幸せになります。
自動車や携帯電話なども、いままでより高性能で簡単に使えるようにすることで、多くの人が幸せになっています。
幸せにする対象が「自分・他人・会社・社会」と違いはありますが、「誰かを幸せにすること」だと考えれば、仕事の目的が理解しやすいはずです。
関連記事:仕事は「目的」を明確にしないと「手段」に目が行ってしまう
仕事の目的が見えづらい理由
仕事の目的が「誰かを幸せにすること」だと言われても、普段の仕事からは想像するのが難しいはず。
なぜなら、仕事は分業がほとんどで、全体像が見えづらいからです。
例えば書類のコピーなどの雑用に、目的を見出そうとしても難しいですよね。
完成品ではなく部品だけを製作していれば、何に使われているのか分からないものです。
仕事は良くも悪くも分業が当たり前。
分業だと全体像を見ることが難しいため、仕事の目的も見えづらくなっています。
仕事の全体像を把握する
仕事の全体像を把握すると、その仕事が誰の役に立っているのかが理解できます。
工場であれば下流の仕事をスムーズに流すために、わざとひと手間くわえることがあります。
あるいは生産した部品を納品した会社で、何かしらの機械に組み込まれているかもしれません。
その機械を生産することで、作業が楽になっている人もいるはずです。
仕事の全体像とは、勤めている会社に限った話ではありません。
納品されてからどう使われるのかも、広い意味では仕事の全体像になります。
そして仕事の全体像を把握すると、誰の役に立っているのかが理解でき、仕事の目的も理解できるはずです。
誰かのニーズを満たすことでもいい
仕事を全体像で考えろと言われると、話が大きすぎて分かりづらいかもしれません。
なので仕事の目的は、「誰かのニーズを満たすこと」でもいいのです。
例えば上司の指示でコピーをとる場合を見ても、あなたに頼むことで上司はコピーを取る必要がなくなります。
つまり上司の「コピーを取ってほしい」というニーズを、あなたが満たしているのです。
お客様にお茶を出す場合も、機械の部品を作る場合も、必ず誰かのニーズがあります。
つまり仕事の目的は、「誰かのニーズを満たすこと」でもいいのです。
ニーズを満たされた人は幸せな気分になります。
「誰かのニーズを満たすこと」=「誰かを幸せにすること」なので、仕事の目的は誰かのニーズを満たすことだといえるのです。
仕事の質を高めるために+αの目的を作る
仕事の質を高めるには、「お金+α」の目的が必要になります。
なぜならお金だけを目的にすると、目の前の仕事をとにかく終わらせれば良いと、考える人が出てくるからです。
仕事の質を考えず、とにかく終わらせようとする人は、会社やお客様の為に何かをしようとは考えません。
そんな方が増えてしまうと、会社としても困ってしまいます。
だからこそ、+αの目的として「社会貢献」や「スキルの習得」などを設定します。
自分で設定しなくても、年に何回か行われる上司との面談や、人事考課で目標設定をしますよね。
これは+αの目的を作ることで、「働く=お金を稼ぐ」だけではなく、仕事の質を高める目的もあるのです。
最後に
働く理由と仕事の目的について紹介しました。
端的に言えば、働く理由はお金を稼ぐためで、仕事の目的は誰かを幸せにするためです。
この記事が、働く理由や仕事の目的を探している方の、参考になれば幸いです。