
頑張っているのに、周りの人と比べて仕事ができない。
そう悩んでいる方も大勢います。
仕事ができないと、次のような弊害が生まれやすいものです。
- 上司から怒られる回数が増える
- 職場の人間関係が悪化する
- 訳もなく申し訳ないと思う
- 仕事が怖くなる
そして「仕事を辞めたい」と、考えるようになります。
ですが退職理由が「仕事ができない」では、次の仕事が見つからないのではないか。
そう悩む方もいるでしょう。
結論をいうと、「仕事ができない」という理由で退職、または転職することはオススメできません。
なぜなら次の仕事を探すときに、必ず退職理由が必要になるからです。
そのとき「人より仕事ができなかったからです」とは、答えられませんよね。
仕事を辞める前に「なぜ仕事ができないのか」を考え、自分なりに対策を取ることが大切です。
もし退職するのなら、転職して何を叶えたいのかを、しっかりと考えてください。
この記事では「仕事ができない」を理由にして、退職するケースについて考えています。
仕事ができないと悩む理由
仕事ができないと悩むのは、次の2つの理由が考えられます。
- 求められる成果が出せない
- 周りに比べる対象がいる
まずはこの2つの理由について考えていきます。
求められる成果が出せない
会社や上司が求めている成果を出せないと、上司や先輩から怒られる回数が増えていきます。
その結果「私は仕事ができない」と悩み、退職を考えるようになるのです。
求められる成果は仕事に対する成熟度によって、次の順番で変わっていきます。
- 仕事を覚える速さ(飲み込みの良さ)
- 仕事でミスをしない正確さ
- 仕事を処理する速さ
- 目標をクリアする力
1.仕事を覚える速さ
入社したての頃は、「仕事を覚える速さ(飲み込みの良さ)を求められます。
たとえ中途採用でも、会社が変われば作業の進め方や扱う商品が違うものです。
そのため最初は先輩や上司が教育係となり、仕事を教えてくれます。
このときに覚えるのが遅いと、少しずつ教育係から怒られる回数が増えていきます。
すると質問をすることが怖くなり、ますます覚えられなくなっていくのです。
最悪のケースでは、覚えるのが遅いことで職場の人間関係まで悪化することがあります。
結果として「私は仕事ができない」と悩み、退職を考えるものです。
2.ミスをしない正確さ
仕事をある程度覚えると、次にミスをしない正確さを求められます。
仕事にミスは付き物ですが、頻繁にミスをしてしまうと、やはり上司から怒られる回数が増えていきます。
あまりにひどい場合は、担当を外されてしまうこともあるでしょう。
「やり方は分かっているのにミスをしてしまう」
そんな自分の不甲斐なさに腹が立ち、「ここまで仕事ができないのなら」と退職を考えるようになります。
3.仕事を処理する速さ
仕事を覚えミスも減ってくると、次は処理する速さを求められるようになります。
この時点では、処理が遅くても仕事には問題が出にくいため、「仕事ができない」とは思わないでしょう。
ですが処理が遅いことで残業や休日出勤が増えると、疲れから「辞めたい」と考えることはあります。
4.目標をクリアする力
最後に求められるのが、目標をクリアする力です。
たとえば営業では、毎月売上目標を決め、必ず達成することを求められます。
もし達成できないと、上司から怒られ、原因と対策を考えるように言われるでしょう。
そして未達成が長く続くと、上司からの叱責もきつくなり、最後には諦められることがあります。
すると「目標が達成できないのは、仕事ができないからだ」と悩み、つい退職を考えてしまうものです。
周りに比べる対象がいる
「仕事ができない」と悩むのは、周りに比べる対象がいるからだと、考えられます。
もし一人で仕事をしていれば、「仕事ができない」と悩むことはありません。
なぜならどんな結果が出たとしても、誰かに怒られることも、バカにされることもないからです。
- 上司の要求にこたえることができない
- あの人はできたのに自分はできない
- 頑張っているのに周りから「できない奴」だと言われる
こういった悩みは、周りに比べる対象がいるから起こります。
そのため「仕事ができない」と悩む原因の多くは、「人間関係」にあることがほとんどです。
仕事ができるようになるには
仕事ができるようになるには、いくつかポイントがあります。
先ほどの4つについて、できるようになるためのポイントを紹介します。
1.仕事を覚える速さ(飲み込みの良さ)
2.仕事でミスをしない正確さ
3.仕事を処理する速さ
4.目標をクリアする力
1.仕事を覚える速さ
仕事を覚える速さを上げるには、次の3つを徹底してください。
- メモを取る
- 理解できるまで聞く
- 何度もメモを読む
- 繰り返し行う
仕事を教わったら「メモを取る」ことが基本です。
メモを取るときのポイントは、「読み返せばひとりで仕事ができる」こと。
読み返しても理解できないメモは、何の価値もありません。
もしわからないことがあるのなら、理解できるまで何度も聞くようにしましょう。
メモがきちんと取れていれば、何度も読むことで理解が深まります。
メモを見ながら仕事を繰り返すことで、自然と身についていくものです。
2.仕事でミスをしない正確さ
働いているかぎりだれでもミスをします。
大切なのは、同じミスを繰り返さないように、対策を取ることです。
対策をとるためには、ミスが起こった原因を突き止める必要があります。
原因を突き止めるために有効な方法は、「なぜなぜ分析」です。
なぜなぜ分析は、「なぜ」を5回繰り返すことで原因を突き止める方法。
もしミスをしたら、なぜなぜ分析で原因を突き止め、対策を行ってください。
3.仕事を処理する速さ
仕事を処理する速さは重要ですが、速さだけを求めるとミスが起こりやすくなります。
なので「スピードを上げる」のではなく、「確実に期日に間に合わせる」ことを意識します。
そのために大切なのが「仕事の優先順位」です。
優先順位は次の順番で付けます。
1.期日が近く時間のかかる仕事
2.期日が遠く時間のかかる仕事
3.期日が近く簡単な仕事
4.期日が遠く簡単な仕事
この順番で仕事を処理していけば、期日に送れることは無いはずです。
4.目標をクリアする力
目標をクリアするために大切なことは、「諦めない」ことです。
実際には様々な対策が考えられます。
たとえば売上目標に届かないのなら、次のような対策が考えられます。
- 原因を調べ、対策をとる
- 売上の高い客先を優先して回る
- 新規顧客を増やす
どれも大切な対策ですが、考えただけでは目標をクリアすることはできません。
大切なのは「最後まで諦めずに取り組む」ことです。
関連記事:仕事をスムーズに進める15個の知恵
「仕事ができない」で辞める前に
「仕事ができない理由」と「対策」を紹介しました。
もしここまでの内容を参考に対策を行い、「仕事ができない」と悩まなくなったのなら、辞める必要はありません。
ですがどうしても仕事ができず、辞めたいのなら、「仕事ができない」以外の退職理由を考えるべきです。
なぜなら「人より仕事ができないから退職しました」は、退職理由になりません。
次の仕事を探すには、面接官を納得させるために「仕事ができない」以外の退職理由が必要になります。
転職して何をしたいのか
退職理由は「転職してやりたいこと」から考えていきます。
ここで大切なことは「仕事ができないから辞めたい」と思う理由を追求しないことです。
なぜなら仕事ができないから辞めたいと思うのは、主に次の5つの理由になるからです。
- 覚えるのが遅い
- ミスが多い
- 仕事が遅い
- 目標を達成できない
- 叱られるのが嫌だ
そしてそのほとんどが「退職理由として説明することが難しい」内容です。
「仕事が覚えるのが遅く、怒られるから辞めたい」では、「仕事を変えると覚えるのが早くなるの?」と言われてしまいます。
なので「転職したらやりたいこと」から考えた方が、退職理由を考えやすくなります。
このときの考え方は次の順番になります。
1.転職してやりたいことは何か
2.なぜ今それができないのか
3.どうすれば出来るようになるのか
つぎに考えたことをひとつの物語として繋ぎます。
たったこれだけで、納得のいく退職理由が作れるはずです。
次の仕事の探し方
残念ながら転職をしても、仕事ができるようにはなりません。
仕事ができるようになるには、それ相応の努力をする必要があります。
そして努力するには、自分に向いている、あるいは興味のある仕事を探すことが大切です。
そのために2つのポイントを抑えてください。
- 夢中になれたことを思い出す
- 興味のあることにチャレンジする
夢中になれたことを思い出す
仕事にこだわる必要はありません。
今まで生きてきた中で、夢中になれたことがひとつはあるはずです。
それを思い出してください。
そして「夢中になれたこと」を、生かせる仕事を探します。
といっても「夢中になれたこと」をそのまま仕事にすることは難しいでしょう。
なので「なぜ夢中になれたのか」を考えることが大切です。
たとえば吹奏楽のサークルに夢中になったのなら、次の3つを抜き出すことができます。
- チームでひとつの目標を共有している
- 自分の上達が実感できる
- 難しさを乗り越えたときの達成感がある
これらを生かす仕事を探すのなら、「プロジェクトをチーム単位で進める仕事」が良いかもしれませんよね。
興味のあることにチャレンジする
興味のあることなら、努力することも苦にならないはずです。
仕事ができるようになるには、人一番努力する必要があります。
ですが努力することは難しいもの。
興味のないことであれば、尚更難しくなります。
そのため少しでも興味のあることを仕事にすれば、努力しやすくなります。
努力を継続すれば、時間はかかるかもしれませんが、仕事はできるようになるはずです。
せっかく転職するのですから、興味のあることのチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
転職エージェントを利用する
求人票に書いてある情報だけで仕事を探すと、入社してから「想像と違っていた」と感じることがあります。
それを避けるためにも、転職エージェントを利用してください。
転職エージェントは、転職に関わるほぼすべてのことを、「無料」でサポートしてくれるサービスです。
転職エージェントがサポートするのは主に次の6つ。
- キャリア相談
- 求人紹介
- 履歴書や職務経歴書の添削
- 面接対策
- 面接のセッティング
- 給与交渉
「仕事ができない」と悩んでいる方は、転職先を間違えると同じように悩む可能性があります。
なので仕事を探すときは、「夢中になれたこと」「興味のあること」を優先することが大切です。
また「今までの経験を生かす」ことも重要な要素になります。
これらの要望を転職エージェントに伝えることで、より近い求人を紹介してくれます。
さらに履歴書や職務経歴書の添削、面接対策などの転職テクニックも教えてもらえるのです。
希望に近い転職を行いやすくなりますから、転職を考えるなら必ず利用するべきサービスです。
オススメの転職エージェント
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最後に
「仕事ができない」を理由にして退職することは、あまりオススメできません。
なぜなら転職しても、仕事ができるようにはならないからです。
ですが「つらい仕事」から離れることはできます。
心身共に疲れ切り、今の仕事が耐えられないのであれば「仕事ができない」で辞めてもいいでしょう。
仕事を続けるにしても、辞めるとしても、大切なのは「なぜ仕事ができないのか」をよく考えること。
そしてきちんと対策を取ることです。
適材適所や向き不向きもありますが、それ以上に「取り組み方」が大切なポイントになります。
この記事では仕事ができない理由を次の4つにまとめ、それぞれ対策を紹介しています。
- 覚えるのが遅い
- ミスが多い
- 仕事が遅い
- 目標を達成できない
「仕事ができない、辞めたい」と悩んでいる方の、参考になれば嬉しいです。
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