
仕事が回らない。
あまりの仕事量に追いつかない。
そんな状況に追い込まれたとき、あまりの辛さに辞めたいと思うかもしれません。
でも辞めるのはちょっとだけ待ってください。
原因が分からないと、仕事を変えても同じ状況に追い込まれる可能性があります。
辞める前になぜ、回らないほどの仕事量があるのかを、考えてみませんか。
仕事が回らない原因

仕事が回らなくなるのは、ひとりでは処理しきれないほどの仕事量があるからです。
ではなぜ、処理しきれないほどの仕事を抱え込むことになったのでしょうか。
考えられる原因は…
- 仕事量が多すぎる
- 優先順位が間違っている
- 突発的な仕事が多い
…などが、考えられます。
仕事量が多すぎる
仕事が回らない原因で一番多いのは、処理できる量を超えた仕事を抱え込んでいることです。
なぜ、処理できないほどの仕事を抱え込んでしまうのでしょうか。
その原因は…
- 頼まれると断れない
- 人に任せられない
- 人手不足
…といったことが、考えられます。
頼まれると断れない
仕事を頼まれると断れない性格の人は、限界が分かっていても断ることができず、ひたすら仕事が増えていきます
このタイプの方は、自分のキャパを超えても仕事を引き受けてしまうため、終わらせるためにひとりで残業をしている方も多いようです。
仕事量が多ければ当然辛くなり、いつしか「辞めたい」と思うようになります。
ですがこのタイプの方は、断ることを覚えなければ、職場を変えても同じ状況に追い込まれます。
自分の能力の限界は把握しているはずなので、できないことはできないと、断るようにしましょう。
人に任せられない
人に任せるよりも自分で処理したほうが早いと考え、全ての仕事をひとりで行おうとするタイプの方です。
ひとりで全てを行おうとすれば、当然仕事は増えていくことになります。
自分のキャパを超えても仕事を任せようとしないため、自分で自分の首を絞めてしまうことも多いようです。
このタイプの方も、人に任せることを覚えなければ、職場を変えても同じ状況に追い込まれます。
任せられる人を育てようという気持ちを持てば、状況が変わるかもしれません。
人手不足
人手が不足して一人当たりの仕事量が増えていると、量が多すぎて処理できない、という状況が発生します。
このケースの場合は、人手不足が一時的なものかどうかで対処法が違ってきます。
人手不足が一時的なものであれば、協力して乗り切るべきでしょう。
ですが慢性的な人手不足に陥り、しかも離職率が異常に高く、募集しても人が集まらない場合は、出来るだけ早く転職するべきです。
もし、人手不足で仕事が辞めにくい場合は、こちらの記事を参考にしてください。
・「人手不足の仕事を辞めたいのに辞められない」ときの辞め方
優先順位が間違っている
仕事には期日や重要度に応じて、処理するべき優先順位が決まっています。
この優先順位を間違えると処理しきれない仕事が増えてしまい、結果として仕事が回らなくなってしまうものです。
突発的な仕事が多い
クレームや急ぎの仕事など、突発的な仕事が多いとリズムが乱れ、結果として処理できない仕事ができてしまいます。
突発的な仕事は非常に迷惑なものですが、働いている以上避けて通ることはできません。
それだけに、どう処理するかによって、仕事の進み方が大きく変わってくるのです。
仕事をスムーズに回すコツ

仕事をスムーズに回すコツは、仕事が回らなくなる原因を潰すことにあります。
具体的には次の4つをクリアすることです。
- できる範囲で仕事を引き受ける
- 優先順位を付ける
- 人に仕事を任せる
- ある程度余裕を持つ
できる範囲で仕事を引き受ける
できる範囲で仕事を引き受けるのは、仕事を進めるうえで基本になります。
とはいえ上司の無茶ぶりに振り回され、キャパを超えて引き受けてしまう方もいるはずです。
仕事が断れない、上司の無茶ぶりに振り回されている方は、こちらの記事を参考にしてください。
・仕事の無茶ぶりが嫌で辞めたい!そんな時に試してほしいこと
できる範囲で仕事を引き受けたら、次に優先順位を付けます。
優先順位を付ける
仕事の優先順位は、次の順番でつけるのが基本です。
- 納期が近く難しい仕事
- 納期が遠く難しい仕事
- 納期が近く簡単な仕事
- 納期が遠く簡単な仕事
この順番を間違えると芋づる式に仕事が増えていき、結果として回らなくなります。
優先順位の付け方を詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
人に仕事を任せる
全ての仕事を一人で行おうとすれば、手が回らなくなって当たり前です。
自分でやらなくても良い仕事は、積極的に人に任せるようにしてください。
仕事を抱え込む癖がある方には、こちらの記事が参考になるはずです。
ある程度余裕を持つ
ある程度余裕を持つのは、クレームや来客の対応、電話などに対応するためです。
できれば一日6時間~7時間程度で終わる仕事量が理想。
これなら、1時間~2時間は余裕を持つことができ、予測できない仕事が発生しても、対応することができます。
余裕を持つには、仕事にかかる時間を把握しないといけないので、少し難易度が高いかもしれません。
ですが、意識して余裕を持つようにすれば、仕事が回らない状況から抜け出すことができます。
原因が自分にない場合は退職も視野に入れる

仕事が回らない原因が、「慢性的な人手不足」や「傲慢な上司の存在」にある場合は、退職も視野に入れてください。
なぜならこれらの要因は、あなた一人の力では、どうにもならないからです。
それどころか「あいつはよく働く」と認められると、さらに仕事が増える悪循環に陥ります。
根本的な原因が解決されない限り、どんなに工夫しても改善されにくいのです。
なので、仕事が回らない原因があなた以外にある時は、退職も視野に入れて行動してください。
最後に
仕事が回らない原因と、仕事を回すためのコツを紹介しました。
仕事が回らないことが原因で辞めてしまうと、新しい仕事に就いても似たような状況に追い込まれます。
なぜなら、仕事を処理するスキルが身に就かないからです。
まずは仕事が回らない原因を調べ、回るようにするにはどうすればいいのかを考えてください。
そして実際に行動することが大切です。
ただし、仕事が回らない原因が「慢性的な人手不足」や「傲慢な上司の存在」にある時は、転職を考えるべきです。
自分ではどうにもできない原因ですから、転職しないと状況は変わらないでしょう。
この記事が「仕事が回らない…辞めたい」と思っている方の、参考になれば幸いです。