仕事の人間関係は働く限り永遠についてまわります。
なぜなら仕事は、人と人のつながりで成り立っているものだから。
でも仕事とはいえ、嫌な人と一緒にいるのはつらいもの。
できれば「仕事は仕事」と人間関係も割り切りって働きたい。
そう考える方は多いはずです。
ですが「仕事は仕事」と割り切ったつもりでも、いろいろ気にしてしまうのが性というもの。
そこでこの記事では、人間関係を割り切れないときの対処法を紹介。
仕事の人間関係の悩みを解消する一助になれば幸いです。
人間関係を仕事だと割り切れない時の対処法
人間関係を仕事だけの付き合いだと割り切れない。
どうしても悩んでしまうという方は、職場の人間関係を改善する努力をするしかありません。
そのためのコツをいくつか紹介します。
職場で人間関係を築くコツ
職場で人間関係を築くコツは、
- 相手に対して健全な興味を持ち
- 重要感を与えて上げる
ことです。
そのためのコツをいくつか紹介します。
相手に興味を持つ
人は何よりも自分のことに関心があるものです。
なので、人間関係を築くには相手に興味を持つことが大切。
相手が興味・関心を持っていることを、同じように興味・関心を持つようにすると、人間関係を築きやすくなります。
挨拶をしっかりする
コミュニケーションの基本は挨拶です。
相手から挨拶されるのを待つのではなく、自分から挨拶をするようにしましょう。
また挨拶をするときに「〇〇さん。おはようございます」と、名前を付けるとより効果的です。
積極的に話しかける
あまり話をしないことであなたの人柄がわからず、避けられていることもあります。
積極的に話しかけることで、関係が改善されることもあります。
なので、勇気を出して話しかけることも大切です。
最初は素っ気なくてもきにしない。
何度か話しかけるうちに、打ち解けられることもありますから。
悪口を言わない
悪口がダメなのは小学生でも知っています。
悪口をを言われたら傷つきますよね。
言っていた人のことを嫌いにもなるでしょう。
それは誰でも同じことです。
たとえ周りの人が悪口を言っていても参加しないこと。
一緒に悪口を言わないようにしましょう。
話は最後まで聞く
「話し上手は聞き上手」と言われるように、話を最後まできちんと聞ける人は周りから信頼されます。
人の話を途中で遮らずに、最後まで聞きましょう。
コツは、体全部を相手に向けること。
そして「そうだよね」「わかる」などの相槌を打つこと。
たったこれだけで「ちゃんと聞いてくれている」と感じるものです。
職場の人間関係を良くするコツ
職場の人間関係を良くするには、空気を読むことが絶対条件。
- 人によって態度を変えない
- 相手に過度な期待をしない
この2つは最低限のコツとして覚えてください。
そして何よりも、あなたが仕事の出来る人になること。
そのための努力を惜しまないことが大切です。
空気を読む
職場は仕事をするための場所。
時と場所をわきまえずに話しかければ、周りから浮いてしまいます。
- 今は何をするべきなのか
- 相手は何をしているのか
このくらいは読んで、行動するようにしましょう。
苦手な人を無視しない
苦手な人は絶対にいます。
職場の人全員が好きだという人は、天然記念物なみに珍しい人です。
苦手な人を避けると、相手も避けるようになります。
無視すれば、相手も無視してくるでしょう。
人は好意より悪意に敏感に反応します。
苦手でも無視をしてはいけません。
ましてや避けたりしないようにしましょう。
相手に期待をしない
「せっかく話しかけたのに」とか「挨拶をしたのに」とか。
相手の反応を期待することは辞めましょう。
他人があなたの思い通りに動くことはありません。
「返事がなくてもいい」くらいに考えると気持ちが楽になります。
全ての人に好かれようと思わない
全ての人があなたを好きになることはありません。
例えばパレードの法則。
職場に10人の同僚がいれば……
- 2人はあなたのことが好き
- 2人はあなたのことが嫌い
- 6人はなんともおもっていない
……に分かれることをいいます。
なので全員に好かれようと思っても、あなたのことが「嫌い」な人が数人はいるものです。
仕事のスキルを高める
仕事のできる人は職場での発言力が強くなります。
すると職場で目立つようになるでしょう。
目立つようになると周りに人が集まるようになり、自然と影響力が増していきます。
影響力が強くなれば、職場の雰囲気を根本から変えることも、不可能じゃありません。
仕事の人間関係にストレスを感じる人は多い
仕事の人間関係は退職理由の常に上位。
それほど多くの方がストレスを感じてるということです。
なぜなら仕事と人間関係を切り離すことが難しいからです。
めんどくさい職場の人間関係
職場にはいろいろな人が働いています。
性別や年齢はもちろん。
出身地や友人関係、部署や役職など、同じ人は1人もいません。
当然考え方や感じ方もみんな違います、
だから職場の人間関係は面倒くさくなりがち。
厄介なのはたとえ嫌いな人とでも、一緒に仕事をしないといけないことです。
気の合う仲間とだけ過ごせた学生時代とは全然違います。
好き嫌いでは選べない職場の人間関係は面倒くさく、ストレスになりやすいと言えます。
一度悪化すると改善が難しい
職場の人間関係は、悪化しても簡単に切り捨てられません。
同じ職場で働く人ならなおさらです。
- 関係を改善の努力をする
- 我慢して付き合い続ける
この二つしか選択肢がないのです。
しかも人間関係が悪化する理由は非常に複雑で、改善がなかなかむずかしい。
結局我慢して付き合うしかなくなり、大きなストレスになってしまうのです。
仕事の人間関係が最悪になる原因
仕事の人間関係が悪化するケースは
- 職場に原因がある
- 自分に原因がある
- 原因がわからない
の3つがあります。
職場に原因があるケース
職場に原因があると勝手に人間関係が悪化していきます。
ではどんな職場だと人間関係が最悪になりやすいのでしょうか。
労働環境が悪い
長時間労働や人手不足、パワハラやセクハラがあるなど、労働環境が悪い職場では人間関係がギスギスしがちです。
同年代の社員が少ない
中途で入社すると、職場に同世代の社員が少ないことがよくあります。
年齢が離れていると話が合わないことも多く、仲間に入れず孤立する恐れがあります。
孤立すると人間関係が最悪になるのは、言うまでもないですよね。
契約社員・派遣社員が多い
正社員の待遇は契約社員・派遣者社員より恵まれているものです。
そのため正社員の少ない職場では、待遇への嫉妬から正社員がイジメに遭うことがあります。
出向・天下り社員が多い
出向・天下り社員は出身会社にプライドを持っていることが多く、「お前らとは違う」という態度をとりがちです。
そういった人が多いと様々な場面で対立が生まれ、人間関係が悪くなっていきます。
人間性に問題のある人がいる
人をバカにする、見下す、いじめるなどの行為をためらわずにできる。
そんな人間性に問題のある人がいれば、職場の人間関係は悪化します。
また「類は友を呼ぶ」というように、不思議と似たような人が集まるので注意が必要です。
自分に原因がある
人間関係が最悪になる原因は、職場だけにあるとは限りません。
自分が原因で人間関係が最悪になるケースもあります。
自己中心的な考え方
「自分さえ良ければいい」という人は、周りから嫌われます。
仕事を手伝おうとしない、面倒くさい仕事をやりたがらない、が代表的。
ほかにも、自分本位で仕事を進める人も嫌われやすくなります。
人によって態度を変える
人によって態度を変える方は、自然と嫌われていくものです。
とくに上司と部下、男性と女性であからさまに態度が違うと嫌われやすくなります。
人をバカにする
影で上司や同僚の悪口を言う。
お客さんを笑いものにするなど、人をバカにする人は嫌われます。
他人を話題にすると勘違いされることがあるので、注意してください。
人を無視する
どんな理由があっても人を無視してはいけません。
無視された側は深く傷つきます。
そして無視していることが周りにわかれば、嫌われるきっかけになるでしょう。
仕事ができない・ついていけない
仕事の覚えが遅い、仕事ができない。
これは人間関係が悪化する理由になります。
なぜなら職場は仕事をする場所。
なのに仕事ができないと周りとの温度差が生まれます。
結果として人間関係が悪化してしまうのです。
関連記事:仕事についていけないと悩んでいる方へ
真剣に取り組まない
仕事に取り組む姿勢を周りの人は見ています。
もしいい加減な態度で仕事に取り組んでいすれば、周りの人たちは不満を感じるものです。
当然あなたを見る目も厳しくなり、些細なミスさえも気になるようになります。
すると少しずつ、人間関係が悪化していきます。
常識がない
「挨拶をする」「お礼を言う」など、当たり前のことができないと嫌われます。
- 遅刻をしない
- 期日を守る
- 返事をする
なども同じです。
社会人として最低限の常識。
もし心当たりがあるなら改善しましょう。
原因がわからないケース
困るのは原因が自分でわからないケースです。
原因がわからない理由は、人が人を嫌いになるのに理由は必要ないからです。
例えば…
- 目つきが気に入らない
- 先に挨拶をしなかった
- へらへらしているように見える
- 雰囲気が気に入らない
- 喋り方が気持ち悪い
- 声のトーンが嫌だ
- なんとなく嫌い
…など、本人ではどうしようもないことで嫌われることもあります。
実際ぼくは、初対面の人に「なんか偉そうだ」という理由で嫌われました。
しかもその後3年間、ぼくの知らない所でずっと嫌い続けていたのです。
本人の知らない所で嫌われてしまうと、どうすることもできなくなります。
最悪な人間関係はただただつらい
最悪な人間関係はただただつらいだけです。
- 仕事でのミスをバカにされる
- 影口や悪口を言われる
- 話しかけても相手にされない
など、同じ職場で働いているのに、まるで腫れ物にでも触るような対応をされてしまいます。
こんな状態が続くと、職場に行くことさえ辛くなるものです。
最悪のケースは職場での孤立
そして人間関係で最悪のケースは、職場で孤立してしまうこと。
ぼくも経験がありますが、職場での孤立は本当につらい。
挨拶をしても無視されますし、当然話し相手もいません。
仕事の相談をしても冷たくあしらわれ、飲み会や食事会に誘われることもないのです。
職場で孤立すると、精神的に病んでしまう可能性さえあります。
仕事の人間関係に疲れたときの対処法
では職場の人間関係に疲れたときは、どうすればいいのでしょうか。
職場の人間関係を気にしない
まず大切なことは、職場の人間関係を気にしないことです。
人間関係を気にしなければ、影口や悪口を言われても気になりません。
ぼくは店長時代に、職場全員から無視されたことがあります。
ですがそのことに気が付きませんでした。
仕事が面白くて熱中していたため、周りの人間関係が気にならなかったのです。
その結果飲み会で「あなたを無視しても張り合いがない」と言われたことを今でも覚えています。
人間関係を気にしないのは、すごく難しいことです。
ですが気にしなければ、人間関係で悩むことも、疲れることもありません。
ストレスを解消する
人間関係に疲れたときは、ストレスを発散することも大切です。
しっかり休み、食べ、寝る
ストレス発散の基本は、
- しっかりと休む
- 美味しいものを食べる
- ぐっすりと眠る
心配事があると食欲が落ちてしまったり、眠れなくなってしまったりしますよね。
すると体が疲れてしまい、ストレスに対する抵抗力も落ちてしまいます。
だからこそ辛いときや疲れたときは、良く食べてよく眠ることが大切。
今考えても仕方がないことは、意識して考えないようにしましょう。
自然に触れ太陽の光を浴びる
温かな太陽の光を浴びることも、ストレス発散の効果があります。
河原や山、公園など、自然が豊かな場所に出かけましょう!
心や体が疲れていると家の中に閉じこもりがちになりますよね。
でも家の中に閉じこもっていると、余計気分が落ち込んでしまいます。
面倒くさいかもしれませんが、近所の公園でも良いから出かけてください。
自然に触れ、太陽の光を浴びるだけでも、気分が良くなるものです。
やりたいこと・大好きなことをやる
- ずっとやりたかったこと
- 大好きだけど我慢していたこと
…を思いっきりやるのも、ストレス発散の効果があります。
ポイントは「やる」と決めたらブレーキをかけずに、思いっきり楽しむことです。
聞き上手な人に話を聞いてもらう
聞き上手な友人がいるのなら、話を聞いてもらうとスッキリすることがあります。
ただし、聞き上手な人じゃないと、逆にストレスがたまるので要注意。
話の腰を折ったり、自分に置き換えてアドバイスする人に話をするのは逆効果。
余計な言葉を挟まずに、気持ちに寄り添って静かに聞いてくれる人を探しましょう。
おすすめは、スナックのママです。
人間関係で仕事を辞めてもいい
人間関係を改善するために、努力してもどうにもならない。
どうしても辛いときは仕事は辞めても構いません。
なぜなら辛い思いを我慢して働き続けると、心が病んでしまうからです。
どうしようもない職場は存在する
職場の人間関係が悪化する理由でも紹介したように、人間性の悪い人だけが集まる職場は存在します。
「類は友を呼ぶ」といいますよね。
職場でも似た人同士が集まり、似ていない人を排除しようとするものです。
そういった職場に入社すると、何をしても関係が改善されることはありません。
耐えるよりも早く見切りをつけ、仕事を辞めるべきです。
関連記事:少人数の職場で人間関係に悩んだら?よくある悩みと対処法
一度悪化した関係を改善するのは難しい
人の印象は初対面の10秒以内で決まると言われています。
また初対面の印象を変えるのに、3年かかるとも言われます。
つまり一度悪化した関係を改善するには、長い年月が必要になるのです。
頑張って変えられないなら頑張らなくていい
関係を改善するには長い年月が必要となります。
それでも必ず関係が改善されるという保証は、どこにもありません。
なので頑張ったけど改善される見込みがないのなら、頑張る必要はないでしょう。
転職しても同じことを繰り返すは嘘
他の職場に行っても同じと言われていますが、これは真っ赤なウソです。
職場が変われば働いている人も変わります。
つまり転職した結果どうなるかは、転職してみないとわからないのです。
まとめ
- 人間関係を仕事だと割り切れない時の対処法
- 仕事の人間関係にストレスを感じる人は多い
- 仕事の人間関係が最悪になる原因
- 仕事の人間関係に疲れたときの対処法
- 人間関係で仕事を辞めてもいい
…ということを紹介しました。
職場の人間関係は働く限り切り離せません。
だからこそ、職場の人間関係で悩む人が大勢います。
この記事が人間関係の悩みを解決するきっかけになれば幸いです。