退職届・退職願は、手書き・縦書きで書くのが基本です。
ですが横書きでの提出を求められるケースもあります。
そこでこの記事では、退職届・退職願の横書きでの書き方を紹介しています。
退職届・退職願の横書きでの書き方
退職届・退職願の横書きは、日付や宛名を文章の上に記入する、ビジネス文書の作成に近くなります。
必要な道具
- 黒ボールペンまたは万年筆
- 白無地の便箋または用紙(A4かB5)
- 白無地の封筒(長形3号または長形4号)
封筒と用紙の関係は、
- B5用紙に長形4型の封筒
- A4用紙に長形3型の封筒
手書きで作成する場合は白無地の便箋を使います。
便箋がなければコピー用紙でも構いません。
罫線が入っている便箋を使う場合は、ビジネス用のシンプルなものを選んでください。
退職届・退職願は白用紙と考えている方も多いため、色付きや柄付きの用紙は避けた方が無難です。
パソコンで作成する場合も氏名は手書きが基本
パソコンで作成した退職届や退職願が認められる場合でも、氏名は手書きが基本です。
氏名を手書きすることで、間違いなく本人が書いたという証明になります。
退職届・退職願の横書きサンプル
①冒頭:「退職届」または「退職願」と書きます。
②提出日:退職届・退職願を提出する日を、右詰めで書きます。
横書きの場合は英数字で書いた方が見た目が綺麗です。
③宛名:組織の最高執行者宛てにします。
会社名・役名とフルネームに敬称(「殿」か「様」)を付け、左詰めで書いてください。
④所属と氏名:正確な部署名とフルネームを右詰めで書いて、名前の横に押印します。
印鑑は、三文判か実印を押印(シャチハタはNG)してください。
⑤書出し:一行目に右詰めで「私儀、」(「しぎ」または「わたくしぎ」と読む)と書きます。
ただし横書きの場合は「私儀、」を省くこともあります。
⑥退職理由:自己都合で退職する場合は「一身上の都合により」と書きます。
ただし必ず「一身上の都合」と書く必要はなく、「このたび○年〇月〇日を持って退職いたします」でも問題ありません。
— 注意点 —
会社都合の場合は退職届や退職願を提出する必要はありません。
どうしても提出する必要がある場合でも、退職理由が会社都合なら「一身上の都合」とは書かないでください。
一身上の都合と書いてしまうと、「自己都合による退職」にされてしまう可能性があります。
また会社都合の場合は「退職願」を提出してはいけません。
関連記事:退職届に具体的な理由を書くケースとは
⑦退職日と文末:退職届の場合は上司とすり合わせた日付を、退職願では希望する退職日を書きます。
⑧最後の行:横書きの場合は最後行に、行末へ「以上」と書きます。
注意点
注意点として、退職届と退職願では文面に少し違いがあります。
退職届
この度一身上の都合により、〇月〇日をもって退職させていただきます。
退職願
この度一身上の都合により、〇月〇日をもって退職させていただきたく、お願い申し上げます。
退職届では「させていただきます」と言い切ります。
退職願では「させていただきたく、お願い申し上げます」と、会社にお伺いを立てます。
退職届と退職願を分ける重要なポイントなので、間違えないように注意が必要です。
作成後の封筒への入れ方は、こちら「退職届・退職願の書き方」を見てください。
最後に
パソコンで文章を作成することが多くなり、退職届や退職願も横書きを可とする会社が増えました。
とはいえ、また退職届や退職願は縦書きが一般的です。
会社から横書きを求められない限り、退職届や退職願は手書き・縦書きで作成するようにしてください。