仕事でミスをすると、上司や同僚に申し訳ないとか、嫌われるんじゃないかとか、色々考えてしまいますよね。
とくにミスが多いと、なおさら周りの印象を気にしてしまうものです。
結論を先に言えば、害のないミスなら本人が気にするほど、周りは気にしていません。
ですが周りに害のあるミスだと、信頼を損ねている可能性があります。
そこでこの記事では、ミスで上司や同僚がどう感じているのか。
また、ミスを減らすにはどうすればいいのかを紹介しています。
仕事を辞める前にぜひ最後まで読んでください。
ミスの印象は実害があるかどうかで決まる
ミスの印象は、実害があるかどうかで決まります。
例えばぼくの知り合いに、見積書の作成でミスをして、2000万円の商品を200万円で売った方がいます。
さすがにこの時は大きな損害が出たため、見積もりをやらせてもらえなくなるほど、上司からの信頼は低くなったそうです。
つまり実害があるかどうかとは、実際に被害や損害を被ったかどうかのこと。
ぶっちゃけると、実害のないミスなら周りは全く気にしません。
実害のあるミスは信頼を損ねる
ですが実害のあるミスが多いと、上司や同僚の信頼を失います。
例えばミスをした結果…
- お客様に迷惑が掛かった
- 会社に損害を与えた
- 先輩の作業量が大幅に増えた
- フォローに時間がかかった
…などです。
実際にぼくの上司も、自分に影響のないミスなら、解決するためのアドバイスを優しくしてくれます。
ですが上司に影響が出るミスの場合は、「ふざけんなよ!」からお説教と愚痴がすごい勢いでと飛び出してきます。
つまり、相手に何かしらの害を与えるミスは、信頼を損ねる可能性が高い。
しかも連続で害を与えるミスをすれば、間違いなく信頼を損ねることになるでしょう。
害のないミスは誰も気にしない
そして害のないミスは、誰も気にしません。
あなたがミスをしても誰も損害を受けませんから、気にする必要がないのです。
上司も同僚も、ミスを反省して繰り返さなければいいくらいにしか思いません。
ということは、害のないミスを連発しても、周りの印象を気にする必要はない、ということ。
最低限ミスを繰り返さないための対策をとれば、普通に働くことができます。
信頼を取り戻すには行動で示すしかない
ミスで失った信頼を取り戻すには、行動で誠意を見せるしかありません。
まずやるべきことは、謝罪すること。
迷惑をかけたこと、損害を与えたことを精神誠意、心を込めて謝ります。
そしてミスを補うために、できる限りのことをしましょう。
相手が恐縮するまでやる
相手が「なにもそこまでしなくても…」と、思うまでやることも大切。
謝ることも、今後の対策も、相手への埋め合わせも、相手が恐縮するぐらいやるべきです。
中途半端に行動しても、相手の信頼は回復しません。
だからこそ、やりすぎなくらい徹底してやってください。
真面目に仕事に取り組む
思いつく限りのことをやったら、あとは真面目に仕事に取り組みます。
信頼を取り戻すための裏技はありません。
誠意を見せるには行動しかないのです。
そして何より大切なのは、真面目に仕事に取り組むこと。
似たようなミスを起こさないためにも、しっかりと準備をして、真面目に仕事を行いましょう。
ホウレンソウを徹底する
最後のポイントは、ホウレンソウを徹底すること。
ミスで失った信頼を取り戻すための近道は、徹底してホウレンソウを行うことです。
報告・連絡・相談を徹底すれば、上司はあなたの行動が把握できます。
当然仕事の進み具合もわかりますし、失敗しそうかどうかもわかりますよね。
するとそこに安心感が生まれ、結果として信頼されるようになります。
つまり失った上司の信頼を取り戻すには、ホウレンソウを徹底することが近道なのです。
では次に、ミスを減らすための方法を紹介します。
仕事で多いミスの種類
仕事で多いミスには、アテンションミス(うっかりミス)とケアレスミス(不注意によるミス)の2種類。
どちらのミスにも共通している点は、注意力が不足しているか、集中力が欠けていることです。
これだけ聞くと「仕事に集中すればミスは無くなる」と思いますよね。
たしかに常に仕事に集中できるのならミスは無くなります。
ですが「仕事に集中する」ことは、非常に難しいのです。
関連記事:仕事でミスった時の対処法とダメな対応
仕事に集中することは難しい
仕事に集中することは、思っている以上に難しいものです。
なぜなら人は「不安」や「心配」を感じること、興味のあることに注意力を奪われやすいから。
例えば仕事中でも、自分のスマホの着信音が鳴ると、無性にスマホをいじりたくなりませんか。
また「注意されるのが怖い」「失敗したらどうしよう」とか、不安や心配を感じることもあるはずです。
人によっては、休日の過ごし方やお昼ご飯のこと、夕飯の買い物などが気になる方もいます。
つまり仕事に集中しようと思っても、ちょっとしたきっかけで別のことに注意力が奪われてしまうのです。
ではどうやって、ミスを防げばいいのでしょうか。
ミスをする前提で対策する
ミスを防ぐためのポイントは、絶対にミスはあるという前提で考えること。
アテンションミスやケアレスミスは、誰でも起こす可能性があります。
はっきり言いますが、人が作業をする限り、ミスをなくすことは不可能です。
なのでミスをなくすには、「絶対にミスはある」という前提で考えないといけません。
そして「ミスは起こるもの」という前提で考えられる対策が、「ToDoリスト」と「チェックリスト」を使うことと、仕事の指示はメモを取り、その場で間違いがないか確認することです。
関連記事:仕事で多い2種類のミスを防ぐ5つの方法
ToDoリストの利点
ToDoリストは別名「やることリスト」。
ToDoリストの利点は、やるべきことの可視化とやり忘れの防止、進捗状況の確認ができることです。
仕事の指示を受けるたびにToDoリストへ書き込めば、やり忘れを防ぐことができます。
つまり、他の仕事の心配をしなくて済むようになるのです。
また1日の作業量も明確になるため、時間の心配をする必要もなくなります。
さらに過度な仕事は、理由を明確にして断ることができます。
ToDoリストを作成すると心配事が減るため、結果として1つの仕事に集中でき、ミスを減らす効果があるのです。
チェックリストの利点
チェックリストは、アテンションミスやケアレスミスを防ぐために、絶大な効果を持っています。
仕事は終わったときに、モレやミスがないか必ず見直しをしますよね。
その見直しする内容を、あらかじめチェックリストとして作っておけばいいのです。
チェックリストに照らし合わせながら仕事の見直しを行えば、ほとんどのミスを防ぐことができます。
もし何かミスをしてしまったら、チェック項目を増やせばいいのです。
「チェックリストは恥ずかしい」と、思う方もいるようですが、ミスを繰り返す方がよっぽど恥ずかしいことです。
チェックリストは一度パソコンで作ってしまえば、それ以降は印刷するだけで使えます。
しかもミスを防げるのですから、使わない方が損だと言えるでしょう。
指示のメモと確認
仕事の指示を受けるときに大切なことは、メモを取ることと、その場で指示内容を確認することです。
仕事の指示を口頭で受けてしまうと、指示モレや聞き間違いなどのミスが起こります。
このミスを防ぐためにメモを取り、そしてその場で確認を行うのです。
確認することで、上司も指示で不足している内容や、言い間違いなどに気が付くことができます。
メモを取って確認するだけで、仕事の指示に対するミスは激減するのです。
言った言わないの言い争いもなくなりますから、仕事の指示は確実にメモを取り、その場で確認しましょう。
ミスが多いで仕事を辞めると苦労する
ミスはToDoリストやチェックリストなどを使うことで、かなりの量を防ぐことができます。
逆に言えば、ミスが多い人はきちんとした対策が取れていない、ともいえるのです。
つまりミスが多いから仕事辞めるということは、ミスに対して対策が取れない人だと、公言しているようなもの。
そんな状態で新しい仕事に就いても、似たようなミスで苦労するでしょう。
ミスが多いことを理由にして仕事を辞めると、後々苦労することになりますよ。
まとめ
ミスで信頼を損ねるのは、実害のあるミスをしてしまったとき。
逆に言えば、実害のないミスであれば、連発してもそれほど影響はありません。
そしてミスを防ぐには、「人はミスをするものだ」という前提で考えることが大切。
そのために使えるのが、「ToDoリスト」と「チェックリスト」、そして「メモ」です。
つまり、当たり前のことを当たり前にやることが大切、だということ。
ミスを理由に仕事を辞めると、後悔することになりますよ。