会社を辞めて後悔するのは、今より状況が悪くなるからです。
考えてもみてください。
後悔している人がみんな「こんなはずじゃなかった」と言いますよね。
つまり、会社を辞めれば給与が増えて仕事も楽しくなるはずだったのに、前の会社よりも悪くなっているから、「こんなはずじゃなかった…。」と思うのです。
なぜ会社を辞めることで状況が悪くなるのか。
それは、輝かしい未来に目がくらんでしまい、判断力が落ちているからです。
言い換えれば夢を見ているような状態になっているということ。
逆に言えば、正しい判断ができれば後悔することはありません。
会社を辞めるときは輝かしい未来が見えるもの
不思議なもので、会社を辞めるときは輝かしい未来しか見えないものです。
例えば…
- 会社を辞めれば辛い仕事から解放される
- 有名な会社に転職すれば楽しい仕事が待っている
…など、会社を辞めることで夢を見てしまうんですよね。
でも会社を辞めるときに見える、輝かしい未来は幻でしかありません。
会社を辞めて辛い仕事から解放されたとしても、次の仕事がもっとつらかったら意味がありませんよね。
有名な会社だからと言って、仕事が楽しいとは限りません。
結局「会社を辞める」という行為を正当化するために、自分で都合のいい夢を見ているだけなのです。
だから仕事を辞めた後に「こんなはずじゃなかった」と後悔します。
客観的な視点で会社を辞めることが正しいのか判断する
会社を辞めて後悔したくなければ、客観的な視点で会社を辞めることが正しいのかどうかを判断してください。
と言っても、客観的な視点で自分を見るなんて、普通の人にはできません。
なので会社を辞める前に、第三者の意見を聞いてください。
第三者と言っても、転職エージェントはダメですよ。
転職エージェントは転職を成功させて報酬を得る、転職大歓迎の商売ですから。
相談するならハローワークもありです。
キャリアの相談ができるキャリアコンサルタントでも良いですよね。
あるいは友達でも構いません。
今の仕事の状況と、会社を辞めてからのことを正直に話して、会社を辞めることが正しいかどうかを判断するのです。
将来に夢を見ているときは辞めない方がいい
また会社を辞めた後のことを考えて、将来に夢を見ているのであれば、辞めるべきではありません。
例えば…
- 仕事を変えれば力が発揮できると思っている
- 理解力のある上司なら結果が出せると考えている
- 他の仕事なら本気で取り組めると考えている
- 自分の実力なら引く手あまたで転職できると考えている
- 独立すれば苦労せずに青天井で稼げると信じている
…などです。
上で紹介したようなことを考えている方は、会社を辞めると間違いなく後悔します。
なぜなら自分の実力と関係のないところに原因を見出し、さらに夢を見ているからです。
後悔してからでは遅い
一番問題なのは、会社を辞めてから後悔しても、元に戻すことができないこと。
ゲームのようにリセットボタンを押せば元に戻るわけではないのです。
だからこそ、将来に夢を見ている状態のときは、会社を辞めるべきではありません。
もっと冷静に自分の経験やスキルを見つめて、転職市場で本当に必要とされているのかを調べてください。
転職市場の需要の調べ方
転職市場で需要を調べる方法は簡単です。
ハローワークインターネットサービスや転職サイトから、希望する求人を沢山集めて分析するだけ。
必要な人材像・求めるスキルと経験・給与など、必要な情報を求人票に書いてあります。
求人情報を集めていけば、今の自分のスキルで本当に転職できるかどうかも判断できるはずです。
最後に
会社を辞めて後悔するのは、今より状況が悪くなるからです。
今より状況が悪くなる理由は、会社を辞めた後の将来に夢を見ているからです。
こう言う人に限って、「こんなはずじゃなかった」と後悔します。
なぜなら思い描いていた内容と、現実とがかけ離れているから。
後悔しないためには、会社を辞める前に情報を集めるべきです。
そして集めた情報を分析し、本当に必要とされているのかどうかを判断してください。
会社を辞めてしまうと元に戻れなくなりますから、出来るだけ慎重に行動することをおすすめします。