個人事業主として活動してきましたが、収入が大幅に下がったため、サラリーマンに戻ることにしました。
本当は個人事業主として働き続けたかったのですが、生活が成り立たなくなってはどうしようもない。
家族の生活を守るためには、サラリーマンに戻るという選択肢しかなかったのです。
実際サラリーマンに戻ってみると、「ありがたい!」と思うことと「それは違うよね」と思うことがたくさんあります。
そこでこの記事では、個人事業主からサラリーマンに戻った時に感じた幸せと矛盾を紹介します。
決まった日に休める幸せ
まず嬉しかったのが、決まった日にしっかり休めること。
なにしろ個人事業主は、働かなければお金にならないので、休みがあるようでないものなのです。
ですがサラリーマンは、休日に仕事をすることがほとんどありません。
もちろん休日出勤などで働いている方もいますが、それでも休みは休みとしてもらえます。
会社から「休め!」と言われて休む。
個人事業主にならなければ、決まった日に休めることがこんなに幸せなことだとは、気が付きませんでした。
毎月給与がもらえる安心感
そして何よりうれしいことが、毎月決まった日に決まった金額をもらえること。
先ほども書きましたが、個人事業主の収入は自分で働いた分だけになります。
当然月ごと…というか日ごとに稼ぎが違ってきますし、一定の額を稼ぎ続けるのは難しいものです。
だからこそ、毎月同じ金額をもらえるというのは、非常に大きな安心感を得ることができます。
給与以上に稼げない現実
毎月決まった金額がもらえるサラリーマンですが、逆に言うと給与以上に稼ぐことができません。
なぜなら多くの企業では、まだ副業や兼業を禁止しているからです。
副業を禁止する企業はまだ多い
政府が副業を推進する方向になっているにも関わらず、7割近い企業はいまだに副業を禁止しています。
さらに今後も副業を認める予定のない企業が、5割近くあるようです。
副業を禁止する理由は「労働時間」が主な理由になっているようですが、本音は「管理が面倒くさい」のと「本業だけやれ」と言いたいからでしょうね。
なぜ管理が面倒になるのかは、こちら「サラリーマンに向いている副業とは」を読んでください。
誓約書をとる企業もある
企業によっては副業を禁止するために、「誓約書」をとるところもあります。
誓約書を書かせるほど、企業にとって保険や税金、労働時間などの管理が面倒くさいのです。
また、「1人副業を認めると、ほかの社員にも副業を始める人が出る」という不安もあるのでしょう。
副業に関してはいろいろな意見がありますが、副業を毛嫌いしている企業がある、ということは知っておくべきです。
お金が不足する不安
とはいえ副業を禁止されると、稼ぐ手段が本業(サラリーマン)しかなくなります。
なのに…はっきり言ってサラリーマンの給与は安い!
個人事業主からサラリーマンに戻ったとき、「8時間も拘束されて20万そこそこにしかならないのか…。」と、正直驚きました。
まぁ個人事業主として生活できなくなったので仕方がないのですが…。
ただ20万そこそこで安心して生活できるかといえば、とてもできないのが現実。
ぼく1人なら何とかなりますが、妻も子供もいますからとてもじゃないけど足りないのです。
給与だけでは生きていけない
はっきり言います、20万そこそこの給与では、毎月10万以上赤字です。
しかも副業を禁止されてしまうと、赤字を覚悟で働くしかなくなってしまうのです。
といっても妻が働きに出ればぎりぎり何とかなりますが…。
ただおかしいと思いませんか?
経営理念などで「社員が幸せになるために」と書いているくせに、生活できない給与で働けと言っているのですから。
社員の幸せと副業禁止の矛盾
副業禁止の矛盾は個人事業主になる前から感じていました。
なにしろ「わが社で働くなら、与えられた給与の中で生活しろ」「給与以上のお金を稼ぐな」と、会社が言っているようなものですから。
会社が社員の幸せを本当に考えるのであれば、副業・兼業を禁止するのは矛盾していますよね。
お金があれば幸せというわけではありません。
ですが最低限生活していくだけのお金は必要です。
もし「給与で生活できないなら他へ行け」というのであれば、「この会社に集う社員の幸せを考える」という理念に背いています。
副業を禁止するのであれば、生活に困らないだけの給与は保証するべきです。
最後に
個人事業主からサラリーマンに戻って感じた幸せと、矛盾について書いてきました。
いろいろ書きましたが一言でいえば「給与やすい!」、ということです。
毎月決まった金額がもらえるし、休みも多いサラリーマンはすごく幸せですし、とても魅力的な職業です。
ただ難点は給与以上に稼げないこと。
そして給与は就職する企業の利益で決まってしまうこと、ですね。
生活に困らないだけの給与を保証することは不可能でしょうから、せめて副業・兼業をすべての企業が許可してほしい。
副業・兼業が許可されれば、サラリーマンはもっと幸せになれるはずです。