
入社2年目は仕事にも慣れ、会社や業界のことが理解できてくる時期。
人によっては仕事で悩みを抱えてしまい、転職を考えている人もいることでしょう。
厚生労働省の統計を見ると、大卒者の約2割が入社2年以内に退職しています。
つまり、入社2年目で辞めたいと思う方は大勢いますし、毎年似たような割合で本当に辞めてしまう方がいるということです。
とはいえ思い付きで仕事を辞めると苦労するのが日本の社会。
そこでこの記事では、入社2年目で転職を考えている方が、最良の決断をするためのポイントを紹介します。
最良の決断をする3つのポイント
最良の決断をするためのポイントは次の3つ。
- 辞める以外の選択肢はないのか
- やりたい仕事の求人はあるか
- 望む待遇が得られそうか
ひとつずつ説明していきます。
辞める以外の選択肢はないのか
まず大切なのは、仕事を辞める以外に選択肢がないのか考えること。
なぜなら仕事を辞めるのは簡単でも、次の仕事を探すのは難しいから。
仕事を辞めるのはものすごく簡単です。
上司に「辞めます」と伝え、退職届を1枚出すだけでできます。
ですが次の仕事に就くには、採用されるまで就職活動を続けないといけません。
その労力と必要なお金、かかる時間を考えると、安易な退職は避けるべきです。
なので仕事を辞める前に、ほかの選択肢がないのか考えてください。
他部署へ異動を希望することもできる
退職以外で考えられる選択肢のひとつとして、他部署への異動があります。
他部署へ異動すれば今とは違う仕事ができますし、今の部署とは違うやりがいや楽しさを、見つけられるかもしれません。
それに入社2年目であれば年齢も若いため、異動願いが比較的通りやすいという傾向もあります。
もし異動で不満を解消できるのなら、リスクを冒してまで仕事を辞める必要はありません。
やりたい仕事の求人はあるか
どうしても仕事を辞めたいのなら、まずはやりたい仕事の求人があるかどうかを調査します。
なぜなら希望する仕事の求人がない時に退職すると、失敗する可能性が高くなるからです。
調査のやり方は簡単。
- 転職サイトで調べる
- 転職エージェントに相談する
- ネットで求人を調べる
だけです。
極端に求人が少なければ時期をずらす
もし希望する求人の数が極端に少ない場合は、退職の時期をずらしましょう。
なぜなら求人が少ないのに仕事を辞めてしまえば、望まない転職をすることになるからです。
内定をもらう確率は、一般的に10社申し込んで1社だといわれています。
つまり採用される確率は、申し込める求人の数に比例するということ。
だからこそ、希望する仕事の求人が少ないときは、退職しないようにしてください。
望む待遇は得られるのか
求人が豊富にあることを確認したら、望む待遇が得られるかどうかも調査します。
なぜなら望む待遇が得られなければ、また仕事がいやになる可能性があるからです。
少なくとも、やりたい仕事に関わることができるかどうかは、最低限チェックしてください。
それ以外にも、給与や休日、福利厚生なども確認するべきです。
もし望む待遇が得られないのであれば、今の仕事を続けるべきです。
小さな不満は退職のきっかけになる
入社前に感じる小さな不満は、入社してから成長し始め、最後は退職のきっかけになります。
なぜなら入社前に感じる不満は、会社そのものへの不満だからです。
会社への不満は仕事でストレスを感じた時に、大きな不満となって甦ります。
だからこそ、入社前に望む待遇が得られるかどうか、チェックすることが大切です。
とりあえず転職活動をしてもいい
転職活動と聞くと、仕事を辞めてから始めるものだと思ってしまうもの。
ですが実際は、働きながら転職活動をすることができます。
なのでもし入社2年目で仕事を辞めたいと思ったら、とりあえず転職活動をするのもありです。
転職活動をすることで気が付くこともある
とりあえず転職活動をすることで、気が付くこともあります。
例えば…
- 希望する仕事に必要な資格が分かる
- 入社2年目の給与水準に気が付く
- 自分の市場価値が分かる
…などです。
転職活動を通じて様々な会社の情報に触れることで、自然と視野が広くなります。
自分の市場価値もわかりますし、本当に転職するべきかどうかの判断もつけやすくなります。
なのでとりあえず転職活動を始めてみるのも「あり」なんです。
気持ちに余裕ができる
とりあえずやる転職活動は、必ず在職中に行います。
「とりあえず」なので、仕事を辞めてから行う人はいませんよね。
仕事を続けている限り、今の生活は保障されています。
生活が安定していれば気持ちに余裕が生まれます。
気持ちに余裕があれば、より客観的に求人を見られるものです。
よい求人を待てる
とりあえず転職活動の良いところは、よい求人が出るのを待てることです。
仕事を辞めてから転職活動を行うと、今ある求人から良いものを探さないといけません。
ですが在職中にとりあえず転職活動を始めれば、良い求人が出るまで待つことができます。
良い求人をじっくり待てるのも、とりあえず転職活動の良いところです。
転職で成功するためのポイント
入社2年目の第二新卒が、転職で成功するためのポイントを3つ紹介します。
- 慌てて転職を決めない
- 事前準備をきちんと行う
- 転職エージェントを利用する
慌てて転職を決めない
まず大切なのは、慌てて転職を決めないこと。
なぜならあと1年我慢してすれば、転職市場での価値がより高くなるからです。
たった1年で自分の価値が上がるのに、慌てて転職する必要はありませんよね。
入社2年目で転職を考えるなら、仕事を辞めずに転職活動をすることが大切です。
事前準備をきちんと行う
不思議なもので、新卒では行っていたことが、転職だと行わなくなってしまうもの。
だからこそ、事前準備はきちんと行ってください。
ポイントは「彼を知り己を知れば百戦危うからず」を徹底すること。
- 企業研究を行う
- 自己分析を行う
この2つをきちんと行えば、履歴書や職務経歴書も楽に描くことができます。
転職だからを手を抜くことなく、準備は万端にしてください。
転職エージェントを利用する
転職エージェントは必ず利用します。
なぜなら転職は、より多くの求人を見たほうが、成功しやすいからです。
より多くの求人を見るといっても、適当に沢山見ればいいわけではありません。
あなたのスキルや経験、希望に沿った求人を選ぶ必要があります。
そして転職エージェントは、あなたのスキルや経験に沿った求人を紹介してくれます。
つまり転職エージェントを利用することで、転職で成功しやすくなります。
利用するのは大手だけでいい
はっきり言いますが、どの転職エージェントを利用しても、サービスに大きな差はありません。
なので利用するのは大手転職エージェントだけで充分です。
なぜなら大手は取り扱い求人数が多いから。
特に業界№1といわれるリクルートエージェントは、常時30万件以上の求人を取り扱っています。
転職エージェントは沢山あります。
ですが、多くの転職エージェントに登録するよりも、リクルートエージェント1社に登録すれば十分です。
公式サイトはこちら⇒リクルートエージェント
最後に
今回は以上です。
入社2年目で仕事を辞めたいと思うなら、辞めても問題ありません。
次の仕事も比較的簡単に見つかるはずです。
ですが、入社3年目になれば転職市場での価値が上がることは忘れないでください。
市場価値が上がれば選べる求人も増えますし、より好待遇で採用される可能性も高くなります。
なので、入社2年目で慌てて仕事を辞めるよりも、在職中にとりあえず転職活動を始めてください。
求人さえ出ればいつでも辞められるという環境を作れば、気持ちの面で楽になります。
気持ちに余裕ができれば、仕事も転職活動も不思議とうまくいくものです。