仕事と給与が見合わないと感じている方は大勢います。
なにしろdodaが実施した「20代の「給料の満足度」大調査」では、50%以上の方が給与に不満を感じていたのですから。
何を隠そうぼく自身も給与に大きな不満を感じている一人。
何回も転職を経験していると、自分の給与が多いのか少ないのかわかるようになってくるんですよね。
ではなぜ、会社の給与に不満を感じてしまうのでしょうか。
そして会社の給与に不満がある場合、なにをどうすれば不満を解消することができるのでしょうか。
ということで、この記事では仕事と給与が見合わないと感じる理由と対処法について紹介しています。
仕事と給与が見合わないと感じる理由
まずは仕事と給与が見合わないと感じる理由を紹介します。
- 仕事内容と比べて給与が安い
- 転職で給与が下がった
- 給与以上に責任が重い
- 自己評価が高い
- 周りと比べて給与が安い
- サービス残業がある
仕事と給与が見合わないと感じているほとんどの方が、上の6つの理由に当てはまるはずです。
仕事内容と比べて給与が安い
仕事内容と比べて給与が安いなぁ…と、感じるのは、仕事がめちゃめちゃハードだったり、成績がずば抜けて良いときです。
ぼくが仕事内容と比べて給与が安いと感じたのは、営業成績で1位になったときでした。
何しろ会社の売上の3分の1を一人で稼ぎ、しかも粗利が50%近かったのです。
そのうえ毎日23時まで残業も行っていました。
あほみたいに忙しいうえにだれよりも利益を稼いでいる。
その自信から、「今の給与じゃ安すぎる!」と思ったのです。
転職で給与が下がった
同業他社へ転職したのに給与が下がると、仕事内容と比べて給与が安いと感じてしまいます。
特に前職と似たような仕事を任された場合は、仕事内容が変わらない分純粋に給与額を比べてしまうものです。
「入社前に交渉しなかった自分が悪い」
そういわれればそれまでですが…。
転職をすると、比べる対象ができるため、仕事内容に比べて給与が安いと思いやすくなるものなのです。
給与以上に責任が重い
給与以上に責任が重いと、仕事内容と比べて給与が安いと思ってしまいますよね。
特に昇格したことで役職手当がつくようになり、残業代がつかなくなった時に感じやすいものです。
なぜなら、多くの会社では役職手当より残業代のほうが多いから。
これは残業時間が長ければ長いほど感じやすくなります。
何しろ係長などの役職手当は1万円とか2万円がほとんど。
それに比べて残業代は、月30時間も残業をすれば5万円前後つくからです。
責任が重くなったのに給与が安くなってしまっては、仕事内容に比べて給与が安いと感じても仕方がありません。
周りと比べて給与が安い
学生時代の友人や同業他社の求人と給与を比べた時に、自分のほうが安かったらショックですよね。
周りと比べて給与が安いのに、同じように8時間も働いている。
そう考えると働くことがバカバカしく思えるものです。
意外と友人との会話で、自分の給与の安さに気が付く方って多いんですよ。
サービス残業がある
サービス残業が多いと、もらえるはずの残業代がもらえない分、仕事や給与に不満を感じやすくなります。
当たり前ですよね。
給与の発生しない仕事を行っているわけですから、不満を感じないはずがありません。
仕事と給与が見合わないときの対処法
では、仕事と給与が見合わないときはどうすればよいのでしょうか。
その方法としては、次の5つが考えられます。
- なにもしない
- 給与UPの交渉をする
- 転職をする
- 副業を始める
- 独立する
おそらくほとんどの方が、1の「なにもしない」を無意識のうちに選んでいるはずです。
なにもしない
仕事内容と給与が見合っていないと感じても、今の会社でできることはありません。
波風を立てずに今の仕事を続けたいのなら、なにもしないことが最良の選択です。
なぜなら、もらえる給与額は会社によって決まっているから。
営業がどんなに売り上げを上げても、会社の業績がものすごくよくなっても、給与が増えることはまずありません。
それなら無駄なことはせず、なにもせずに働き続けたほうがいいのです。
関連記事:サラリーマンが稼げないシンプルな理由
給与UPの交渉をする
給与額に不満があるのなら、給与UPの交渉をすることも一つの方法です。
ですが…。
この方法はあまりお勧めできません。
なぜなら交渉をしたところで、給与がUPする可能性は低いからです。
それどころか交渉相手を間違えると、変に目をつけられて働きにくくなる可能性すらあるのです。
そもそも人事評価制度や給与テーブルなどを設定して人事管理を行っている日本の会社で、給与UPの交渉が成功すると思えますか?
枠が決まっている以上、その中で管理しようとするのが普通ですよね。
つまり、給与UPの交渉をしても給与は増えません。
むしろ「問題児」として目を付けられるだけです。
転職をする
仕事内容に見合った給与をもらいたいのなら、転職するが一番の近道です。
なぜなら転職では、入社する前に給与の交渉ができるから。
在職中は難しかった給与交渉が、入社前ならできるのです。
これは給与UPを考えている人にとって、大きなアドバンテージになりますよね。
とはいえ実際に転職を経験してみると、給与交渉が思っている以上に難しいことに気が付きます。
なので交渉に不安のある方は、転職エージェントを利用してみてください。
転職のプロが代わりに交渉してくれるので、給与UPも狙いやすくなりますよ。
副業を始める
給与UPとは直接関係ありませんが、副業で収入を増やすのもひとつの方法です。
月に3万円でも5万円でも収入が増えれば、給与に見合わない仕事でも耐えられる…かもしれません。
なにより収入が増えることで生活にゆとりが出て、本業も楽しめるようになるものです。
さらに言えば副業を通じて新たなスキルを身に着けられますし、人脈を広げることもできます。
ゆくゆくは副業を本業にしたり、副業を通じて転職することも不可能ではないのです。
独立する
給与に見合った仕事をしたいのなら、思い切って独立する方法もあります。
自分のやってみたいことを仕事にしてお金を稼げれば、仕事内容と給与があっていないなどと思うこともないでしょう。
ただし、安易な独立はお勧めしません。
なぜなら日本という社会が、独立に対してとっても厳しくできているから。
独立すると健康保険や年金を全額自分で負担しないといけなくなります。
さらに消費税や事業税という、サラリーマンでは考えることもなかった税金も、支払わないといけないのです。
実際に独立してみると、思っている以上に税金がかかることに驚きます。
だからこそ、安易な独立はお勧めできないのです。
うまくいけば可能性が広がりますが、それなりの覚悟が必要だと思ってください。
最後に
仕事と給与が見合わないと感じる理由と対処法について紹介しました。
仕事と給与が見合わないと感じる理由は次の6つ。
- 仕事内容と比べて給与が安い
- 転職で給与が下がった
- 給与以上に責任が重い
- 自己評価が高い
- 周りと比べて給与が安い
- サービス残業がある
そして対処法は次の5つです。
- なにもしない
- 給与UPの交渉をする
- 転職をする
- 副業を始める
- 独立する
一番無難な対処法は、1の「なにもしない」こと。
交渉しても給与が増える可能性はゼロに近いため、なにもせずにおとなしく働くのが、一番の対処法かもしれません。
どうしても仕事内容に見合った給与が欲しいのであれば、転職で給与UPを狙うのが現実的です。
入社前であれば給与交渉ができますから、納得のできる仕事と給与を手に入れることができる、かもしれません。