- シフト制ってどんな働き方?
- シフト制のメリットとデメリットが知りたい
こんな疑問に答えます。
ぼくはホームセンターで10年(そのうち8年は店長)働いていました。
自分でシフトを組む立場にいましたから、シフト制のメリットやデメリットはよく知っています。
ということで、ぼくの経験からシフト制の正社員で働くメリット・デメリットを紹介!
シフト制とは
シフト制とは、時間を決めて働く人を交代することで、より長く営業できるようにした働き方のこと。
例えば24時間営業するお店の場合。
普通は労働基準法で1日8時間以上働けないことになっています。
なので、みんなが同じ時間に働いていたら、24時間営業はできませんよね。
そこで、午前中に8時間働く人、午後に8時間働く人、夕方から8時間働く人と、時間を決めて働く人を交代することで、24時間営業を実現しています。
例えば、下の画像のようなイメージです。
お店で働いた経験のある方なら、上の画像のような時間で区切られたシフト表を見たことがあるはず!
このように時間を決めて働く人を交代することで、より長く営業できるようにしたのが「シフト制」です。
時間も休日もバラバラ
シフト制は時間を決めて働く人を交代しているため、働く時間も休日バラバラになりがち。
今日は8時~17時まで、明日は12時~21までと、毎日働く時間が変わることもあります。
休みも月曜日だったり金曜日だったりと、週によって異なります。
会社の稼働を止めないことが優先されるため、定期的に休みが取れることはほとんどありません。
時間も休日も頻繁に変わるため、バラバラになりやすいのがシフト制の特徴です。
シフト制のメリット
シフト制のメリットは次の4つ。
- 混雑を避けて買い物や遊びに行ける
- 平日に役所や病院へ行ける
- 通勤ラッシュに合いにくい
- 連続勤務が少ないから体は楽
混雑を避けて買い物や遊びに行ける
土日祝日に観光地やお店へ行くと、人が多くてうんざりしますよね。
そんな混雑を避けて遊びに行けるのが、シフト制のメリット。
平日休みが多いため、どこに行っても人が少なく、快適に楽しむことができます。
平日に役所や病院へ行ける
役所や病院は土日休みが多いもの。
なので土日休みの方は、有給や半休をとっていく必要があります。
でもシフト制だともともと平日休みなので、有給を使わなくても役所や病院に行けるのです!
通勤ラッシュに合いにくい
日によって勤務時間が異なるため、通勤ラッシュに合いにくいのもシフト制のメリット。
通勤ラッシュははまるだけでも疲れてしまうもの。
なので通勤ラッシュに合いにくいのは、かなり大きなメリットだと言えます。
連続勤務が少ないから体は楽
連続勤務が少ないものシフト制のメリット。
2日か3日働けば休みになるため、体も比較的楽です。
ただ連休はほかの仕事と比べると少ないかも。
でも連続勤務が少ないのはうれしいですよね。
シフト制のデメリット
シフト制のデメリットは次の7つ
- 大型連休は仕事
- 友達や家族と遊べない
- 連休が取りにくい
- 病気でも休みにくい
- 土日祝日に休みにくい
- 残業が多い
- 休日が少ない
大型連休は大体仕事
大型連休に休めないのが、シフト制のつらいとこと。
8年間店長をやっていましたが、GWやお盆に休めたことは1度もありません。
お正月も休めるのは元日だけ。
あとはひたすら仕事です。
友人や家族が休んでいる中、一人仕事に出かけるのはちょっと寂しいものがあります。
友達や家族と遊べない
シフト制最大のデメリットが、友達や家族と遊べないこと。
なぜなら休みが合わないから!
子供が連休でも休めないため、そもそも遊ぶことができません。
ぼくは子供遊べないことがきっかけの一つになって、仕事を辞めています。
仕事を辞めたいと思うくらい、友達や家族と遊べないのは大きなデメリットですね。
連休が取りにくい
そしてシフト制のつらいところは、連休が取りにくいこと。
特にサービス業だとお客様ありきのシフトになるため、なおさら連休が取れなくなります。
ぼくが店長をやっていたときは、会社から「3連休をとっていいぞ」という通達が出るまで、連休が取れませんでした。
今考えればメチャクチャな職場ですが、そのくらい連休が取りにくかったのです。
病気でも休みにくい
シフト制は病気になっても休みが取れません。
なぜなら人が少ないから。
もしほかの社員が休みだと、「風邪をひいたので休みます」と、連絡する相手がいません。
なので無理やりにでも出勤しないといけない。
1人早番の時も同じですね。
もう1人社員が来るまでは、お店にいないといけません。
体調が悪くて携帯に電話したら、もう1人の社員は県外に居た…という経験をしたこともあります。
病気でも休めない職場…やっぱり会社の体制に問題がありますよね。
土日祝日に休みにくい
土日が忙しい小売店やサービス業などは、土日祝日の休みがほぼ取れません。
そのため友人や家族と一緒に出掛けることが、ほぼ出来なくなります。
シフト制が原因で結婚式に参加できなかったこともあります。
子供の学校の行事にも、なかなか参加することができません。
GWやお盆、お正月も一緒に出掛けることができないのです。
1人の時はあまり気になりませんが、子供ができると「何のために働いているのだろう」と、本気で悩む原因にもなります。
残業が多い
意外と残業が多いのも、シフト制のデメリット。
特にサービス業は毎日のように残業があります。
お店だとそもそも社員の人数が少ないため、2日か3日に1回は、開店から閉店まで働かないといけません。
休日が少ない
大型連休は仕事、連休が取りにくいシフト制ですから、当然休みも少なくなります。
連続勤務が少ないので、休みは多そうな気がしますよね。
ですが現実は真逆で、年間休日90日という職場もざらにあります。
完全週休2日制で大型連休ありだと、年間休日は120日が平均です。
つまり普通の会社と比べて約1か月、休みが少ない計算になります。
これ、結構大きなデメリットですよね。
家族がいるとシフト制はきつい!
さっきも少し書きましたが、シフト制で一番つらいのは、子供と休みが合わないこと。
幼稚園や小学生のうちは特に、子供と休みが合わないことが、大きなデメリットになります。
なぜなら子供たちは、友達と「休みどこに行った?」という話をするからです!
もし休みが取れなくて、子供とどこにも出かけられなかったら…。
友達に「どこにも行ってない…。」と話す子供の姿を想像すると、胸が締め付けられ、泣きそうになります。
大型連休に休みが取れない!
子供と一緒に出掛けたかったので、当時の上司にGWやお盆に休みが欲しいと相談したことがあります。
もちろん事情も説明しました。
ですが「サービス業だから認められない」と、はっきり断られました。
ちなみにこの上司、妻が出産する日に休みを申請したら、「それも大事だけど仕事はもっと大事だから、ちゃんと出勤して」と言い切った人です。
こんな上司の下で働いてましたから、そんなこんなで結局仕事を辞めたわけですが…。
家族がいるとシフト制は本当につらいしきつい。
体がきついとかじゃなく、休みが少ないのが嫌なわけでもなく。
ただ子供に寂しい思いをさせてしまうことが、本当につらいのです。
まとめ
シフト制の正社員で働くメリットとデメリットを紹介しました。
シフト制のメリットは…
- 混雑を避けて買い物や遊びに行ける
- 平日に役所や病院へ行ける
- 通勤ラッシュに合いにくい
- 連続勤務が少ないから体は楽
シフト制のデメリットは…
- 大型連休は仕事
- 友達や家族と遊べない
- 連休が取りにくい
- 病気でも休みにくい
- 土日祝日に休みにくい
- 残業が多い
- 休日が少ない
店長として働いた経験で感じたメリットとデメリットです。
デメリットが多いのは、たぶんシフト制が嫌いだったから…だと思います。
かなり嫌な思いをした経験から言わせてもらうと、子供が小さいうちはシフト制の仕事はやめたほうがいい。
理解のある職場ならいいんですけどね。
ですがぼくが働いた職場のように理解が全くないと、子供に寂しい思いをさせることになりかねませんよ。