
- 仕事が終わらないけど残業もできない
- 残業すると「早く帰れ」と叱られる
- 早く帰れば仕事が溜まっていく
まさに悪循環。
こういった状況になると、仕事がとてもつらくなります。
なぜなら、仕事が終わらないと上司からプレッシャーがかかるから。
ひどいと理不尽に怒られることも…。
そうかといって、残業して終わらせようとしても、上司からプレッシャーがかかります。
「残業するな! 早く帰れ!」と、怒られてしまうんです。
「いったいどうしろっていうんだ!」
そう叫びたくなりますよね。
仕事が終わらないのに残業もできない。
これ、本当につらいんです。
私も経験したことがあるので、その気持ちは痛いほどよくわかります。
しかも最後の解決策は、「自宅へ仕事を持って帰る」しかありません。
そうなると公私の区別がなくなり、最悪な生活を送ることになります。
そこでこの記事では、今あなたが置かれている現状と、対処法について紹介します。
「仕事が終わらない残業もできない」が詰む理由

私は転職後、試用期間中に前任者が退職しことがあります。
それがきっかけで、いきなりものすごい量の仕事を任されました。
その時の状況がまさに「仕事が終わらないけど残業もできない」だったのです。
何しろ前任者は毎日0時過ぎまで残業三昧
それこそ「会社の主」と言われるほど残業していました。
でもこの会社は、試用期間中の残業が禁止だったんです。
なので私は、一切残業ができません。
- 仕事は多すぎてとても定時では終わらない
- でも残業は一切できない
- 終わらないと会社にもお客にも迷惑がかかる
- 当然手伝ってくれる人は誰もいない
もうめちゃくちゃです。
しかも解決策がどこにもなく、完全に詰んでいました。
どんな結果になっても怒られる
仕事が終わらない。
けど、残業もできない
この状況で悲惨なのは、どんな結果になっても怒られること。
まず、仕事が終わらなければ、上司やお客から怒られます。
かといって残業をすれば、「残業は禁止だ」と上司から怒られます。
こっちがぶち切れたくなるような状況です。
まさに八方ふさがり。
仕事が終わらない。
残業もできない。
こうなると、何をやっても結局怒られるのです。
対応するには自宅持ち帰りしかない
仕事が終わらないと怒られる…。
けど残業をしても怒られる…。
この状況を打破するには、仕事を自宅に持ち帰るしかなくなります。
何しろ会社に残っていても怒られますから。
話に聞いたところによると前任者は、次のような働き方をしていたそうです。
- タイムカードを切ってから仕事をしていた
- 徹夜でサービス残業をした…という話も
- リモートで自宅から仕事をしていた
- 寝袋持参で出勤していた
もうね。
あり得ませんよね。
ちなみにこの前任者、残業が多すぎて上司からこういわれたそうです。
「残業しすぎだから、残業代は30時間までしか払わない」
どんなブラック企業だ!? って話ですよね。
さて、話を元に戻します。
仕事が終わらないと怒られるだけじゃありません。
お客さんや同僚にも迷惑が掛かります。
結局サービス残業か、自宅へ持ち帰って対応するしかないんです。
どっちに転んでも評価が下がる
しかも悪いことに、仕事が終わらなくても残業をしても評価が下がります。
当然ですよね。
仕事が終わらなければ「できないやつ」として見られます。
残業をすれば「定時までに終わらないやつ」だと判断されるのです。
つまりどっちに転んだとしても、「仕事のできないやつ」だと判断されます。
当然、人事評価も右肩下がりで落ちていくわけです。
上司に相談しても対応してくれない
残業禁止は会社の決まりですから、上司に相談しても対応してくれません。
せめて仕事をほかの人に振り替えてくれればよいのですが、それすら対応してくれないのです。
というのをぼくは経験しています。
仕事が終わらず残業もできない、でも仕事は増え続ける。
どうにもならないので上司に「仕事を減らすか残業を許可してほしい」と直談判しました。
その結果こういわれました。
「仕事は定時までに終わらせること。残業はするな」
「それができないから相談しているんだけど…。」と思っても無駄。
上司に相談したところで、何にもしてくれないのです。
定時までに仕事を終わらせるコツ

残業ができないのであれば、定時までに仕事を終わらせるしかありません。
そのためのコツをは次の4つ。
- 作業リストで効率化を図る
- 仕事の効率化を図る
- できない仕事は断る
- 得意な人に仕事を振る
ひとつずつ説明します。
作業リストで効率化を図る
まず「作業リスト(Todoリスト)」を作ります。
作業リストには、やるべき仕事を全部書き出してください。
次に書き出した仕事に優先順位をつけていきます。
優先順位のつけ方は、次の通り。
- 期日が近くて時間のかかる仕事
- 期日が近くてすぐ終わる仕事
- 期日が遠くて時間のかかる仕事
- 期日が遠くてすぐ終わる仕事
リストに書き出すことで頭の中がクリアになり、目の前の仕事に集中できるようになります。
すると自然と仕事が早くなるものです。
参考記事:苦手を克服!超簡単なタスク管理のやり方
仕事の効率化を図る
次に作業リストを使って、無駄な仕事を減らしていきます。
ポイントは作業リストに、仕事が終わるまでにかかった時間を書き込むこと。
そうすれば、仕事の種類とそれにかかった時間がわかります。
その中から頻度の多い仕事と時間のかかる仕事をピックアップし、効率化を図っていきます。
効率化のポイントは「くっつける・けずる・やめる・順番を変える」です。
例えばこんな感じです。
- フォーマットを統一する
- 手計算をエクセルで自動計算にする
- 作業をくっつけて1つにする
- 無駄だと思う仕事をやめる
頻度の多い仕事や時間のかかる仕事は、ちょっとした工夫で大幅に効率化を図ることができます。
できない仕事は断る
できない仕事は断りましょう。
何でもかんでも仕事を引き受けていたら、いつまでたっても仕事は終わりません。
なのできっぱりと断りましょう。
仕事を断るコツは次の通り。
- できない理由を明確に伝える
- 相手の立場に配慮する
- 代替え案を出す
- 一言添える
つまり、相手が納得できる答えを添えて、はっきりと断ることです。
仕事が断れるようになると、めちゃくちゃ効率が良くなります。
そのくらい断ることが大切です。
詳しくは「仕事を断るちょっとしたコツ」を参考にしてください。
得意な人に仕事を振る
仕事は得意なことをやったほうが早く終わります。
つまり、得意な人に仕事を任せたほうが、効率がいいんです。
例えば何かを集計するのなら、エクセルをよく知っていて集計が得意な人にお願いします。
部品を加工するなら現場の人に。
プレゼン資料を作るなら、パワーポイントが得意な人に任せてしまうのです。
得意な人に仕事を振ることで、仕事にかかる時間を大幅に短縮することができます。
また自分も得意な仕事に集中できるため、結果として全体の効率が良くなるものです。
人に仕事を振るコツは、相手を立てておだててお願いすること。
そして自分を少しだけバカに見せることです。
人に仕事を振れるようになると、すごく楽になりますよ。
それでもダメなら転職を考えてもいい

仕事が終わらない。
でも残業もできない。
この状況が続くと、日に日に追い詰められていきます。
仕事の効率化を図ってもどうにもならないなら、なおさら追い詰められるでしょう。
下手をすると精神的にやられてしまい、病気になる可能性もあるのです。
なので、どうにもならないと思ったら、転職も視野に入れてください。
転職活動を始めれば、「いつでも退職できる」という逃げ道を持つことができます。
逃げ道があれば少しだけ気持ちが楽になります。
逃げ道もない状態で追いつめられると、本当にどうにかなってしまいますから。
本当に向いている仕事を探してみる
いきなり転職に踏み切るのは不安ですよね。
なので、まず向いている仕事を探すのもありです。
つまり、強味診断や適職診断などを受けてみる、ってことです。
仕事でつらい思いをする方は、向いていない仕事で頑張っている傾向があります。
向いていない仕事ですから、どんなに頑張っても「つらい」が残ってしまうんですよね。
なので転職を考えるタイミングで、適職診断や強味診断をやってみるんです。
そうすれば次は自分に向いている仕事を探すことができますよね。
最後に
終わらない仕事を頑張り続けた前任者は、3年耐え……そして退職しました。
残業がめちゃくちゃ多かったからか、上司の評価もさんざんだったようです。
「仕事が終わらない、残業もできない」状況は、苦痛以外の何物でもありません。
「残業が嫌だ!」と思っていても、必要な時に残業ができないと、ただただつらさを感じることになります。
なので、仕事が終わらないのに何の対処もしてくれない、しかも残業も認めないという会社なら、さっさと転職しましょう。
そんな会社には、我慢して努めるだけの価値はありません。
それどころか、無理をして体を壊してしまう可能性すらあります。
仕事を終わらせるために自分を犠牲にするよりも、自分を生かせる仕事を探しましょう!