「なんで」と聞く大人の心理と上手な使い方

すぐ「なんで?」と聞いてくる人大人は本当にうざい。

ぼくの会社にもすぐ「なんでだよ」という人がいますが、正直かなり腹が立ちます。
本当なら思いっきり怒鳴りつけてやりたい!

とはいえ腹が立つ! うざい! で終わらせてしまっては、いつまでたっても状況は変わりませんよね。

そこでこの記事では、すぐに「なんで?」と聞いてくる人の心理と、上手に使う方法を考えてみます。

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すぐ「なんで」という人の心理

正直「なんで」って言われるとイラっとするんですよね。
いったい何を考えて「なんで」と言っているのか…。

すぐなんでという人の心理で考えられるのは次の4つ。

  • 何も考えていない
  • かまってほしい
  • 他人を頼っている
  • 問題を追及している

ひとつずつ説明しますね。

何も考えていない

「なんで?」が口癖になっている人は、たぶん何も考えていません。

相手の話を適当に聞いて、適当に「なんで?」と返しているだけです。

何も考えずに「なんで?」という人の特徴は、返答すると「そうなんだ」とか「ふーん」で話が終わること。

なんも考えていないから会話も続かない。

「なんで?」が口癖になっている人は、たぶん何も考えていないんです。

かまってほしい

ぼくの会社で「なんで?」が口癖になっている人は、このかまってほしいパターン。

誰かに相手をしてほしくて、つい「なんでだよ」と言ってしまっているようです。

ただ周りの反応は冷ややかで、誰も相手にしませんが…。

「なんで」っていうと何となく返答してしまう人が多いのも、かまってほしい人が「なんで」を使う理由です。

と言っても、大人の「かまってちゃん」は、うざいだけですが。

他人を頼っている

自分で考えるのが面倒で、他人に甘えている人も「なんで」を良く使います。

なぜなら「なんで?」と聞くと答えてくれる人が多いから。

つまり「なんで?」は知りたいことが聞き出せる、魔法の言葉なのです。

でもまぁ。
大人がなんでも「なんでなんで?」と聞いてきたら、かなり面倒くさいですよね。

まるで子供の用に「なんで」を連呼して、甘えてくる人もいます。

問題を追及している

例えば仕事のミスとか、問題が起こった経緯とかを知りたいときに、「なんで?」と多用する人がいます。

なぜなら「なんで?」を繰り返せば、問題を深堀することができるから。

「なぜなぜ分析」のようなものでしょうか。

ただ、ミスや問題を「なんで?」で追及していくと、最後は「お前が悪い」に行き着きます。

なので「なんで?」は問題の追及には向かない言葉なのです。

「なんで」は使い方次第

なんども言われると腹の立つ「なんで?」も、使い方次第で素晴らしいツールになります。

まずはなぜ「なんで」がうざいのか、その理由を簡単に説明します。

「なんで」は過去に焦点を当てた言葉

「なんで」はその言葉だけで使うと、過去に焦点を当てた質問になります。

なぜなら「なんで」の後には、次のような言葉が続くから。

  • なんで出かけたの?
  • なんで知らないの?
  • なんでそうなるの?

過ぎたことの理由を聞くのが「なんで」という言葉。
なので何度も「なんで?」と聞かれると、だんだん答えに詰まってしまいます。

また、ミスなどを指摘するときに「なんで」を多用すると、相手の人格を否定しているような印象を与えるものです。

こどもの「なんで?」でも、何度も言われたら答えに困りますよね。

答えに詰まるのは「過去」に焦点を当てているから。
そして「過去」に対する答えは限られているからです。

だから大人に「なんで」を連呼されると、バカにされている気がして腹が立つのです。

「なんで」に質問をプラスする

「なんで」は質問をプラスして使うと、相手の考えを深める素晴らしいツールになります。

例えばつぎのような具合です。

  • 将来何をやりたいのか
  • なんでそれをやりたいのか
  • そのために今どうするべきか

仕事でミスをした場合も、「どうすれば防げると思う?」「なんでそう思う?」と聞けば、防ぐ方法を深堀することができますよね。

つまり「なんで」に質問をプラスすれば、質問に対して相手の考えを深めるツールとして使えるのです。

最後に

何も考えずに「なんで」を連呼する大人ははっきり言って嫌いです。
なぜなら「なんで」と何度も質問すれば、相手は返答できなくなるからです。

つまり「なんで」は、相手を攻撃する言葉だとも言えます。
なので「なんで」はできるだけ使わないほうがいい。

もし使うのなら、相手を攻撃しないように配慮して使ってください。

また「なんで」は質問にプラスして使うと、相手の思考を深めるきっかけになります。
要は使い方次第、ということです。

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質問への理解を深めれば、使い方が難しい「なんで」も的確に使えるようになります。

「なんで」を使うなら、相手のためになる使い方をしたいもの。

何も考えずに「なんで」を使わないようにしたいですね。

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