
モノゴトには、向いていることと向いていないことがあります。
もちろん、仕事にも「向いている仕事」と「向いていない仕事」があって当たり前です。
向いていない仕事に就くと、上手くいかなくて面白くないから辞めたいと思うかもしれません。
でも、「向いていないから」という理由で辞めてしまうと、短期間で転職を繰り返す可能性が高くなります。
次の転職も、恐らく失敗するでしょう。
この記事では「向いていない」という理由だけで仕事を辞めると、失敗しやすくなる理由について書いています。
「向いていないから仕事を辞めたい」と思っているけど、少し悩んでいると言う方こそ、読んでいただければ嬉しいです。
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「向いている仕事」を理解しているか
「向き不向き」は「得意かどうか」という意味で使われます。
つまり、「向いていない仕事を辞めたい」ということは「得意じゃないから辞めたい」と同じ意味です。
では、あなたの得意な仕事とは、何でしょうか?
「向いていないから辞めたい」と思っているのなら、「不得意な仕事」は分かっているはずです。
そして、「次は向いている仕事がやりたい」と考えていますよね。
念のために言っておくと「向き不向き」と「好き嫌い」は違います。
「好きな仕事」に就けたとしても、その仕事が向いているとは限りません。
さて、恐らくですが「向いていない仕事」は分かっていても「向いている仕事」が何なのかは分かっていないはずです。
なぜなら、「向いていない仕事を辞めたい」と考えている方は、今までに「向いている仕事」に就いていれば「辞めたい」とは思わないはずですから。
仕事の「向き不向き」とはなにか
「向き不向き」とは「得意、不得意」や「適しているか、適していないか」という意味で使われます。
分かりやすく言うと、向いている仕事は特に努力をしなくても、あっさり覚えられるし余裕でこなすことが出来ます。
それに比べて向いていない仕事は、聞いても理解できないし、必死になって相当努力しないと人並みにこなすことさえ難しいのです。
ある意味、向き不向きとは才能のようなものです。
「向いている」という才能を見つけるには、色々なことにチャレンジしていかないといけません。
そして、すごく大切なことは「向いている」からと言って「好き」だとは限らないということです。
これはぼく自身の話ですが、はっきり言って「営業が嫌い」です。
やらなくて済むならやりたくありませんし、大嫌いどころか心の底から嫌いです。
でも、周りから見ると「営業に向いている」とよく言われます。
事実、嫌々ながら営業を仕事にしたところ、スムーズに仕事が進むようになりました。
でも、嫌いです。
たとえ結果を出すことができて周りから褒められたとしても、嫌いなものは嫌いです。
つまり、向いている仕事に就いたとしても必ずしも「好き」だとは限らない、仕事が楽しくなる保証もないのです。
「向き不向き」で仕事を辞めると苦労する
「この仕事は向いていないから」と辞める方は、次は「向いている仕事を探す」と考えがちです。
ですが「向いている仕事」を探すのは辞めた方が無難です。
理由はさっきも言ったように「向き不向き」は才能のようなものだからです。
向いている仕事を探すことは、自分の才能を探しているようなものです。
簡単に見つかると思いますか?
その仕事が向いているかどうかなんて、やってみないと分からないと思いませんか?
「向き不向き」を基準にして仕事を探し、もし次の仕事が向いていなかったとしたら。
「この仕事は向いていないから」と、また辞めることになります。
辞めたい理由を明確にすることが大切
月並みなアドバイスですが、「向いていないから辞めたい」と思ったら、少しだけ考える時間をとって、辞めたい理由を明確にしましょう。
「向いていない」と感じるということは、何か「上手くいかない」ことがあったはずです。
「教えてもらったのに覚えられない」「人より遅いと責められる」ことが切っ掛けで「向いていない」と感じたのなら、それは仕事ではなく「人間関係」の問題です。
「結果が出ない」「評価してもらえない」のなら、正当な評価を求めていることになりますよね。
「頑張っているのに昇給しない」のであれば、給与の問題だということが出来ます。
一言で「向いていない」と言っても、そう思ったのには何かしらの原因があるはずです。
まずはその「原因」を突き止めてください。
恐らくその原因が、仕事を辞めたいと思う本当の理由です。
最後に
向き不向きを判断するのに、色々な基準が紹介されていますが、ほとんどは考える必要のないことです。
「向き不向き」は「得意か不得意か」だけで判断することが出来ます。
また「向いている」からと言って必ずしも「楽しい」わけではありませんし、「好き」だとは限らないのです。
なので「向いていないから仕事を辞める」と、思わぬ苦労をすることになります。
仕事を辞める前に「なぜ向いていないと思ったのか」をよく考えてください。
そして、本当に辞めるのであれば「向いていないと思った原因」を、改善できる転職先を探すことが大切です。
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