ぼくは営業経験が10年以上ありますが、一度もメールで「仕事を下さい」といったことはありません。
なぜなら、メールで「仕事をください」というのは、相手に嫌な印象を与えてしまうからです。
なので、仕事が欲しいときは必ず会いに行っていました。
「下さい」の言い方を変える
まず大切なのは、「下さい」とは言わないこと。
なぜなら「下さい」は「くれ」の尊敬語。
つまりどんなに丁寧に相手に敬意を払っていたとしても、「仕事をくれ!」と言っているようなものなのです。
なので、ストレートに「仕事を下さい」とは言わず、別の言い方をしましょう。
お手伝いさせてください
ぼくが営業でよく使っていたのは、「その案件をぜひお手伝いさせてください」というもの。
「仕事を下さい」と同じ意味で使っていますが、「お手伝いさせてください」のほうが、丁寧に感じるもの。
また「仕事」という言葉使わない分、なんとなく…本当になんとなくですが、謙虚な印象を感じるものです。
なので「仕事を下さい」というよりは、何気ない会話から仕事に結びつく話題を引き出し、「ぜひ私にもお手伝いさせてください」といったほうが、印象がかなり違ってきます。
また話題を引き出せなくても、「私にお手伝いできることはありませんか?」と聞くこともできますね。
なので「お手伝いさせてください」はよく使っていました。
ご用命ください
何かしらの案件があって、その仕事を引き受けたいときは、「ご用命ください」が最適です。
ご用命は「注文する」という意味があります。
つまり「その仕事を私に注文して下さい」という意味で、「ご用命ください」が使えるわけです。
といっても、僕は使ったことがありません。
なぜなぜ「ぜひご用命ください」よりも、「ぜひお手伝いさせてください」のほうが、熱意が伝わるからです。
「仕事を下さい」で受注できたケース
参考までにぼくは、取引先と話をするときストレートに「仕事はありませんか?」と聞いていました。
理由はいろいろありますが、腹の探り合いが面倒くさかったのです。
相手もぼくの性格を知っていますから、笑って対応してくれました。
そして「仕事はありませんか?」と聞けば、いくつかの仕事を受注できたのです。
日頃の付き合いが大切
結局は日頃どういった態度で接していて、どういった結果を出しているのかが大切になってきます。
昨日初めてあった人に「仕事はありませんか?」と聞かれても、仕事を出そうと思う人はいないでしょう。
ですが、何度も一緒に仕事を進めてきて、人間関係もできている人から「仕事はありませんか?」と聞かれれば、何かしら出してあげようと思うのが、人情というものです。
つまり言い方も大切ですが、それ以上のどんな付き合い方をしてきたのかが、大切なポイントになります。
メールで「仕事を下さい」はやめたほうがいい
はっきり言いますが、メールで「仕事を下さい」とは言わないほうがいい。
最初に書きましたが、「仕事を下さい」メールは、かなり嫌な印象を相手に与えます。
理由は簡単。
メールでは、熱意を伝えることが難しいからです。
だからこそ、メールで仕事を下さいと言いたいときは、「お手伝いさせてください」を使うべきです。
「お手伝いさせてください」であれば、相手もそれほど不快には感じません。
「仕事を下さい」とストレートにメールに書くよりは、「ぜひ私にお手伝いさせてください」と書いたほうが、仕事の話が来る可能性は高くなります。